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理科ハウスで起こるさまざまなできごと。

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2024年11月26日(火) (NO.1125)


「思い込みをただすサイズ展」



夏から実施していた「思い込みをただすサイズ展」、終了しました。

身の回りのサイズはもちろん、ミクロや宇宙レベルのサイズまで、この世のあらゆるサイズ感を体感してみよう、という内容です。

4ヶ月間、測って測って測りまくりました。


体験テーマは、

・自分のズレを知る 1mと10秒と100g

・塩ひとつまみと塩少々

・あなたの1歩はどのぐらい?

・肌感覚を測る

・高すぎてわからない電柱の高さ

・深すぎてわからない井戸の深さ

・ありえない競争

・神経伝達速度

・台風の風速に勝てるか

・いつも触っているはずなのに 千円札のサイズ

・光のサイズ

・オシロスコープで音のサイズ

・すごく小さいもののサイズ比べ

・ニュートンってなんのサイズ?

・東京ドーム何個分を使いこなす

・三浦半島で太陽系ウオーク

・降水量30mmってどのぐらい?


などなど、ありとあらゆるものを測ってもらいました。


この中でもっとも難しかったのは、意外にも「重さ」でした。

1mや10秒はそこそこ正確に測れるのに、重さとなると4倍あるいは4分の1にもなってしまうのです。

ずれまくった自分に大爆笑!

やってみないとわからないものですね。


この企画展が予想以上に盛り上がった理由は、みなさんの日頃の体験がたくさん飛び出してきたこと。

ゴルフをやる方は、ゴルフボールの重さや穴の直径を知っているし、

釣りをやる人は、釣り糸までの長さをちゃんと知っているし、

地質調査をする人は、何歩で何m進んだかを知っている。

みなさんから、測定器がなくても体で測る方法を教えてもらいました。


バーチャルの世界に浸かっていると、動物や建物の実際の大きさがわからなくなることがありますね。

そこで「思っていたよりも実際のサイズが大きかったり小さかったりしてびっくりしたもの」について聞いてみました。


上記の他にも、

「ほんもののホタルが小さくてびっくりした。タマムシぐらいあると思ってた」とか、

「コロナ禍でオンラインで知り合った人に実際に会ってみたら、サイズ感が大分違っていた」とか、

まさに「おおきさあるある」です。


自分がこれまで使ってきたスケールが違っていた、ズレを修正することができた。

こんな測り方があるんだと知ることができた。

体得したスケールを使って測ってみたい。

など、たくさんの感想をいただきました。


博物館はほんものに触れるところです。

身近な博物館、科学館で実体験を増やしていきましょう。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年11月25日(月) (NO.1124)


ペリットの謎解き


いつも来館するたびに、家の近くで見つけた自然の落としものを持って来てくれるSさん。

今日はカラスのペリットでした。

くしゃくしゃと丸まったペリットを見て、何かの植物の繊維かしらね。

と思って実体顕微鏡でのぞいてみると・・・



ん?これは植物じゃないよね。

昆虫のどこかのパーツだ!

ということで、図鑑を引っ張り出して謎解きがはじまりました。



こんなの出てきた!



脚の先?対になってるね。顎じゃないの?

みなさんは、どう思われますか。


PCで検索して、ついにたどりつきました。

カマキリの顎!

そして、鎌のサイズからしてたぶんオオカマキリ!

顎は2対出てきたから、オオカマキリ2頭=1ペリット、ということになります。

イメージを構築しながら、ときにはイメージを壊しながら模索する謎解き、本当に楽しいです。


もしやと思い、Sさんが昨年持ってきてくれたカラスのペリットを見てみました。

なんと、11月13日採集のペリットにもカマキリが入っているではないですか!

秋に産卵を終えたカマキリは、すでに動きも鈍くカラスに捕まりやすくなっているのではないでしょうか。

Sさんのおかげで、自然を観る感性が磨かれていきます。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年11月24日(日) (NO.1123)


恐竜の島、甑島へ行ってきた


行ってきました!

鹿児島県 甑島(こしきしま)、二泊三日の旅。

甑島は薩摩半島から西に約30㎞にある東シナ海に浮かぶ列島。

甑島へのアクセス手段は船しかなく、薩摩川内市から高速船で1時間以上かかってたどりつきました。



甑島では2025年4月、新しい博物館がオープンします。

近年、甑島で恐竜の化石が次々と見つかっているのです。

国内初のケラトプス類の歯、竜脚類の歯、ハドロサウルス類の大腿骨!

どれも白亜紀後期約8000万年前の化石です。

これからもどんどん見つかることでしょう。



実は今回の旅は、「甑ミュージアム恐竜化石等準備室」の学芸員の三宅優佳さんに会いに行くのが目的でした。

三宅さんは、もう10年も前からミュージアムの立ち上げに関わっておられます。

その三宅さんに案内してもらい約8000万年前の地層を見にいきました。


「ほら、ここ!」



化石が見つかる露頭


研究者のガイド付きで、なんてぜいたくなんでしょう!

三宅さんがいないとどこに化石があるかわかりません。


地層だけじゃなく、落ちてる種やカタツムリの殻、鳴いてる鳥の声、なにもかも気になります。

あたりまえですが、三浦半島とは全然違うんです。大興奮!


木生シダ「ヘゴ」

「クマタケラン」

「ツクシマイマイ」


船に乗って見えた島はまさにジェラシックパークみたいでした!

三宅さん、ご案内ありがとうございました。



理科ハウス 森 裕美子

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2024年11月23日(土) (NO.1122)


天体望遠鏡と月球儀


10月に行ったガレージセールで天体望遠鏡をもらってくれた中学生のKさん。

「月のクレーターがよく見えました!」と撮影した画像を見せてくれました。


「わーほんとだー。月のクレーターには名前がついてるんだよ。これは何だろね?」

そこでKさんといっしょに名前を調べることにしました。

理科ハウスには白尾元理さん(『月のきほん』の著者)からいただいた立派な月の模型があるのです。

それにはクレーターの名前がついています。


「コペルニクスだ!」


「撮影しようとすると、すぐに月が動いてしまってまん中に合わせるのが大変なんだよね」

「動いているのは地球だね」

「地球はどのぐらいの速度で回転しているんだろう」

「赤道上で計算してみよう」

「これは簡単な割り算だね。飛行機の速度と比べてみよう」

「じゃあ、日本では?・・・」

「三角関数を使うと計算できるよ」

「三角関数って?」



どこまでも続く科学対話なのでした。

とにかく、望遠鏡をめちゃ活用してくれてて嬉しいです!

理科ハウス 森 裕美子

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2024年11月17日(日) (NO.1121)


パワフル電池を作る


「中学校でモーターを回すことのできる電池を各自が作る課題があるんだけど、当日確実に回るように事前にやってみたいんです」


いいねこういうの。

やるんだったら、誰よりも先に回したい!

一歩先をいく姿勢がすばらしいよね。


というわけで理科ハウスで予行練習してみることに。

ボルタ電池でもなく、ダニエル電池でもなく、炭電池でやってみたいとのこと。

(炭でやる人はきっといないだろうから、というのが理由)

はじめは、モーターの回り具合はいまひとつ。

そこでどこを改善したらいいのかを考えました。

アルミホイルの密着性を高めたり、アルミが炭に接触していないかを確認したり、接続部分にクリップを使ったり、さらに炭を直列に接続したり。

とうとうモーターがぶんぶんと回りだしました。



テスターで電圧を測ってみると、2V!

単三電池1本よりパワーのある電池を作ることができました。


「おもしれえ!」


そして当日の結果は、

クラスのだれよりも一番にぶんぶん回すことができたとのことです。


そして本人、とうとう気づきました。

「どうして炭は電気を通すのですか。金属ではないのに」


奥深い科学の森へようこそ。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年11月16日(土) (NO.1120)


2024年ノーベル賞解説


毎年恒例のノーベル賞の解説、まだやっております。



今年の授賞は、物理学賞と化学賞のどちらもAI関係になって、科学者も驚いたけど、もらえると思ってなかった受賞者が一番びっくりしたかもです。


AIは、私たちの生活にますます取り入れられるようになるでしょう!

解説を聞きたい!と思ったら早めに理科ハウスに来てください。

「理解を深めるためのクイズ」ももれなくついています。


今年は特別に平和賞についても書いておきたいです。

授賞は、日本原水爆被害者団体協議会に決まりました。

かつて科学者のライナス・ポーリングが核兵器に反対して平和賞を受賞したのは1962年でした。

なかなか核兵器がなくならないのはなんでなんだろうと思ってしまいますね。

核兵器廃絶が進むことを祈るばかりです。

理科ハウス 森 裕美子

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2024年11月9日(土) (NO.1119)


高校理科教員ご来館


今日は、神奈川県内の高校理科教員さんで作る勉強会の集まりが理科ハウスで行なわれました。

まずはじめに「三浦半島はどこからきたのか」の生解説をたっぷり2時間。



その後、理科ハウスの展示を体験していただきました。

ご存知の通り、理科ハウスは館内のいたるところに展示がしこんであります。

音で世界旅行、階段の手すり、細胞トイレ・・・。

こんなところにこんなものが!って、見つけては大喜びの先生方。

生物分類ゲーム、5つの質問、人類進化階段・・・。

どれも理科ハウス定番のものですが、先生方にとっては初体験のものばかりなので、

「こんなの見たことない!」とおもしろがってくれました。


楽しそうな先生方を見ていて、理科ハウスの展示をもっとたくさんの先生方に体験してもらいたいなあと。

見て欲しい人に、見ていただくにはどうしたらいいのか。

まだまだがんばります!

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年10月27日(日) (NO.1118)


東大CASTさんご来館


東京大学サイエンスコミュニケーションサークルCASTのメンバーが、理科ハウスに遊びにきてくれました。

東大CASTは、テレビや学校や出版社からひっぱりだこの超人気実験ショーサークルです。

CASTとは9月に参加した「ちいさいとこサミット」でメンバーの一人が理科ハウスのオプションツアーに参加してくれたのをきっかけに交流が始まりました。

今度は他のメンバーを連れての再訪。嬉しいですね。


さすが、普段から実験ショ-企画をしているだけあって、食いつきとはまり込みがすごい!

どのコーナーも「やってみたい!」「コレ気になる!」と取り組んでくれます。



最後には「アリストテレスの質問」で大盛り上がり。

「あーおもしろかった!」とくたくたになって帰られました。


彼らとなかよくなったので、これから交流ができそうです。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年10月26日(土) (NO.1117)


サイエンスアゴラ2024に行ってきました!


科学技術に関する様々なプログラムを展開する国際的なイベントです。

2006年から毎年10月~11月にお台場エリアで実施されており、理科ハウスも何回か出展したことがあります。

2012年に「みんなのぎもん」で出展したときには、サイエンスアゴラ賞もいただきました! なつかしいのぅ。

今年はどんな団体が企画発表しているのか、1日かけて見学してきました。



メイン会場は、テレコムセンター。

1Fから5Fまで、たくさんの企画ブースが並びます。

どれもおもしろくて、なかなか先に進めないよー!

サイエンスアゴラのよいところは、最先端の研究成果を研究者から直接聞けること。

わかっていること、わかっていないこと、今注目されていることなど。

どんな質問に対しても、丁寧親切にこたえてくださるのが嬉しい。

だからついついブースに長居しちゃったりして。

今年は、やはりAI関係の企画が多かったように思います。

サイエンスアゴラで得たたくさんの知見は、これからの理科ハウス展示に反映させていきます。

楽しみにしていてくださいね。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年10月23日(水) (NO.1116)


モルの日


10月23日は、モルの日です。

1モルの物質中の粒子(原子または分子)の数を定義するアボガドロ数が、約6.02 の 10の23乗ということに由来して決められた祝日ですが、あまり知られていませんね(もちろん非公式です)。

しかし、科学館としてはこんな大事な日をスルーするわけにはいきません。

そこで、塩の結晶からアボガドロ数を算出するワークショップコーナーを作りました。



塩の結晶をへき開で作り、その寸法をできるだけ正確に測ってモル数を計算します。

10の23乗なんてあまりにもスケールが大きすぎてイメージしずらいのですが、こうやって実物を使って計算し、それに近い数字が出て来ると感動です!


なんといってもへき開体験が楽しすぎます。

早速、挑戦してくれたMさんが「気持ちいーい!」と喜んでいました。

10月23日が過ぎても、サイズ展の一環としてしばらくコーナーを置いておきます。

ぜひ体験しにきてください。

へき開した岩塩はお持ち帰りできます(材料費100円)。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年10月20日(日) (NO.1115)


ガレージセール


今日は逗子市の市民まつり。

理科ハウスでは恒例のガレージセールを行いました。

今年はベイビーズブレスの瀬田さんも手伝ってくれて、雑貨の販売も行いました。



通りすがりの方々が次々と声をかけてくださいます。

初めて理科ハウスを知った方、以前によく来ていた人たちや懐かしい方々も。

ガレージセールとはいえ、セールよりおしゃべりに忙しかったです。

天気も風は強かったですが晴れ間もあり、気持ち良い1日でした。


この日は紫金山・アトラス彗星の見頃の日でもあったので天体観察を予定していましたが、

雲量が多くて計画は断念しました。

ところが6時頃には晴れて土星など見えていました。ざんねーん!

彗星は肉眼では見えませんでしたが、スマホで撮影できた方はいたようです。

瀬田さん、1日中お手伝いいただきありがとうございました!


ベイビーズブレス復活!

理科ハウス 森 裕美子

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2024年10月1日(火) (NO.1114)


学芸員実習Eさん編


学芸員実習4人目は、T大理工学部自然科学科のEさん。植物学を学んでいます。

解説テーマは、「植物の生存戦略」です。



実はEさんは、大学3年生まで宇宙科学ゼミに所属していたのですが、突然植物に興味を持ち、研究テーマに選んだというから驚きです。

植物の何がEさんを捉えて放さないのか、その魅力を熱く語っていただきました。


植物と動物の関係について、トゲの役割について、ドングリの生存戦略について。

植物の多種多様な生態について、画像だけでなく本物の植物を持ち込みルーペで観察しながら解説。



見慣れている植物だけど、こんなにもおもしろい側面を持っていたのかと驚きの連続です。

「植物って本当にすごいんですよ」と語るEさんの言葉に植物愛が溢れていました。


もうひとつ驚いたのは、Eさんが用意したプレゼン資料のイラストがすべてAIによる生成画像だったこと。

自分の思い通りの世界を表現するために、AIを普通に活用する時代がやってきたんですね。

私たちも学習しなくては! 使い方についてEさんから教えてもらいました。ありがとう。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年9月29日(日) (NO.1113)


サイエンスファンタジー「実験で楽しむ宮沢賢治の世界」四ヶ浦弘先生と敬子さん


遠く石川県から駆けつけてくださった四ヶ浦弘先生と敬子さん。



これまで理科ハウスで講座をやっていただいたのは2013年、2015年、2017年で、今回は久々の4回目。

テーマは前回に続いて「宮沢賢治の世界」です。



宮沢賢治の作品には、たくさんの化学的表現が登場します。

金や銀、水銀、リチウムといった金属やその反応についての描写です。

四ヶ浦先生は、本物の金属をつかって元素本来の性質を見せてくれました。

金とにせ金の見分け方、銀と白金の見分け方、銀と白金の燃焼の違い、白金に水素を吹きかけて爆発する触媒実験、マグネシウムと海水を使って銀の錆び取り実験など。



難解と言われる宮沢文学ですが、賢治も同じ現象を見ていたと想像するととても共感できますね。

『銀河鉄道の夜』のミルキーウェイ再現では、トチノキの樹液に紫外線ライトをあてて幻想的なもやもやを鑑賞しました。



1000万分の1の大きさの地球を使ったスケールの話。

賢治といっしょに宇宙と地球の空間の中で、私たちはどこにいるのかをイメージします。



さらに熱く融けた鉄でできている地球の中心をテルミット反応でイメージします。

理科ハウスの駐車場に出て、テルミット反応。鉄のかたまりができました。



光ファイバーで銀河をイメージ。

三角標を使って燐光の話。

はくちょう座アルビレオの二重星をラジオメーターで表現。



極めつけは賢治が好きだったさそり座のアンタレスの赤色です。

これを表現してくれるのはリチウムの炎色反応で、トルネードを作って見せてくれました。濃い赤色が素敵!



先生も言っていたけど賢治の世界観は読みとくのが難しい。

だけど、お話の解釈はひとりひとり違っていいんだって。

ますます賢治に近づいている四ヶ浦先生。

四ヶ浦敬子さんの朗読が賢治の世界を豊かに広げてくれます。



2017年の「宮沢賢治の実験」と比べると内容盛りだくさん&バージョンアップしていてびっくり!

予定していた時間を大幅に延長しての実験ショーでしたが、参加者のみなさんも大満足。

参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

そして、賢治の世界を見せてくださった四ヶ浦弘先生、敬子さん、本当にありがとうございました。

理科ハウス 森 裕美子・山浦 安曇

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2024年9月21日(土) (NO.1112)


学芸員実習HKさん編


学芸員実習3人目は、T大理工学部自然科学科のHKさん。地球科学を学んでいます。

解説テーマは、「テーマパークと地学」です。

テーマパークとはもちろんDSのことですよ!


KHさんは大のDファン。

小さいころDSに行って、キャストさんから「フーコーのふりこ」のしくみを教えてもらったことがきっかけで地学が好きになったとのこと。

実はDSは、地学のネタの宝庫。火山やら溶岩流やらが丁寧に再現されており、それを探しながら園を回るのがコアなファンの楽しみ方なんだとか。

KHさんはキャストさんになりきって、マニアックな楽しみかたを紹介してくれました。



「こんなにたくさんの見所スポットがあるなんて知らなかった」と来館者。

HKさんによると、アトラクションに乗らなくても充分楽しめるんですって。

さらに、火山やカルデラ湖など、実際はどのように作られるのかも実験で再現。

これはまさに新しい地学の楽しみ方です。



HKさんのすごいところは、スマホ、タブレット、PCなどのデバイス、岩石標本などの実物資料、マヨネーズなどを使ったなんちゃって実験など、あらゆる表現手段を使って楽しませてくれたこと。



最後には科学対話が盛り上がって、地球ができたときのマグマはどうなっていたのかダイナミックな話にまで発展し、

気が付いたらDのスケールをはるかに飛び越えていたのでした。

HKさんの「好き」がダイレクトに伝わる解説、おみごとでした。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年9月20日(金) (NO.1111)


湘南ビーチFMで紹介いただきました


逗子、葉山の方にはなじみのラジオ局、湘南ビーチFMが作っているフリーマガジンをご存知でしょうか。

秋号に理科ハウスのことが掲載されています。



取材に来てくれたUさんは、私の話をとても熱心に聞いてくださいました。

そのせいで今までのことを長々としゃべっちゃいました。

それをうまくまとめていただき理科ハウスのことがよくわかる内容になっています。

ぜひ読んでみてください。

マガジンは理科ハウスにも置いてあります。

理科ハウス 森 裕美子

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2024年9月15日(日) (NO.1110)


学芸員実習Hさん編


学芸員実習2人目は、T大理工学部のHさん。専門は宇宙科学。

選んだテーマは、「宇宙線とは何か?」です。

宇宙はどの世代にも興味関心を引くテーマですが、宇宙線となると目に見えないものだけに解説するのはかなり大変です。

そこをなんとか乗り越えようと、Hさんはたくさんのスライドを用意し、相手の反応を見ながら解説を試みました。



どんなストーリーで、どのスライドを使って、というのを相手によって組み替えていく作業が学芸員の腕の見せどころ。

最後は霧箱を使って、実際に放射線の軌跡を見る実験も行いました。


「なぜ宇宙線について研究しようと思ったの?」と聞かれて、

「まだまったくわかっていないから」とHさん。


未知の世界に向けて心躍らせているHさんの中には研究者の芽が確実に芽生えていました。

Hさんのこれからの研究活動を応援しています!

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年9月13日(金)・14日(土) (NO.1199)


「第13回小さいとこサミット」に参加しました


13日(金)、14日(土)の2日間は「第13回小さいとこサミット」に参加してきました!

「小さいとこ」と言うのは小規模ミュージアムのこと。

小さい博物館は学芸員や職員の数が少なく、相談する相手もなかったりするので、ネットワークを作ってお困り事など語り合ったりしているのです。

小さいとこネット(小規模ミュージアムネットワーク)


いままでサミットは関西を中心に行なわれていたのですが、今年は初の東京開催でした。

今回のテーマは「学生と博物館のステキな関係とは?」。会場は東京農工大学です。



東京農工大学には科学博物館があり、学生さんが作るmusset(ミュゼット)という博物館を支援しているグループがあります。

これも学生と博物館のステキな関係の例ですが、

実は、理科ハウスも学生さんとの企画イベントを何回かやっています。

そこで、そのうちのひとりである加藤昂英さんにパネラーとして発表してもらうことにしました。

2022年8月21日サイエンスレクチャー「カガクのメガネで見るセカイ」(イベント時は学生だった)


サミットの1日目は加藤さんを含む6つの事例発表と意見交換が行なわれました。

(写真提供 中尾智行氏)


2日目は「学生と博物館がステキな関係になるにはどうしたらいい?」など具体的な提案事項を話し合いました。

学生さんから博物館への熱い想いを聞き、博物館側ももっと学生さんと関わりたい気持ちになりました。


2日目の午後にはエクスカーションで博物館訪問が行なわれました。

理科ハウスにも5人の方が来てくださいました!

盛り上がりすぎて全然時間足りんかったわー。

サミットでは久しぶりに会えた人もたくさんいたり、初めましての人もいて、とっても嬉しい時間となりました。

やっぱり会って話すのはいいですねー。

けど体力ないのに東京農工大まで往復5時間足らずかかるし2日間通って頑張りましたー(←自分)。

理科ハウス 森 裕美子

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2024年9月4日(水) (NO.1198)


学芸員実習Kさん編


毎年夏から秋にかけて実施している学芸員実習。

今年のトップバッターは、S大学文学部歴史学科3年生のKさんです。

理科ハウスは科学館なので、考古学系資料を扱ってはいませんが、

来館者に自分の専門領域をわかりやすく解説する教育普及活動は、どんな博物館でも同じ!との信念で、考古学系の学生にもがんばってもらっています。


Kさんが選んだテーマは「考古学における年代決定法」。

考古遺物の年代をどうやって推測するかその手法について解説してくれました。

ひとつは科学的手法として炭素の放射性同位体を使った理化学的な方法。もうひとつは遺物の形態・材料・装飾などの特徴によって年代的に分類していく型式学的方法です。

研究手法は、がっつり「科学」ですね!


まず、紐と洗濯ばさみを使った、基本的な遺物と年代のクイズ。



銅鐸や埴輪、かわらけなど、歴史の教科書で見たことのあるものを年代順に挟んでいきます。

「どうたくって、いつだっけ?忘れちゃった!」と苦笑しながら対話がはずみます。いい感じ!

そして次にKさんが取り出したのが、ミッキーマウス。



ミッキーマウスを古いものから最近のものに並べ替えるワークです。

ミッキーのどのパーツが時代とともに変わっていったのかを見つけていきます。

そして、いよいよ銅鐸並べに挑戦!



銅鐸っていまいち興味なかったけど、こうなると楽しくってしかたがありません。

また、Kさんは炭素の放射性同位体でどうやって年代を決定するのか、

窒素や炭素の原子核の構造から丁寧に解説してくれました。


最後に「逗子の池子にも池子遺跡群資料館という博物館があります。興味を持った人はぜひ行ってみてください」とアピール。

話を聞いた人は「長いこと逗子に住んでいるけど行ったことがない。この機会に行ってみたい」とがぜん考古学に興味を持ってくれました。

相手の目をみて、自分の言葉で話すKさんのプレゼン、人の心に響いたようです。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年8月31日(土) (NO.1197)


福島へ


11年前に理科ハウスでサイエンスレクチャーをしてくださったSさん。

その後、お元気かな~と思って連絡したら、

現在、福島県富岡町にある「特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしま」で働いているというではありませんか。

それで早速会いに行くことにしました。



ここは環境省が運営している施設。

Sさんはここの立ち上げにもかかわったとのこと。

リプルンでは、放射線の基礎知識、放射性物質で汚染されたごみを安全に処理するためにどのような工夫しているのか、汚染状況の推移などが展示されています。



予約すればモニタリングを体験することもできます。



ちょうど私たちが行ったときはホールボディカウンター車が来ていて自分の体の中のカリウム40の量を測ることができました。



レントゲン撮影みたいに仕切られた場所に入り、じっとすること2分間!

結果はこちら。



私は筋肉が少なめなので値がちょっと低かったです。

こんな経験二度とできないでしょう。


ここのすごいところは、たった一人の来館者でもスタッフの人がついて詳しく説明してくれることです。

来館者の思いや考え、立場や背景を受け止めた上での解説。

その寄り添う姿勢に心打たれました!

展示物だけに頼らず、ヒトが介在することでより理解を深めていくやり方です。

このやり方は理科ハウスも実行しているので、リプルンさんの熱意が身にしみました。

いや、扱う内容がデリケートだけにリプルンさんの方がもっと難しいと思われます。


Sさんのお勧めで東電がやっている「廃炉資料館」と、福島県がやっている「東日本大震災・原子力災害伝承館」も訪ねました。




設置者、発信者が違うと展示の表現が大きく違うのがよくわかりました。


館のコンセプト、残すべきモノと展示、伝えるヒトの役割。

学芸員、サイエンスコミュニケ-ターをめざす人は、リプルンは必須、廃炉資料館、伝承館に行った方がいいです。


帰りに郡山に向けて国道288号線を走ると、

道の両側はまだ帰還困難区域になっているところがあり、

家の前に建てられているガードを見て胸が痛くなりました。


(福島県ホームページより)


現地に行くと得られる実感ってまさにこれだ!と感じずにはいられませんでした。

Sさんのおかげで本当に貴重な体験ができました。

理科ハウス 森 裕美子

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2024年8月22日(木) (NO.1196)


O中学校科学部@理科ハウス


今日は、鎌倉市立O中学校科学部のみなさんが来てくれました。

こちらの科学部も毎夏貸切利用してくれるので、中2と中3はすでに顔なじみ。

毎年来ていても、まだやっていない実験はたっくさんありますよ!


生きものが好きな人が何人かいたので、

「生物分類」のコーナーに挑戦!

こちらはちょっと難しめで高校生物レベルの内容でしたが、

興味がある分野だけにほぼクリア!

好きなものがあるってすごいですね。



O中の科学部の特徴は、部員それぞれが研究したい課題を持っていること。

それに対して、先生が上手にサポートされています。

これからの探求活動が楽しみです。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年8月21日(水) (NO.1195)


サイエンスフェスティバル最終日 横浜サイエンスフロンティア高校


今日は、サイエンスフェスティバルの最終日、横浜サイエンスフロンティア高校サイエンス委員会のみなさんの登場です。

このサイエンス委員会の元委員長で今はOB、理科ハウス常連でもあるFさんが、

昨年、委員会の皆さんを誘って理科ハウスに来てくれたことがありました。

そのときに「理科ハウスでなにかやりませんか」とお声かけしたところ、とんとん拍子に話が進み今日を迎えました。


披露してくれたのは、

「紙を作ってみよう」紙すきの体験



「岩石探偵」



「植物カードゲームであそぼう」



実験ショー「風船われるかな?」



委員会のみなさんの丁寧な対応に子供たちは大喜び。

最終日ということもあってたくさんの方が訪れ、おうちの方もいっしょにゲームや実験を楽しんでくれました。


OBのFさん、先輩高3のNさんとSさんもサポートに登場。

そして終了後も、実験したり、来館した大学生たちとディスカッションしたり、こういうところがサイフロすごい!と感心してしまいました。



熱い夏の締めくくりにふさわしい1日になりました。みなさん、ありがとう!

理科ハウス 森 裕美子・山浦 安曇

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2024年8月20日(火) (NO.1194)


I中学校科学部@理科ハウス


今日は、鎌倉市立I中学校科学部のみなさんが来てくれました。

まずは、お決まりの風船割り。



やってみたい実験のNo1は、テルミット反応。

実は、他校の科学部でもテルミット反応が一番人気があるのです。

動画では見たことがあるけど、実際にはやってみたことがないとのこと。

テルミット反応をやるには十分な準備と安全対策が必要なので、すぐにやるのはさすがに無理。

ですが、先日のサイエンスフェスティバル久木中学校の発表でやった、鉄球とアルミホイルを使ったテルミット反応ならできるかもと思い、

やってみることにしました。

派手な火炎は出ないけど、飛び散る火花に「おおーっ!」の感嘆の叫び!

みんなにも実際にやってもらい手応えを体験してもらいました。

やりたい実験をその場で用意できるのは、理科ハウスだけかも。

みんなでわちゃわちゃやるのは本当に楽しいです!

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年8月18日(日) (NO.1193)


K中学校科学部@理科ハウス


今日は、藤沢市立K中学校科学部のみなさんが来てくれました。

めずらしく女子の多い科学部でした。

まずは、自己紹介を兼ねての風船割り。

実はこのときに名前と学年+やってみたい実験を言ってもらうことになってるのです。

ヒヤヒヤしながら出た実験のうち、理科ハウスでできるものをやってみることにしました。

「ニュートンのゆりかご」と「コイン選別機」です。



どの装置に対しても、「なぜこのように動くのか」「別のやり方をしたらどうなるのか」をみんなで意見を出し合い考えます。

ひとりひとりが意見を持っていて、ちゃんと発信できるのが素晴らしい!

部長さんを含め全員が科学を楽しむ姿勢と雰囲気ができているメンバーだと想いました。

今回体験できたのは、理科ハウスのほんの一部。

また来てくださいね。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年8月10日(土) (NO.1192)


農工大musetさん@理科ハウス


今日は、東京農工大学にある科学博物館の学生支援団体、musset(みゅぜっと)さんが来てくれました。

mussetは、博物館のガイドや一部展示の管理や一般の方に向けてワークショップなどを行なっている博物館支援団体です。

来てくださったのは大学3年生の3名と、農工大科学博物館の先生おふたり。

普段からサイエンスコミュニケーション活動をしているだけあって、モノに対する感度は抜群です。

理科ハウスで現在開催中の「サイズずれてますよ展」では、体験するたびに「信じられない!」「面白すぎる」の連発。



さらに地球の歴史コーナーでは、「歩く博物館」と言われるU先生の生解説が炸裂!

なんて贅沢なんでしょう。

生物、化学、物理、地学とすべての分野を飛び越えて、まさに博物的に自然科学を楽しむことができました。


9月13日・14日に、小規模ミュージアムネットワーク「第13回小さいとこサミット in 東京」 が農工大科学博物館で行なわれます。

テーマは、「学生と博物館のステキな関係」。

小規模ミュージアムと博物館に関心のある学生との関係について、博物館活動の新たな可能性を探ります。

もちろんmussetさんも発表します!

博物館に興味のある方は、ぜひご参加ください。

「第13回小さいとこサミット in 東京についての詳細はこちら

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年8月9日(金) (NO.1191)


初任者研修@理科ハウス


今日は、逗子市、三浦市、葉山町が合同で行なう教職員初任研修を行ないました。

同地域の小中学校に配属された初任の先生方が、地域の教育施設を数カ所、体験するプログラムです。

どの先生も目をきらきらさせて、理科ハウスの展示を見てくれました。

理科ハウスの展示は1日では見きれないほどありますが、

「なんでも教材化」の具体例を見ていただけたのではないかと思います。

「これ、いいな!作ってみたい!」と言ってくださる先生も。

どんどんネタを盗んで、授業に活かしてください。

まだお見せしていないものもあるので、何度も足を運んでくださいね。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年8月5日(月)・6日(火) (NO.1190)


サイエンスフェスティバル2024 鎌倉学園 科学部 編


サイエンスフェスティバル5日目と6日目は鎌倉学園中学高等学校科学部です。

今年は中学生がたくさん入部したので、メンバーを入れ替えての2日間でした。

やってくれたのは液体信号反応、象の歯磨きの実験ショー、コロコロリング、カラフルスライム。


液体信号反応は液体の色が黄色、赤、緑に変わる振動反応です。






実験ショーは、過酸化水素水とヨウ化カリウムと洗剤を反応させて泡を作る実験です。

たくさんの泡が一気にできるので「象の歯磨き粉」と言われています。


まずは、注意事項の説明。こういうところがきちんとしているところが素晴らしい!



実演するにあたり何度も試行錯誤したとのことで、「今日は必ず成功させます!」の意気込みに期待が高まります。そして、



宣言通り、大成功!あまりの反応の激しさに、みなさん「おおーっ!」。


2階では、カラフルスライムづくり。子どもたちに大人気!




コロコロリングのコーナー。お兄さんたちが小さい子に手取足取り教えてくれました。




鎌倉学園科学部は、7月27日、28日に行なわれた「青少年のための科学の祭典2024全国大会」にも参加しているので、

説明するのにとても慣れていると感じました。

途中から科学部の大先輩も来場。今の科学部は、先輩達の実績に支えられているのです。

顧問の先生、生徒さん、OBのIさん、ありがとうございました!

理科ハウス 森 裕美子 山浦 安曇

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2024年8月4日(日) (NO.1189)


サイエンスフェスティバル2024 久木中学校 自然科学部 編


今日はサイエンスフェスティバル4日目。

逗子市立久木中学校自然科学部の発表です。

昨年の10月、理科ハウスで初めて発表を経験した彼らはメキメキと腕をあげていました。

顧問の先生の見守りの中、新しいテーマに挑戦!

まずは円陣を組んで、気合い投入!



1つ目は「イオン架橋反応」。

「つかめる水」とか「人工イクラ」と言ったら知っておられる方もいるでしょう。



聞いている人とのかけあいも上手。

会場から「アルギン酸ナトリウム水溶液を塩化カルシウム水溶液に落とすのではなく、反対にやってみたら?」という質問がでました。

すかさず「僕もやったことがないけど、今やってみましょう」とその場で実験してみせてくれました。

なんと、「ねるねるねるね」みたいなものができました!



思わぬ結果に会場が沸きました。

最後に大きな玉を作って大成功!


2つ目は「テルミット反応」。

錆びた鉄球をアルミホイルで包み、もう一つの錆びた鉄球を打ち付けます。

すると、大きな火花が出て酸化鉄が鉄に還元されます。



反応式の説明や、どういうところで利用されているかの説明もしていました。

実験の間、下級生にもちゃんと役割分担がされていてテキパキとこなしていました。

そして中3のNくんが、実験ショーの動画撮影を担当し、プロ並の動画を編集してくれました。



逗子市内の中学校の科学部が理科ハウスで発表することは、私たちが以前より願っていたこと。

生徒さんたちの意欲と顧問の先生の尽力に感謝です。

理科ハウス 森 裕美子 山浦 安曇

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2024年8月2日(金) (NO.1188)


サイエンスフェスティバル2024 理科ハウス爆笑!実験ショー


今日はサイエンスフェスティバル3日目。

「爆笑!」に釣られて、30名ほどの方が見にきてくれました。

何の実験をやったのかって?

それは内緒です。


理科ハウスでは、これまで地域のお祭りや公共施設、PTAの集まりなどに呼ばれて出張実験ショーをやることがありました。

そんなたくさんのネタの中から、間違いなくウケるてっぱんネタをチョイス。

参加型の実験ショーなので、自然と一体感が生まれ、予想通り大爆笑!

実験は、実際にやって、びっくりして、笑う! これが一番いいよね。


ショーが終わってもみんな帰らず。

実験道具を触って納得したり、もう一度やってみたり。

実験の仕掛けが知りたくて次々と質問が出ました。


「ここっていつまでもいられる!」と初めて理科ハウスに来た小学生。

いっぺんで理科ハウスを好きになっちゃったかも。

来年もできるかわからないけど、また参加してくださいね。

森、山浦とも実験ショーに集中していたので、写真はありません。

参加者のみなさんも写真を撮るどころではなかったよね笑

理科ハウス 森 裕美子 山浦 安曇

  

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2024年7月31日(木) (NO.1187)


サイエンスフェスティバル2024 理科実験おたすけ隊編


今日はサイエンスフェスティバルの2日目、理科実験おたすけ隊の方が6人来てくださいました。

「おたすけ隊」って何?と思う人がいるでしょうからご紹介します。

横浜市では理科室の整備や実験の準備をしてくれる理科支援員が小学校に配置されています(うらやましいー)。

支援員の中には、集まって勉強会をやったり互いに情報交換をしています。

その集まりが「おたすけ隊」。

科学遊びのネタをものすごくたくさん持っておられるすごい人たちです。

教えるのも上手。作るのも上手。科学グッズの制作までやっています。


今回、紹介してくれた実験は・・・

色変わり人工イクラ



折って染めておりぞめ


音の実験鳴き声コップ


まゆ玉こ~ろころ


理科グッズ・自由研究キット販売コーナーも



おたすけ隊のみなさま、ありがとうございました!

理科ハウス 森 裕美子

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2024年7月28日(木) (NO.1186)


サイエンスフェスティバル2024 横浜栄高校サイエンス部編


今日はサイエンスフェスティバルの1日目、横浜栄高校サイエンス部の生徒さんに来ていただきました!

栄高校といったら、伝統のスライム実験。今年は「凍る!スライム」


グラスハープで音の実験


ダイラタンシーを体験


スクラッチでプログラミング


ボールペンの秘密


開館と同時にたくさんの来館者で理科ハウスの中は熱気でいっぱいになりました。

そして卒業生によるスペシャル講演会も!



彼女は大学院生で原子力発電で出る高濃度放射線廃棄物の処理に関して研究しているということです。

ベントナイトという水を含んで膨らむ不思議な砂を見せてくれました。

他にも卒業生が数人応援に駆けつけて、まるで同窓会!

久しぶりに先生方に会って盛り上がっていました。


そして、毎度おなじみ顧問K先生のトークショ-!

テーマは「私の推し活」。K先生が今はまっている「リュウゼツラン」の定点観察の話をしてくれました。



準備も片付けもテキパキやってくれる高校生、すばらしかったです。

参加してくださったたくさんの皆さんもありがとうございました!

理科ハウス 森 裕美子

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2024年7月25日(木) (NO.1185)


O中学校科学部@理科ハウス


夏休みの科学部利用第二弾。

今日はO中学校科学部のみなさんです。

科学部の顧問のW先生は、10年前から科学部の生徒さんを連れてきてくださっていて、本当に長いお付き合い。

長く理科ハウスを使ってくださってとても嬉しいです。


科学部が貸切で来館するときは、必ず新しい実験を用意しているのですが、

今年は「時計反応」に挑戦してもらいました。

時計反応とは、ヨウ素、過酸化水素水、ビタミンCを使って溶液の色を変える実験です。

溶液の濃度を変えると反応速度を変えることができるので、1秒後、2秒後というように順番に呈色させることができるのです。

さて、手順は単純なのですが、思うように時間をコントロールできないのがこの実験の難しいところ。

ビーカーを時計のように丸く並べて、溶液をいっぺんに加えます。

科学部のみなさんの手を使ってチャレンジすることにしました。



慎重に液をはかりとって、せーのでスタート!

2つめまでは上手くいったのですが、その後がなかなか進みません。



時計反応、おそるべし。

でも成功したら嬉しいだろうな~。

(同じ実験をして大喜びしている動画がありました)

ということで、科学部のチャレンジのひとつにしてもらうことにしました。

暑い中、遠くから電車で来てくれてありがとう。

また、お会いしましょう。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年7月21日(日) (NO.1184)


映像トークショー 平田和義の「視線」



館内にドカーンとでっかいモニター!

これ、やってみたかったんですよ。

よく来館者が撮ってきた写真を見せてくれるんだけど、スマホやカメラの画面ってちっちゃい。

もっとでかくして見たいよねー、と常々ぼやいてました。

中でも、平田さんの写真はホントにすばらしいのです。

写真を見る目のない森にもそのすごさはわかります。



平田さんがはじめて理科ハウスに来たのは彼がまだ小学高学年のころです。

理科ハウスに展示していた鳥の羽を見て「これアオバトでしょ」って即答する鳥博士でした。

小柄な体に膝まで達する長いレンズを肩から提げて田越川沿いを歩く平田くんの姿は、当時、鳥見仲間の間でも有名。

それから中高大と進学し、生命科学を研究する大学院生になった今、日本全国を飛び回る野生動物フォトグラファーとなっていました!


テーマは「視線」。



野生動物を追いかける彼の視線。野生動物が彼に向ける視線。

そのふたつが絡み合い、どの画像にも緊張感が漂います。

どれも、野生動物の生態を知らないと撮れないものばかり。



どんな姿勢で構えたのか、どのタイミングを狙ったのか、何時間粘ったのか、

臨場感たっぷりに語ってくれました。

フクロウの写真のときにはフクロウの鳴き真似も!


一枚一枚写真が切り替わるたびに、参加者の「わぁー」「おおーっ」の感嘆の声。

大画面で見る画像は、やはり迫力がハンパないです!

集まった方々は、やはり野生動物の写真を撮っている方が多かったので、終わった後も話が盛り上がっていました。



平田さんの撮影テーマは「自然との共存」。

「生きものの視点で世界を見ることで、未来に向けてどう自然と向きあっていったらいいのかみんなに気づいてほしい」と平田さん。

その想いは、確実に参加者全員に伝わったと思います。

平田さんの写真をたっぷり見せてもらって至福の一時でした!

これからもたくさん撮って私たちを楽しませてください。平田さん、ありがとう!



今回のイベントは、逗子葉山経済新聞に取材していただきました。

逗子葉山経済新聞2024.7.7.23に掲載

理科ハウス 森 裕美子

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2024年6月30日(日) (NO.1183)


H中学校自然科学部@理科ハウス


今日は、市内H中学校・自然科学部のみなさんが来てくれました。

H中科学部では、今年たくさんの新入部員が入ったとのこと。

科学部ブームが来ているのでしょうか!


今日来てくれたのは、ほとんどが理科ハウス初めての中学1年生。

なので、まずは大気圧の実験から。

すごーく長いストローでジュースを飲む実験。

めっちゃ太いストローでジュースを飲む実験。



動画では見たことあっても、実際にやったことはないでしょう?

ジュースを飲むのって、実は大変なんですよ!


H中科学部は、8月4日(日)理科ハウスで行なわれるサイエンスフェスティバルで、実験ショーをしてくれることになっています。

科学部の勇姿を見にきてください。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年6月28日(金) (NO.1182)


藤田さんがやって来た~!


FM横浜の番組Lovely Day でおなじみ、

「はあ~い ふじたで~す」のあの藤田さんが理科ハウスに来てくださいました。



朝からすごい雨だったのですが、逗子海岸で海開きのレポートの後、

神武寺経由で理科ハウスまで。


前回、取材してくださったのが2019年6月だったのでちょうど5年ぶりです。

藤田さんは久しぶりなのに、前に体験したこともよく覚えてくださっていました。

短い時間でテキパキと放送の準備をされる様子はさすがのベテランレポーター、すごい!


放送では展示の中から「音で世界旅行」と「共振ブランコ」を紹介してくださいました。

からだで体験する音をラジオで伝えるのは難しいかもと思ったけどやっちゃいましたね!

ラジオを聞いてる方にはどんな風に聞こえていたでしょうか。

気になる~。


放送後、知り合いから「聞いたよ~」と連絡が入りました。

地域の方々に理科ハウスを知ってもらうとてもよい機会になりました。

藤田さん、ありがとうございました!

放送で紹介してもらった、小学生も入れるオープンデイ。

「サイエンスフェスティバル」(7月28日~8月6日)を宣伝できてよかったー。

詳しくはスケジュールのページをご覧ください。

理科ハウス 森 裕美子

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2024年6月23日(日) (NO.1181)


S高校サイエンス部@理科ハウス


毎年夏になると、中・高科学部が団体貸切で遊びにきてくれます。

第一弾は、常連のS高校サイエンス部15名です。

1年生がたくさん入部してきたとのことで、これは科学部ブームの到来か!となんだか嬉しくなってきます。


前の年に来た先輩が「これがおもしろいんだよ!」と後輩にやらせているのが微笑ましい。

おもしろさの伝授、いいですね!


そして恒例になった「生解説動画」。

高校生には毎回、理科ハウスオリジナル生解説シリーズを体験してもらっています。

今回は「学校では習わない!原子が分子になるとき」。



原子や分子の結合を、科学史をたどりながら量子力学的に解説しました。

実験タイム(酸素の磁性を確かめる実験)では、みんなの力を合わせて大成功!


科学部のすごいところは、こちらが誘導しなくてもすぐにディスカッションできること。

普段から議論することに慣れているのでしょう。

科学部ってこういうところがかっこいいんです!


そんなエネルギッシュなサイエンス部が、夏休みのオープンデイ 7月28日 にワークショップをしにきます!

今年はどんな実験を見せてくれるのか、楽しみです!

理科ハウス 山浦安曇

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2024年6月15日(土) (NO.1180)


理科ハウスは大人も楽しい大人が楽しい


「近くに住んでいるのですが、一度も入ったことがないので、来てみました!」

というおふたりがみえました。

「おもしろーい!」とさんざん遊んだあとで漏らしたのは、

「ここって大人向けなんですね」


理科ハウスが対象年齢を中学生以上にして再スタートしたのが2019年。

もう5年になりますが、なかなか浸透していないようです。

科学館は小さな子どものいくところ、という固定概念はかなり行き渡っていて、

そのことが、大人の入館を妨げているように思えます。


一方で、学び直しを初めている大人も増えてきました。

「ここに来ると、いつも新しいことに出会えてなんか楽しいの!」と言って何度も足を運んでくださる方がいます。

クマムシを顕微鏡で見たり、

岩石を持ってきて調べたり、

そのたびに「こんな世界があるなんて!」と驚かれていい笑顔!


そんな学びたい大人の方に人気なのが、理科ハウスの生解説動画シリーズです。



 

「四次元とは何か?」を考えるなんて、非日常。

 

だけど、それがおもしろいってちゃんとわかってくださる。


生解説動画は基本、2人以上での予約制ですが、おひとりから参加できる日もありますので、ぜひその日をご利用ください。

次回は、7月20日(土)「原子のなかみ」です。5名で締め切りますので、ご予約ください。

理科ハウス 山浦安曇

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2024年6月9日(日) (NO.1179)


理科ハウスリニューアル5周年記念イベント「ヨビノリたくみのすごい生解説!」



とうとうこの日がやってまいりました!!

計画したのが半年前、それから毎日楽しみに過ごしてきました。

間近でたくみさんに会えるなんてありえないしょ!

そんなありえないこともやっちゃうのよ、理科ハウスは!

こんな夢物語を信じてくれた参加者たち。ありがとね。


大学の学祭など大きなステージで話すことはよくあるけど、科学館で、しかもこんなアットホームな場所で話すのははじめてとのこと。

こんな機会だからと、たくみさんはYouTubeでは話してない貴重な話をたっぷりしてくれました。



全く、驚かされることばかりでした。

部分部分はYouTubeで聞いたことのある話だったけど、

それがこんなふうにつながって、今のたくみさんの活躍ができあがったんだ!

みんな自分の歩いて来た道と比べたり重ねたりして、お話を聞けたんじゃないでしょうか。

小さい頃の体験、中学、高校での全く理科系とは離れた進路の選び方。


大学受験の話はほんとにすごかった!

普通のコースじゃない、これは!

なんでYouTuberの道に舵取りしたのか。

物理の受験勉強のときに出会った「映像授業」。

きっとこれがたくみさんには肌が合っていたのでしょう。

「映像」にかける熱い想いも聞かせていただきました!


お話の後には「早押しクイズ大会」。

たくみさん VS 理科ハウス代表の6人 で難問に挑戦してもらいました。

理科ハウスによく来てる人じゃないとわかんない、そんな問題ばっか。

理科ハウスのことを知ってもらいたくて。

でも、とても盛り上がりました!




そして、サイン会と撮影タイム。


理科ハウス周期表Tシャツにサインしてもらう人も



ほんと楽しかったです!

たくみさんをお見送りしても、みんなコーフンしてなかなか帰らないの。

残った人たちで話の花があちこちに咲いてました。


たくみさんに影響を受けてる人はどんだけいるんだろう。

理科の楽しさを伝えるっていうことは理科ハウスも同じ。

やり方は違うけど応援したくなっちゃいます。

ますますご活躍ください。

今回のイベントができたのは寄付をくださった渡邊裕さんのおかげです。

ありがとうございました!

理科ハウス 森 裕美子

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2024年5月25日(土)・26日(日) (NO.1178)


学会を初体験


土日に理科ハウスを休館して、日本科学史学会に行って来ました。

「学会」というものに入会したのは初めてです。

一生ないかと思ってたけど、

理科ハウスによく来ているOさんが、ある学会に入ってみた、という話を聞いて触発されました。


学会に行ってみると

名前は聞いたことあるなー、とか、

あの本の訳者じゃん!、とか、

snsでブイブイ発言してる人だ、とか、

そんな有名人がぞろぞろ歩いてたりしてました。


初めてなんでキョロキョロするばかり。

発表はおもしろいものもあれば、ちんぷんかんぷんのものも。

科学史っていったいなんじゃろうというのが感想です。

ものすごい量の学びの上にしか立てないものなのかも、と思わされる場面もありました。

ミーハーな私にはそれを仰ぎ見てるだけでも楽しかったのですが、

別世界だったことは確かでした。

理科ハウス 森 裕美子

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2024年5月24日(金) (NO.1177)


今日の生きもの 3月~5月編まとめ


ひとつの生きものをじっくり観察するコーナーの紹介です。


3月1週と2週は、オオミジンコ

理科教材用としてNさんからいただいたもの。

餌にスピルリナをあげたら増える増える!


3月3週は、イボタガ

イボタガは春の三大美蛾(イボタガの他に、エゾヨツメ、オオシモフリスズメ)のひとつ。

多くの蛾マニアを虜にしている蛾です。この時期に発生するので、出会えたらラッキー。


4月は、クモバエ

コウモリにつく寄生バエ。翅は退化しているのでとてもハエには見えません。


5月1週は、クロオオアリの女王

やっぱり女王は大きい! クロオオアリはこの時期に結婚飛行を行ないます。女王に出会えるのは今しかない!


5月2週は、カーネーション

母の日のカーネーションを徹底分析。花から飛び出ているのはめしべだった!


5月3週は、ジンガサハムシ

金色に輝くハムシ。体の周囲は透明。小さいけどものすごい存在感。

食草のヒルガオの葉を与えたら、卵を産みました。現在飼育中。Hさん提供。


理科ハウス 山浦安曇

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2024年5月16日(木) (NO.1176)


16歳になりました


今日は理科ハウスの誕生日。

今年は、開館して16年、リニューアルしてまる5年を迎えました。

リニューアルした次の年、コロナ禍があったせいで休館しなくてはいけなかったり、

広報活動を控えたりで苦難の数年を過ごしました。

この間、新しい来館者層を作ることもうまくいきませんでした。

最近になってやっと中学生たちの元気な声が聞けるようになりました!


6月9日の日曜日には「リニューアル5周年記念」の大イベントを行ないます。

ビッグなゲストをお迎えしてぱーっとお祝いしたいと思います。

いまからワクワクしています。


Mさんがお誕生日にお花を持って来てくれました。いつも覚えていてくれてありがとう!

理科ハウス 森 裕美子 山浦 安曇

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2024年5月4日(土) (NO.1175)


本棚の紹介


新しく書籍を購入しました!

自分たちの興味に偏っているかもしれませんが、

興味がちょっとでもあったらパラパラとめくってみてください。


この中の『漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本』は、高校物理教員のK先生からいただきました。

物理参考書に悩んでいる高校生にお勧めです。


他にもおすすめ本などあれば、是非お知らせください!

理科ハウス 森 裕美子

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2024年4月22日(月) (NO.1174)


地域の方に支えられて


池子在住のご婦人お二人が先週ご来館されました。

お一人の方はずっと以前にも来られたことがあるとのこと。

近くに住むお友達を誘ってくださったようでした。

とても好奇心のある方で、市内のあちこちを訪問しているとのことです。

年齢を重ねても好奇心が衰えないのはすばらしいなあと思っておしゃべりしていました。

2,3日して、またその方が訪ねてこられました。

そしてなんと、寄付を置いていってくださいました。


お菓子代くらいにしかならないわよ。

個人でやっておられて、

しかも入館料が300円なんて、いまどきないわよね。

あの日、家に帰ってからこれはすばらしいことだなと思って参りましたの。


地域の方々に支えられてるってこういうことなんだなとつくづくありがたかったです。

元気の出る一日となりました!

理科ハウス 森 裕美子

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2024年4月21日(日) (NO.1173)


カラス先生とカラスの観察会@池子の森



松原始先生に会いたい!

その一念で企画した観察会。

そう思うのは私だけではありませんでした。

観察会の案内を告知してすぐに満席になり、キャンセル待ちになるほどの人気ぶり。

雨予報だった当日は、みんなの思いがかなって「晴れ」の一日になりました。


スタートしてすぐに「あそこに古いカラスの巣がありますよ」と松原先生。



ハシブトガラスは今ちょうど繁殖期。巣作りしているペアもいました。


突然「あ、にらまれた」とすーっと目をそらす松原先生。

繁殖期のカラスは、縄張りを持っていて攻撃的なのです。


こちらは縄張りを持たない若いカラスたち。

実はこの中にもペアが生まれているのとこと。「ほら、今オスがメスにちょっかい出しましたよ」って、え?どうしてわかるの!?


地面にへばりつき、カラスが何をつついていたのかを調べる松原先生。



身近に見られるカラスには、ハシブトガラスとハシボソガラスの2種類がいます。

いずれも嘴の形と大きさで区別しますが、飛んでいるときにハシブトかハシボソかどうやって見分けるのでしょう。

ハシボソの方が羽ばたきが激しいとのことですが、「でも上昇するときはハシブトでも激しくはばたきますからね」と松原先生。

また、オスとメスはどうやって見分けるのでしょう。

一般にオスの方が体が大きいとのことですが、「でも体の小さいオスや体の大きいメスもいますもんね」と松原先生。

いちいち納得です。


また、頭がでっぱっているのがハシブトでなだらかなのがハシボソですが、頭骨を見ると頭のカーブは同じ。

嘴の太さも外から見るとハシブトの方が大きいのですが、口の中の容積は変わらないことも教えていただきました。



木の枝で騒がしく鳴くカラスを発見。



カラスの鳴き真似をして、カラスを呼び寄せる松原先生。コツはお腹から声を出すこと。



そして本当に、ハシブトガラスから返事が返ってきた!


カラスのペリットを見つけて、アオオサムシの頭を見つける松原先生。



こうなると、カラスを観ているのか先生を観ているのか分からなくなります笑。

でも、先生はいつもカラス目線。

そしてその視点に立つと、自然環境や人間のふるまいが見えてくるから不思議です。


「巣が互いに近くにあることから推測すると、どうやら池子の森はカラスにとって棲みやすいところのようですね」とのこと。

巣を作りやすい高木もあって、植物の種や小動物などの食べ物もあって、捕食する猛禽類もそれなりにいて、いじわるする人間もいなくて、カラスにとってはそこそこ居心地のよい場所なのかもしれません。


最後はお決まりのサイン会。



終わった後も参加者のみなさんが「楽しかった!」を連発していました!

松原先生、充実した観察会をありがとうございました。


理科ハウスでは年間通して拾ったカラスのペリットを展示しています。久木にお住まいのSさんのコレクションです。


カラスがどの季節に何を口にしたかがわかります。ぜひ見にきてください。

理科ハウス 山浦 安曇・森 裕美子

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2024年4月8日(火) (NO.1172)


シン・プラネタリウム終了


2カ月間のシン・プラネタリウムも今日でおしまいです。

今年は投影機を新調したので、グレードアップしたプラネタリウムを体験していただくことができたのではないかと思います。

閉ざされた空間は、現実世界からちょっと離れることのできる異世界でした。

たくさんの宇宙に触れてほしいと思い、毎週テーマを変えておしゃべりしました。

どのテーマも欠かさず体験してくれた新中学生がいたのはとてもうれしかったです。

最後には自分で一等星を見つけることができるようになっていました。



私が楽しんだのはドーム内での「早押しクイズ」の問題を考えることでした。

暗闇に眼が慣れるまでの余興です。

宇宙クイズをたくさん用意しておき、相手によって変えてみました。

答えを聞いて、「へぇー」っとびっくりしてくれたり、「それは知らんかった」と言ってもらえるように工夫しました。

毎日のみなさんの反応を参考にして、次の日の問題を作れたのはよかったかな。


今年、残念だったのは実際の天気が星を見るには悪かったことでした。

曇りや雨続きで星を見る事ができた日は数日しかありませんでした。

こんなに星が見えない冬はめずらしかったのではないでしょうか。

来年はどうかな。

誰かといっしょに星を見られるといいですね。

また来年のプラネタリウムを楽しみにしててください。


理科ハウス 森 裕美子

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2024年3月20日(水) (NO.1171)


石原純の文章が大学入試問題に!


大学の合格を報告に来てくれたFさん。

「国語のテストで石原純の文章が出ててびっくりでした」

「えーっ? 何それ」

「『永遠への理想』とかっていう題やった」

それであわてて石原純コーナーの本棚を探してみたら、ありました!



Fさんは感慨深げに本をめくって、

「問題になったのは、ここらへん」と言って教えてくれました。


Fさんは中学受験のときも、理科ハウスにおいてあった手回し計算機が数学の問題に出てたって報告してくれたよね。

「なんか理科ハウスと縁があるなあ」

ほんとに! そう思ってくれてうれしいよ。

大学は遠くなるけど、帰省したらまた遊びに来てね。

夢に向かって大学生活を送ってください。

理科ハウス 森 裕美子

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2024年3月16日(土) (NO.1170)


水星の観察


シン・プラネタリウムでは、ドームに入る前にこれまでどんな星をみたことがあるかをみなさんに聞いています。

惑星の中では、金星・木星・火星がだんとつ。そして土星。

これらの星は肉眼で見やすいからですね。


一方、水星を見たことがある人はほとんどいません。

それもそのはず、太陽に一番近い惑星ですから、日の入後または日の出前の空を観察しなければならないので、難易度が高いのです。

そして高度が低いので場所によってはさらに観察は難しくなります。


実は今、水星がいい条件で見られる好期なのです!

今日はプラネタリウムを見にきてくださった中学理科の先生と、水星を観察しようということになりました。

閉館後に屋上に上ります。

星アプリで方向は定まったのですが、そこには何も見えません。

少し靄がかかっていたので、やはり今日は条件が悪かったかとあきらめかけたところ、

「あった!」と館長。

西の空の低いところに、うっすらと光るものが!

双眼鏡で見るとさらにはっきり見えました。


あれが太陽に一番近い星。金星を挟んで、ここが地球!

太陽系を感じるなあ!

やっぱり生で観ると臨場感が半端ないですね。


やったあ!とガッツポーズをしているその頭上を、ISSが通過していきました。

水星は3月下旬までが観測好期です。その後は太陽に近くなり観測が困難になります。

みなさんもこの機会に水星観察に挑戦してみてください!

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年3月15日(金) (NO.1169)


キャリアフェスティバル


キャリアフェスティバルとは、市内の中学校で行なわれているキャリア教育イベントのひとつ。

昨年11月のH中学校でのキャリアフェスティバルに続き、今日はN中学校に行ってきました。

体育館に30事業所のブースが並び、中学生がブースを回りながら職業人との対話を行ないます。


前回同様、行ったことがある博物館・科学館を聞いてみました。



「大英博物館!」―観光で行きました。壺とかすごかった。

「日本科学未来館」―小学生のとき社会見学で行きました。

みんないい体験しているね。

でも一度だけではなく何回でも行ってほしいな。今なら前に行ったときには気づかなかったところを発見できるかもしれない。

行けば行くほど自分の成長を感じられる場所、それが博物館だから。

  


  

理科ハウスもそんな場所です。

博物館・科学館にはなじみがない人も、一度は来てほしいです。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年3月10日(日) (NO.1168)


卒論の生解説


春が待ち遠しくて外出したいですよね。

そのせいかわからないけど、先月は少なめだった来館者数も3月になって増えています。

4年ぶりのプラネタリウムも今月末で終わっちゃうので、ぜひぜひ体験しに来てもたいたいです。


そんな中、受験が終わったり、進路先が決まったりで報告に来てくれる人達がいます。

今日は大学院に進路が決まったTさんが来てくれました。


早速、卒論の話になりました。

テーマは「バリオン数生成」。

難しくてついていくのがたいへん!

なんせ素粒子「マヨロン」の話だったので。


だけどTさんは、図に描きながら「初期の宇宙について」、一生懸命丁寧に説明してくれました。



ちょうど来館していた生物系の大学生、中学生もいっしょに話を聞きました。

こんな交流なかなかできないよね。

小学生のころから研究者をめざしていたTさん。

いつかTさんを講師に招いてサイエンスレクチャーをしたいな。

理科ハウス 森 裕美子

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2024年3月4日(月) (NO.1167)


3年ぶりの再会


「こんにちは~。わかります~?」

と言って入ってきた女子5人組。

なんと、池子小学校の同級生ではないですか!

高校を卒業し、それぞれの進路が決まった(決まりそう)とのことで遊びにきてくれたのです。

彼女たちも会うのが3年ぶりだとか。


「そういえば3年前の春、高校入学が決まったとき、理科ハウスでミョウバンの結晶つくったよね」

その結晶は、そのまま理科ハウスで預かって育てていたのです。

3年ぶりに会う、自分の結晶。

そして結晶には、それぞれへのメッセージが書かれたタグが寄せ書きのようについていました。

結晶のタイムカプセル!



3年前の自分と向き合い、共に過ごした友だちと今居られる幸せをかみしめているようでした。

それは私達も同じ。

再会の場所を理科ハウスにしてくれたのが何よりも嬉しい私たちでした。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年2月29日(木) (NO.1166)


今日の生きもの1月~2月編まとめ


ひとつの生きものをじっくり観察するコーナー。


1月は、アケビコノハ。

どこから見ても枯れ葉。アケビコノハを見にわざわざ来館する人も!

Aさん提供。



2月1週目は、イセリアカイガラムシ。

オーストラリア原産の外来種。

ミカンなどの柑橘類につくいわゆる害虫で、日本には明治時代に侵入しました。

原産地の天敵、ベダリアテントウが導入されて数が少なくなったといいますが、この時期よく見かけます。

逆にベダリアテントウは見たことがありません。



2月2~3週目は、ハリガネムシ。

この時期、ちょっとした水たまりでよく見つかります。

名前は聞いたことがあるけど、実際に見たのは初めてという人も。

Tさん提供。



2月4週目は、オオミジンコ。

Daphnia magna ダフニアマグナという学名の通り、最大で5mm程に成長する大型のミジンコ。

外来種なので、観察用として飼育しています。

餌はスピルリナをあげています。

Nさん提供。



理科ハウス 山浦 安曇

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2024年2月17日(金) (NO.1165)


卒論の生解説


中高生は試験前or試験中でぜんぜん来ないなあ、なんて言ってたら、

大学生二人がやってきました。

学校はもう休みになったとのこと、旧知の間柄の二人で話がはずみました。


「卒論は終わりました」というので、

どんな内容なのか聞いたら、今から説明してくれると言うではありませんか。



一人は、コンピュータのCPUのスケジューラーについて、

もう一人は、『未来学』と大阪万博の関連研究。

あまりにも専門的な内容なので、聞いてわかるかなあと思ったけど、

とても上手く解説してくれました!

コンピュータ関連の話を、知識がない人に伝えるのはしんどいと思うけど

ちゃんと私たちでもわかった!(わかった気にさせてくれた?)

伝える技術を持っていることがすごいと思いました。


そして、未来学と万博。

全く関係がないように見えるのに多いに関係してたー!

「大阪万博なら、覚えてるぞー」と当時の市民としてたくさん語ってしまいました!


二人ともそんな研究してたのか、と感心しきり。

成長した二人を見てると感慨ひとしおでした!

あー、いい一日でしたわー。

理科ハウス 森 裕美子

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2024年2月16日(金) (NO.1164)


湘南ビーチFMに出演


今日は湘南ビーチFMに登場させてもらいました。



パーソナリティーは晋藤はるみさんです。

前日に理科ハウスを訪ねてくださった晋藤さんは何を見ても楽しんでくれました。

それで私たちもスイッチが入ってしまって、

プラネタリウムだけでなく、他の展示も次々に紹介してしまいました。

湘南ビーチFMは以前は葉山にありましたが、

今は理科ハウスとは目と鼻の先、信号を渡ったところにあります。

地域の情報を流してくださるのでありがたいですね。

聞いてくださった方が理科ハウスを体験してくれたらいいなあ。

理科ハウス 森 裕美子

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2024年2月4日(土) (NO.1163)


シン・プラネタリウム!


いよいよ4年ぶりのプラネタリウムが始まりました。

毎年やっていた星の解説は、コロナ禍の間はできませんでした。

ドームの中の換気が充分できなかったからです。


さて、ドームを建てるのも4年ぶりなので、体力がもつか、初日に間に合うか不安でいっぱい。

そこへ友人のSさんとAさんが「手伝うよ-」とかけつけてくれました!

おかげで1日で完成することができました。

Sさん、Aさんありがとう!


机を8角形に並べて、その上にドームを組み立てていきます。


ドーム内は高さ2.5メートル。10人は入れます。


外側を黒ビニールと暗幕で覆って、暗黒ドームの完成!


初日は天気が悪かったのですが、天文同好会に入っているという高校生が来てくれました。

久しぶりの解説は上手にできるのかちょっと不安でしたが、やってみると20分はあっという間でした。

毎回テーマを決めてやるので何回も違う話を聞くことができますよ。ぜひ体験しに来てください!

理科ハウス 森 裕美子 山浦 安曇

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2024年1月30日(日) (NO.1162)


ピカピカになりました


昨日と今日は床の工事を行いました!

16年使った床は、見た目にはそれほどでもなかったかもしれませんが、

毎日見ている私たちにはとても汚れていました。

しかもところどころでささくれができかけていて、

これでは足の裏が怪我してしまうかもと、とても気になっていました。

修理をするには費用がかかります。

思案していたところ、このたびたくさんの寄付をいただけることになり、実現することができました!

一階の床は見違えるようにきれいになりました。



私たちも新しい気持ちでがんばります!

理科ハウス 森 裕美子

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2024年1月28日(日) (NO.1161)


理科実験おたすけ隊企画 露木和男先生の講演会


今日は理科実験おたすけ隊さん主催の講演会が行われました。

お話してくださったのは、露木和男先生。

テーマは、「センス・オブ・ワンダーを子どもたちに」です。



露木和男先生と言えば、理科教員ならだれでも知っている有名な先生。

「やさしさの教育」を実践し、理科教員養成にも力を入れていらっしゃいます。



「やさしさ」とは、私たちの存在が無数のつながりによって成り立っているということに気がつくこと。

「すべての存在に思いを馳せ、目に見えないつながりを見ようとすること、それが本当のやさしさです」と先生は言います。

先生は鞄から植物の種や葉を取り出し、いろいろな自然遊びを紹介してくれました。


(脱皮の様子を「球羊羹」を使って説明する露木先生)


自然物を手にして語る先生のまなざしのなんと優しいことか。

人間性あふれるその姿勢に、感動してしまいました!


露木和男先生、楽しいお話をありがとうございました。


今回のように、理科教育普及活動をしている方がイベントや講演会を行う場所として、理科ハウスを使うこともできます(要予約・有料)

お気軽にお問い合わせください。

理科ハウス 森 裕美子・山浦 安曇

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2024年1月21日(日) (NO.1160)


サイエンスレクチャー「謎だらけの海洋生物」

三宅裕志さん(北里大学)×渡部舞さん(新江ノ島水族館)



今日はサイエンスレクチャー『謎だらけの海洋生物』を行いました。

まずお話してくださったのは有人深海調査船で深海に何度も行っている北里大学海洋生命科学部教授の三宅裕志さん。

深海生物の特徴を次々に解説してくださいました。

私たちは深海の様子がなかなか想像できません。

赤い光は届かない、圧力が高い、塩分が高い、など。

海は私たちの近くにあるけれど、めちゃくちゃ研究しにくいところ。人間にとって深海は宇宙よりも遠い場所と言えるでしょう。



そして、深海には餌も少ないのです。

そこで生きている魚は食べるものを見つけたらすぐに食べられるように、口が大きかったり目が大きかったりしています。

自分の影ができると敵に気づかれてしまうので、影ができないように銀色をしている魚もいます。

「オオクチホシエソ」という魚は、目の近くに赤く光るところがあって、まるで自分用の懐中電灯を持っているみたいになっています。


頭のところが透明になっているので有名な「デメニギス」の目は、上にいる生物の影を見るため普段上を向いていますが、

餌を食べるときは、前を向くようになってるそうです。

なんかかっこいい!

深海で生き残るための戦略は、めちゃくちゃ機能的でした。



意外だったのは、深海が厳しい条件にあるからこそ、そこで生き残るための独特の戦略が生まれ、かえって多様性が生じているということ。

逆に熱水噴出口付近では、噴出する化学物質に依存する生物の活動が活発になるが、その生物相は単調になるのですね。

彼らの巧妙な戦略を知るには、自分で飼って研究するのが大事と三宅先生。

「残念な生きもの」なんかいないよ!との言葉に納得です。


後半は新江ノ島水族館の渡部舞さんです。

実は渡部さんは大学生のとき、三宅先生に師事していました。

現在は水族館でクラゲの担当をしています。



まずは、クラゲとは何をさすのか、どういう一生を過ごすのか、寿命はあるのかなど「クラゲの基本」について解説してくれました。

ある程度は知っているつもりだったけど、あらためてクラゲって不思議な生きものだなあと実感。

そこへ突然「ミズクラゲの絵を描いてください」とのお題がでました!

全員に紙が配られ、お絵かきタイム。

「眼も描いてね」と言われて、そんなのあったっけ?と思ったのは私だけではないよね(笑)



参加者の描いたいろいろ?なミズクラゲを見ながら、舞さんの解説が始まります。

眼点や腕、生殖巣、ポリプやエフィラの説明をしてくれました。

絵を描いた後だったので、解説がとても印象に残ります。



次にえのすいに行ったときには、クラゲファンタジーホールでオスとメスを見分けたり、生殖巣の数を数えたり、マニアックな見方ができそう!

そしてえのすいには「毎日クラゲ採集」という展示コーナーがあるんですって。今すぐにでも見に行きたいですね!



実は渡部舞さんは小さいころから水族館フリーク。

中学2年生のとき「もっと魅せます水族館!」という水族館カフェを自ら企画、司会進行も務めました。



その後「水族館の人になりたい」という夢を追い続けて、本当に夢を実現させた舞さん。

10年後に講師として戻ってきてくれるなんて!

今日は、当時講師として来てくださった新江ノ島水族館の北島円さんと笠川宏子さんもかけつけてくれました。


前回もそうでしたが、今回も先生とのやりとりがとっても活発でした。

頭の中に?が出たら、即質問! 意見があったら、その場でぐいぐい発言。

この理科ハウススタイルが定着しているのがとても嬉しいです。


そして、大好評だったベイビーズブレスさんの差し入れ「ミズクラゲクッキー」


ちゃんと生殖巣もある! 瀬田さんありがとうございました。

今回のイベントは、逗子葉山経済新聞に事前に取材していただきました。丁寧な記事をありがとうございました。

逗子葉山経済新聞2024.1.15に掲載

理科ハウス 森 裕美子・山浦 安曇

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2024年1月13日(土) (NO.1159)


石が気になってしょうがない



「三浦半島はどこからきたのか」を見たら、その後「石」がとても気になってしかたがないの!

先日、生解説を聞いたSさんが、再び来館してくれました。

それまでなにげなく庭に置いてあった石たちに目がとまるようになり、

ふとこれらの石が一体どこから来たのか、名前はあるのか知りたくなったというのです。

それだけでなく、横須賀市自然・人文博物館にも足を運んで地質の展示も見てきたというのですから、

Sさんの「行動変容」に感動してしまいました。

いやー本当に素晴らしい。

これまで見えていなかったものが見えてきた、というSさんの言葉に象徴されるように、

世界を見る解像度が上がったといえるでしょう。

「花や木を楽しむように、石にも親しめるようになった」とSさん。

理科ハウスでの体験が、世界を広げるきっかけになったとしたら嬉しいです。

理科ハウス 山浦 安曇

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2024年1月5日(金) (NO.1158)


明けましておめでとうございます



明けましておめでとうございます。

年頭から大地震や飛行機事故が起こり、ニュースに釘付けとなりました。

世界の戦争もまだ続いていて悲しいですね。

どんな政権であろうと戦争だけは起こせないようにできないものでしょうか。

今年こそはなんとしてでも終結してもらいたいです。

理科ハウスは今年、リニューアルしてから5年目となります。

まだ発表できませんが、ビッグなイベントを計画しているんよ。

決まったらお知らせするので、どうぞお楽しみに!!

理科ハウス 森 裕美子

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