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理科ハウスで起こるさまざまなできごと。

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2023年3月1日(水) (NO.1102)


今日の生きもの 2月編まとめ


身近なのに、あまりお目にかかれない生きものを週替わりで紹介するコーナー。


2月1週目は、根粒菌



大学入試共通テストで根粒菌が出題されていたので、即観察。理科ハウスの入り口の前に生えているクローバーの根粒菌です。


2週目は、ハリガネムシ



近所に住むTさんが持ってきてくれました。多分メス。カラスが道路でハリガネムシをお蕎麦のようにくわえていたんですって。


3週目は、笹の花



100年に一度しか咲かないと言われる竹の花。展示したのは2年前に自宅で咲いたアズマネササの花。川崎の公立高校で竹の花が咲いたと話題になっていましたね。


4週目は、スギの花粉



理科ハウスの屋上にスライドガラスを並べて飛んで来る花粉を採取。見るだけでかゆくなる!


「今日の生きもの」看板を見て入館してくる人も増えてきました。

いやいや看板の画像じゃなくて、生きものの画像載せてよ、という方もいらっしゃると思いますが、

やはり自分の目で見て欲しいなと。

ホンモノを体験できるのが科学館ですから。


理科ハウス 山浦安曇

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2023年2月25日(土) (NO.1101)


羽の研究


先日、池子の森の自然調査をしている際、鳥の羽が散乱しているところを見つけました。

調査に同行してくれたFくんが、羽を手に取って「アオバトだ!」。

羽の縁の一部が黄色く、アオバトに間違いありません。

きっと猛禽類にやられたのでしょう。

夢中になって拾っていると、一部が赤い羽も発見。

ということはオスか、ということになりました。


後日、Fくんが拾った羽を部位ごとに整理して持ってきてくれました。



すごくきれい!

アオバトの赤い部分が少なかったことから、もしかしたら若い雄かもしれないと気づいたそうです。

「並べる」というアナログな作業を通してしか、わからないことってありますね。


下の羽は同じ日に別の場所で拾ったコジュケイの羽。

やはり散乱していたので、こちらも猛禽類のしわざと思われます。


これは、池子の森の生態系が健全な証拠。

食物連鎖の頂点にたつオオタカなどの猛禽類が、カラスの横取りをかわしながら、

勇ましく狩りをする姿を思い浮かべるのでした。

Fくん、羽の整理をありがとう。

羽図鑑はしばらく理科ハウスで展示しています。

理科ハウス 山浦安曇

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2023年2月20日(月) (NO.1100)


ネットで検索


今日は大学生が海岸で見つけたものを持ってきてくれました。

ウニの殻、ヒトデ、貝、魚の頭骨、鰭など、前日に強い南風が吹いたせいもあって、なかなかの釣果です。



さて、楽しいのはここから。

形、大きさ、色などから種名を検索していきます。

まずは、図鑑を使って。

次に、ネット検索。

それでもヒットしない場合は、

画像を撮って、その道に詳しい友人に送って聞く!

さすが、水系の大学生です。

するとすぐに「●●じゃないの」と返事が返ってきます。

当たっているかはともかく、その人の持っている知識や体験をすぐに引き出せるのがすごいよね。

大学生の一大ネットワークを目の当たりにしました。

さらにわからないときは、マニアックな方がたくさん生息しているT●●●●●rにアップするんだって。

ネットの方も巻き込んで、あーだこーだと調べている時間がすっごく楽しかったです。


いろいろな人に聞いたんだんだけど、結局よくわからなかったものがこちら。



胸鰭と骨の一部(端から端まで約50㎝)しか残っていませんが、全身はかなり大きなものと思われます。

どなたかおわかりになる方がいましたらご連絡ください。

理科ハウス 山浦安曇

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2023年2月11日(土) (NO.1099)


微化石を探そう


この春に中学生になる小学6年生に来てもらえるイベントを行いました。

「微化石を探そう!」です。


皆さんは、逗子海岸で貝を拾ったりしたことがあると思いますが、

よーく見ると砂の中に小さな生き物の死骸のかけらを見つけることができます。

そう、有孔虫です!

白くて丸くてきれいなスジが入っていてとても素敵な形をしています。

プランクトンの仲間なのですが、死んでしまうと死骸が砂の中に混じっていきます。


同じようにして約40万年前の地層から有孔虫の化石を見つけることがてきます。

親子で参加してくださった方達が熱心に微化石探しをしてくれました。



見つけたらスマホで写真に撮りました!

理科ハウスは中学生以上を対象にしていますが、3月まで小学6年生はご利用いただけます。

ぜひご利用ください。

理科ハウス 森裕美子

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2023年1月30日(月) (NO.1098)


今日の生きもの 1月編まとめ


身近なのに、あまりお目にかかれない生きものを週替わりで紹介するコーナー。

1月1週目は、クマムシ

2週目は、三浦半島の地層の中の放散虫

3週目は、セミの卵

4週目は、カニムシ


でした。


どれもちっちゃくて、顕微鏡で見るサイズです。

中には「えっ!(カニムシは)ザリガニぐらい大きいのかと思った!」とビックリしている人も。

あまりに小さくてがっかりするかもしれませんが、

むしろサイズ感のギャップを楽しんでもらいたいと思っています。


もし、お出かけの際に生きものを見つけたら、ぜひ持ってきてください。

死体でもかまいません。みんなで観察できたら嬉しいです。

ちなみに、4週目のカニムシは、FくんとHくんが持ってきてくれました。

ありがとう!


理科ハウス 山浦安曇

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2023年1月19日(木) (NO.1097)


「靉日荘100年展」@菱川師宣記念館


2022年11月24日の日記(№1089)で紹介した「靉日荘100年」に行って来ました!



房総は今、水仙が見頃だし、イチゴ狩りも楽しめます。

けれども平日だったので観光の人もそれほど多くはなく、ゆっくりと見ることができました。

やっぱり美術館や博物館は空いているときに行くのがいいですよね。

展示では石原純、原阿佐緒、山内多門、金森南耕、鰭崎英朋が紹介されていました。

山内、金森、鰭崎は画家で保田にゆかりのある人達です。

石原や原の描いた絵も紹介されていました。

石原は科学の人ですが、こういうところで紹介されると全く別の面がみられて新鮮な感じがしました。

2月5日までやっているので是非行ってみてください。


おまけ情報です。

記念館からすぐのスーパーの横にある栄食堂で定食を食べましたが、めちゃおいしかったです!

理科ハウス 森裕美子

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2023年1月14日(土) (NO.1096)


中学生と哺乳類調査


今日は、久木中学校自然科学部といっしょに池子の森で哺乳類調査を行いました。


池子の森自然公園では、貴重な自然が保全されているかウオッチングするため、環境省のモニタリング1000里地調査に参加しています。

対象は、植物、ホタル、チョウ類、鳥類、カエル類、哺乳類。

そのうち、哺乳類のモニタリングを今回初めて久中とコラボで行うことになりました。

どんな哺乳類が生息しているかを調べるには、いくつかの方法がありますが、

一番効果的なのは、赤外線カメラで撮影する方法です。

そもそもほとんどの哺乳類が夜行性なので、日中出会うことはめったにありません。

春から秋にかけて1週間ほど、森の中に赤外線自動撮影カメラを設置し、どんな哺乳類が写っているかを解析します。



まずは、カメラを設置した場所に出かけます。

当然、カメラは動物がよく通るところに仕掛けなければなりませんが、それってどんなところなのでしょう。

日本自然保護協会のOさん、逗子市緑政課のKさんの案内で、森の奥深くに入りました。



カメラ回収後、早速データを再生します。

どんな生き物が写っているかドキドキです!

予想通り、多く写っていたのはタヌキとタイワンリス。

そして次に多かったのは?

この先の分析は、自然科学部が行います。

結果が楽しみ!

理科ハウス 山浦安曇

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2023年1月7日(土) (NO.1095)


今日の生き物


始まりました!新コーナー「今日の生き物」。



本日より週替わりで、あまり見たことがない生き物を生態展示で紹介していきます。

第一回は「クマムシ」。

あの地上最強生物と言われているクマムシです。

画像や動画で見たことのある人はいると思いますが、リアルに見たことのある方はあまりいないのではないでしょうか。

それもそのはず、顕微鏡サイズですからね。

実物はこんなにちいちゃいってことを実感してもらえたら嬉しいです。

今回のクマムシは理科ハウスの道路脇のコケから採取しました。

クマムシの卵や、休眠している樽状態からもぞもぞ目覚めていくところも観察できました。


生き物の生態展示はこれまでもやってきましたが、飼育や保存が難しく、

みなさんに見ていただくタイミングが合わないことがよくありました。

そこで、展示期間を土日月の3日間に限定し、そのかわり週替わりでいろいろな生物をみてもらえるようにしました。

この調子でいくと、約48種のリアル生物を観察することができるというわけです。

さて、来週はどんな生物に出会えるでしょうか。

お楽しみに!

理科ハウス 山浦安曇

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2023年1月5日(木) (NO.1094)


明けましておめでとうございます



明けましておめでとうございます。

感染症が流行って4年目になり、ようやく先が見えるようになってきました。

IT化が進み、私たちの生活はこれからはかなり変化していくにちがいありません。

科学館や博物館はどのように変わって行くでしょうか。

理科ハウスは今年15年目を迎えます。

どんな新しい変化が訪れるのか全くわかりませんが、すごく楽しみです。

ご一緒に楽しんでいただけたら幸いです。

今年もよろしくお願いいたします。

理科ハウス 森 裕美子

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