理科ハウスで起こるさまざまなできごと。
過去の日記はこちらで読むことができます2024/2023/2022/2021/2020/2019/2018/2017/2016/2015/2014/2013/2012/2011/2010/2009/2008/2007
--------------------------------------------------------------------------
2025年6月15日(日) (NO.1154)
0からのマイコン電子工作プログラミング体験
今日は山下千秋先生をお招きして「0からのプログラミング体験」を行ないました。
実は先生のプログラミング教室は今回で2回目です。
今は小学校でも導入されているプログラミングですが、
実際は「プログラミング的思考」を深める学習だったり、すでにプログラミングされたアプリを使ってものを動かしたりすることがほとんどです。
今回は、IchigoJamというマイコンを使ってプログラミングの基礎を学んでから、センサーを動作させるという体験を行ないました。
コードを書くのも初めて、センサーを見るのもはじめて、コンピュータ用語も聞いたことがない、という参加者のみなさんでしたが、
自分の命令通りにLEDが点滅したり、音が鳴ったりすると大喜び。
だんだん分かってくると、音の高さを変えたり、間隔を入れたりとそんなコードも書けるようになっていきます。
いつのまにか、プログラミングができるようになっています!
一番受けたのが、2進法を使ってデジタル文字を作る体験。
「おもしろーい!」と歓声があがりました。
わからないからやらないではなく、とりあえずやってみることが大切ですね。
プログラミング体験は、キーボード、モニター、マイコン、たくさんのセンサーなどをひとりひとり用意しなければなりません。
なにからなにまで丁寧にご準備くださった山下先生に感謝です。
ありがとうございました。
理科ハウス 山浦 安曇
--------------------------------------------------------------------------
2025年6月14日(土) (NO.1153)
横浜市立S高校サイエンス部
今日は横浜市立S高校サイエンス部のみなさんが来てくださいました。
顧問の先生2人を入れて、総勢16人!
まず見てもらったのが生解説動画「もしも光の速さで走ったら」。
これ、特殊相対論の話ですが、
解説を聞くというよりも、それぞれが相対論の式を使った計算にチャレンジする!
という内容になっております。
高校生だから計算はお手の物ですよ。
サクサクと解いてくれましたが、なにしろ普段は計算しないような大きい桁の数に苦戦する人もポツポツ。
なぜ、お話だけでなく計算するの?と思うかもしれませんが、
相対論がわかるようになるには式に慣れるのが一番いい、と考えてのことなのです。
苦労したぶんだけきっと記憶に残りますよ。
最後にはアインシュタインの有名な式 E=mc^2 を使って問題を解きました
「アインシュタインってまじですごいな」とつぶやく人も。
終わったら、みんなが一斉に拍手をしてくれました!
だけど、私は計算をがんばったみなさんに拍手を送りたい気持ちでいっぱいでした!
後半は理科ハウスの展示を楽しんでもらいました。
S高サイエンス部さんは、夏休みの恒例サイエンスフェスティバル期間中にまた来てワークショップをご披露してくださることになっています。
何を見せてくれるのかワクワクです。
楽しみにしているのでよろしくお願いします!
理科ハウス 森 裕美子
--------------------------------------------------------------------------
2025年6月8日(日) (NO.1152)
「少年の日の思い出」
「チョウの標本作りをやってみたい」とMさん。
チョウ好きの人はまあまあいるけど、Mさんはむしろ標本の方に興味があるようでした。
そこで急遽標本づくりをすることに。
標本を作るには、まずはチョウを捕まえなければなりません。
私の竿を持ち出して、Mさんに捕まえるところからやってもらいました。
竿の振り方、網からチョウを取り出す方法、チョウのつかみ方。
昆虫を扱うには、たくさんのお作法があるのです。
そして、標本を美しく作るために考案された数々の標本道具。
これらの道具を使ってチョウを展翅するうちに、野外ではわからなかった部分が見えてきます。
前翅と後翅が重なったところ、縁の毛の1本1本、触角の先の形、落ちこぼれる大量の鱗粉など。
Mさんは息を殺して、展翅に没頭していました。
すべてが左右対称になるように翅を留め針を調節して一旦終了。あとは数日乾燥を待ちます。
なぜMさんは標本を作りたいと思うようになったのか。
ヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」を読んだからとのこと。
中学国語の教科書に掲載されている名著ですね。
どんな話しだっけ?すっかり忘れていたので読み返してみました。
子どものころにいやというほど味わう迷いや悩みに、胸が締め付けられる想いがしました。
Mさんは「ぼく」やエーミールがチョウを注意深く扱っていた場面をなぞりながら手を動かしていたに違いありません。
Mさんのおかげで、久々に初々しい気持ちになったのでした。
ちなみにMさんは「少年」ではありません。
理科ハウス 山浦 安曇
--------------------------------------------------------------------------
2025年6月1日(日) (NO.1151)
博物倶楽部さんご来館
博物倶楽部さんは日本全国を飛び回って、科学実験や観察、工作などの出前を行なうボランティアサークル。
理科ハウスでも夏のサイエンスフェスティバルですっかりお世話になりました。
博物倶楽部さんのすごいところは、なんといってもメンバーそれぞれに専門性があること。
ワークショップひとつひとつが丁寧に設計されていて、
わかりやすい上に、奥深い!
科学実験は子どものためのものではなく、大人だって楽しいんだと言うことをきっちり教えてくれます。
そんな博物倶楽部さんが、今年も「新人研修の場」として理科ハウスを利用してくださいました。
生解説は今年も「三浦半島はどこから来たのか」をリクエスト。
いつも楽しんでくださってありがとうございます!
新人さんがいらっしゃるときは、まずは理科ハウスがコミュニケーションの導入に使っている体験展示からご案内しているのですが、
毎回参加される方にとっては新鮮味がないと思われるかなと心配していたところ、
「同じ展示でも人によって理科ハウスのアプローチが変わるので、それを見るのが楽しい」と言ってくださってほっ!
人が変われば、トークも変わる。そうすることで、その人だけが持っている体験エピソードが飛び出す。
私たちは毎回それをすごく楽しみにしているのです。
たくさんの学びをいただいたのはむしろ私たちの方!
これからもご指導よろしくお願いします。
理科ハウス 山浦 安曇
--------------------------------------------------------------------------
2025年5月30日(金)・31日(土) (NO.1150)
横浜SR高校科学部
30日、31日の2日間にかけて横浜SR高校科学部のみなさんが来てくれました。
一日目のメンバーは全員高校3年生というからびっくりです!
どんな場面でもすぐにディスカッションが始まる科学部。
それもそのはず、2025年度の科学の甲子園で神奈川県大会で優勝したチームなんですって。
すごすぎ!
そんな強者ぞろいのみなさんが
「(理科ハウスは)ずっといられる!どこを見ても楽しい!」って言ってくれて、こちらも熱くなりました。
展示はもちろん、生解説「セントラルドグマ」と「原子のなかみ」も体験し、どっぷりこってり4時間楽しんでもらいました。
これでもまだまだ理科ハウスのほんの入り口なんだよー。
次は、もっと沼に浸かってもらうから、楽しみにしていてほしい。
理科ハウス 山浦 安曇
--------------------------------------------------------------------------
2025年5月27日(火) (NO.1149)
科学史学会に行ってきました
24日(土)、25日(日)は理科ハウスを臨時休館させてもらいました。
理由は、日本科学史学会に出席したかったからです。
今年の学会は大阪の立命館大学の茨木キャンパス内で行われました。
大学は広くて気持ちいいですね!
会場が4つに別れているので、聞きたい発表を探してあっちゃこっちゃにうろうろ。
どの発表も初学者の私には難しいのです。
たとえば聞いたのは、
『東北大学附属図書館の狩野文庫に入らなかった「狩野博士集書」』とか、
『阿部良夫ー高田誠二1986年論文に加えてー』とかです。
後者の発表には、じーちゃんの名前が出てきたから目がパチクリとなってしまいました。
みなさん、一生懸命研究なさっているんですね。
願わくば初学者にももう少しわかりやすく伝わるといいのですが。
でも、おもしろかったので来年も行く予定です!
理科ハウス 森 裕美子
--------------------------------------------------------------------------
2025年5月17日(土) (NO.1148)
17歳になりました
昨日は理科ハウスのお誕生日。
満17歳になり、今日から18年目に入ります。
毎年お花を届けてくださる方がいらっしゃいます。
本当に感謝しかありません。
自分の誕生日はあまりなんともなく過ぎてしまいますが、理科ハウスのお誕生日は感慨無量です。
あれやこれや思い出に浸ったりしてしまいます。
多くの方のご支援をもらってここまで続けてこられたと思っています。
心より感謝申し上げます。
「いつまでも頑張ってください!」と応援してくださるのですが、
現実はそんなことはできないわけです。
と、こんな話をしていたら、博物館関係者の方から「理科ハウスの精神を受け継ぎたい」と言ってもらったのです!
なんと嬉しかったことか、感激です!
どんな形でもいいので、理科ハウスで体験したことを生かしていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。
ひとりでもそう言ってくださる方が増えますよう、
もうしばらくは続けるつもりです。
賛同していただけたら幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします。
理科ハウス 森 裕美子
--------------------------------------------------------------------------
2025年5月5日(月) (NO.1147)
実物資料を手にとりながら楽しむ 新作「石原純の一生」
理科ハウス名物、生解説動画に新しく「石原純の一生」を追加しました。
先日、これを聞きに来てくれた方がいましたのでちょっとご報告です。
2009年1月~2月に理科ハウス館内で「石原純展」を催したことがありました。
純の書簡をはじめ、寺田寅彦、伊藤左千夫、斎藤茂吉などの書簡を展示し、見ていただきました。
我が家には書簡以外にも写真、日記、ノートなどの資料を保存しています。
これらの純関係の資料は表に出る機会はあまりありません。
この度、生解説動画を通じて石原純の人物像をより詳しく知っていただくために、
これらの資料もあわせて見ていただくことにしました。
やはり実物を見るとその時代の空気感まで想像することができます。
手紙に使われている紙、雑誌の見出しの書き方、写真の撮り方など。
時代背景とともに純の一生に触れていただけたかなと思っています。
ご希望がありましたら見ていただけますので予約してください。
理科ハウス 森 裕美子
--------------------------------------------------------------------------
2025年5月3日(土) (NO.1146)
こんなに違う!日本の砂
水族館が大好きなSさん。
日本全国の水族館を巡りながら、その近くの海岸の砂をコレクションしています。
その数なんと80カ所以上!
その砂の一部を展示用にお借りして日本地図の上に展示してみました。
東日本と西日本で砂の色が違うのがおもしろい!
先日福岡県から来た方が「海の中道の砂ばかり見ていたから気づかなかったけど、こっち(湘南海岸)の砂って黒いんですね」とびっくりしていました。
なぜ色が場所によって違うのか、粒の大きさがまちまちなのはなぜなのかを、みなさんといっしょに考えます。
この展示を見た方が、五島列島に旅したときの砂を持ってきてくれました。
どんどん充実してくる砂の地図!
このゴールデンウイークに地方に出かけた方は、ぜひご提供を。
理科ハウス 山浦 安曇
--------------------------------------------------------------------------
2025年5月1日(木) (NO.1145)
新年度発進!
気が付いたら、1カ月も日記を書いていませんでした。
1カ月間何もなかったのではありません。
むしろいろいろありすぎて、記す余裕がありませんでした。
新年度は、各方面からの問い合わせや年間スケジュールの調整などでけっこう忙しいのです。
振り返ると4月はいつもこんな感じですかね。
さて、そんなわけで2025年の理科ハウスもビッグなイベントを企画していますよ。
日程も決まりつつありますので、どうぞお見逃しなく!
イベントのご案内は、
①理科ハウスクラブだより(メーリングとLINE)/数ヶ月前
②当館ウェブサイトに掲載/2ヶ月前
③当館公式インスタグラム/数週間前
の順で告知しています。
①は13歳から25歳までの学生さん専用連絡ツールです。
試験期間や学校のイベントとの調整がしやすいです。
すぐに登録できますので、ぜひご利用ください。
理科ハウス 山浦 安曇
--------------------------------------------------------------------------
2025年4月7日(月) (NO.1144)
人生の節目に
「私○○です。覚えていますか」「お久しぶりです、○○です!」「就職決まりました」。
3月と4月は、進学・就職の季節。
報告を兼ねて、懐かしい顔ぶれで理科ハウスは賑わっています。
中学以来会っていなかった大学生、小学生以来の15年ぶりに足を運んでくれた大学院生、この春から就職する人、進路を変えた人・・・。
進学・就職・進路の報告の場として、理科ハウスを選んでくれたことが嬉しい。
長くやっていると、こういう「ご褒美」があるのよね。
科学館は、人生の節目を共有する場でもあるってことを今更ながら知るのでした。
というわけで、みんなが大好きだった「共振ブランコ」を久しぶりに出しています。
理科ハウス 山浦 安曇
--------------------------------------------------------------------------
2025年4月6日(日) (NO.1143)
不思議な知の世界
先日、「原子のなかみ」の生解説を体験した新高校生がまた集まりました。
今度は「笑わない数学」の「無限」です。
NHKのオンデマンドで配信されている「笑わない数学」を見ながら、解説を加えてより理解を深めていこうというもの。
分からなくなったところでストップして、解説を加えていきます。
だいたい分かったらまた映像を再開し、次のステップへ。
今までに見たことがない記号、聞いたことがない概念。
受験ではまったく触れることがない世界を目のあたりにして、
一同、驚きと困惑の表情に。
しかし、その視線は確実に新しい世界に向かっていたのでした。
新しい考え方を身につけたみんなは、明日の入学式に自信を持って踏み出すことができるでしょう。
卒業おめでとう。入学おめでとう。
理科ハウス 山浦 安曇
--------------------------------------------------------------------------
2025年4月1日(火) (NO.1142)
プラネタリウムドーム解体
今日はプラネタリウムドームの解体する日です。
ちょっと寂しいけれど、充実感はあります。
2ヶ月間、プラネタリウムドームの中でいろんな体験談を聞くことができました!
めちゃ楽しかったです。
理科ハウスではドームに入る前に問診票を書いてもらっています。
今までに見たことある星の名前にチェックを入れます。
たくさんチェックの入る人、少ししかチェックが入らない人、いろいろです。
でも、みんな何かしらの体験談を持っているのです。
マゼラン雲を見た人の話はすごかったです! うらやまー。
2週間毎にテーマを決めて簡単な解説を行ないました。
一番人気があったのは「宇宙の未解決問題」かな。
もちろん早押しクイズもやりました。
そしてレーザーポインターが3つあったので、持ちたい人に持ってもらい星をさしてもらうことに。
これは小学生ならちょっと危ないですが、理科ハウスでは中学生以上しかいないので安心です。
知らない星座を質問するときに便利だったり、自分で星を探す楽しみが増えました。
真っ暗な星空間の中にいると話がどんどん大きくなるので不思議です。
明るいところではなぜか同じようにはできないんですよ。
なんでなんでしょうかね。
プラネタリウム効果なんでしょうか。
理科ハウス 森 裕美子
--------------------------------------------------------------------------
2025年3月25日(火) (NO.1141)
理科ハウスで同窓会
今日は、夏のサイエンスフェスティバルに出展してくれた横浜サイエンスフロンティア高校のメンバーが集まりました。
これまで部活を引っ張ってきた高3が卒業するからです。
さらに、その前の先輩(大学1年)も加わって、同窓会状態に。
みんなで久しぶりに集まるのに、理科ハウスを会場に使ってくれるのは嬉しいですね。
おしゃべりも楽しいけれど、せっかくなので、
生解説動画「ラミエルの世界」の体験、
プラネタリウム「宇宙の未解決問題」
チーム対抗!ミネラルウォーターテイスティング大会
アリストテレスの質問
などをやりまくりました。
盛り上がる、盛り上がる!
「ラミエルで頭が完全にサチった」と大騒ぎ。
(注)サチる:頭が飽和状態になること
高校卒業した新大学生が「これまでは勉強だったけど、大学生になったら学ぶぞー!」と目を輝かせていたのが印象的でした。
その通り!
みんなで集まりたくなったら、また理科ハウスを使ってください。
理科ハウス 山浦 安曇
--------------------------------------------------------------------------
2025年3月20日(木・祝) (NO.1140)
特別づくし!かわいじゅんこさんのプラネタリウム
今日は「宙の学校」の日本でただひとりプラネタリウムプランナーのかわいじゅんこさんによる星の生解説が聞ける特別デイでした。
特別なのは解説だけではなく投影機も特別です。
コンパクトなのに、100万個の星を映してくれる「メガスタークラス」!
理科ハウスのちっちゃいドームも迫力満天!
思わず「きれい!」とため息がこぼれます。
集まってくださったのは12家族、学校の先生もおられました。
そこで1回増やして、計4回の入れ替え制となりました。
春分の日だったので、理科ハウスでは恒例の、玄関前で影曲線の観察を行いました。
影曲線は春分の日と秋分の日だけは直線になる特別の日なのです!
調べると本当にそうなってるからびっくりです。
かわいさんはドームの中でこのことについてもちゃんと解説してくれました。
毎年、特別デイを作ってくださって本当にありがとうございます。
また、来年もよろしくお願いします。
理科ハウス 森 裕美子
--------------------------------------------------------------------------
2025年3月8日(土) (NO.1139)
春から高校生
卒業式も間近な中学3年生6人が「原子のなかみ」を見にやってきました。
前々から見たい!と言っていたので、とても楽しみにしていたかもしれません。
この「原子のなかみ」は、日本のノーベル物理学賞受賞者5人の業績と活躍を解説したものです。
教科書には書いていない内容ばかり。
ところが、朝永振一郎、湯川秀樹、小柴昌俊のことはすでに知っている人もいました。
すばらしい中学生ですね。
話を始めると、次第に前のめりになりみんなの目がキラキラし始めました。
それを見て私も楽しくなってきました。
とにかく「知りたい」という気持ちがあふれんばかりなのです。
いいですよねー。
逆にエネルギーをもらった時間でした。
春からは高校生、自分のやりたい勉強がもっと思いっきりできるでしょう。
「原子のなかみ」は続編があるのでまたみんなで見に来てね!
理科ハウス 森 裕美子
--------------------------------------------------------------------------
2025年3月1日(土) (NO.1138)
ドームの中で広がる宇宙
今日はプラネタリウムドーム内でのできごとを紹介します。
理科ハウスではドームに入る前に問診票を記入してもらっています。
満月、三日月、金星、木星、彗星など、見たことある星にチェックを入れます。
たくさんチェックを入れた人は、星に詳しい人に違いありません!
ドームに入ったらその方の星見の体験談を聞くのが楽しみです。
そして、人数が少ないとドームの中で寝転んだりできます。
横になって見る星空は気持ちがいいですね。
話が弾みすぎて30分を超えてしまうこともしばしばです。
あるとき、中学生一人だけのときがありました。
時間の話になって「550年光年離れているべテルギウスから地球を見たら、戦国時代が見えるかも」なんて不思議な話になってしまいました。
「ベテルギウスでの時計と私たちの時計を合わせるのは難しいよ」ということになり、
話はだんだん相対性理論の話へ。
こんな風に話はあっちこっちに行ってしまいますが、
でも興味を持ってくれたので、よかったかなと思っています。
質問にはできるだけ答えるようにしています。
未体験の方はぜひ一度ドームの中に入ってみてください。
理科ハウス 森 裕美子
--------------------------------------------------------------------------
2025年2月17日(月) (NO.1137)
ホウノキの研究
2024年10月5日、東京大学と住友林業が共同開発した世界初の木造人工衛星「LignoSat」が打ち上げられました。
この人工衛星に使われた木が「ホウノキ」です。
人工衛星に使われる程の強度を持つホウノキとはどんな木なのか。
ちょうど近くの公園にホウノキが1本生えており、地面に枝が落ちていたので拾ってきました。
それを他の樹木と比較できるようにしたのが下の展示。
手で触ったり断面を観察すると、ホウノキの強さがわかります。
ホウノキってすごい!
ある日のこと、理科ハウスの常連Sさんが「私はわかる」とホオノキをすっと選びました(たいていの方は迷う)。
聞けば岐阜のご出身とのこと。ホウノキの葉を使った朴葉味噌が有名でよく調理するのだとか。
そこで出たのが、朴葉味噌はどうして香りがいいのか?ホウノキの葉には特別の香り成分があるのか?という疑問です。
早速、葉を燃やして香りをかぐ実験をやってみました。
確かに香りはあるが、これは枯れ葉が燃える匂いではないか?
うーむ。
そこでSさんの発案で、本場の「朴葉味噌」を体験してみることになりました。
まず、朴葉をしっかり濡らす。そこに味噌、ネギ、椎茸などをのせ、ふつふついうまで七輪で焼いていきます。
たちまち芳しい香りがたちのぼり、道行く人の鼻孔をくすぐります。
この香りは、味噌が焦げる匂いではないか?
しかしこの時点でもはや匂いの根元はどうでもよくなり、
白いご飯にのせて食べることに意識が集中してしまったのでありました。
宇宙関連ニュース→ホウノキの展示→ホウノキの香りの研究→朴葉味噌パーティ
やりたい、知りたいが続いていきます!
Sさん、素敵な体験をありがとうございました。
理科ハウス 山浦安曇
--------------------------------------------------------------------------
2025年2月7日(金) (NO.1136)
星ナビに掲載!
「星ナビ」という月刊の天文雑誌をご存知でしょうか。
このたび、理科ハウスが「星ナビ」3月号に掲載されました。
「由女(ゆめ)の星のめすまま」という紹介コーナーです。
イラストレーターの由女さんが理科ハウスに直接来て取材してくださいました。
通常は1ページのコーナーなのですが、紹介したいことがたくさんありすぎて2ページ展開になったとのこと!
嬉しいですね。星ナビさん、ありがとうございます!
取材をしてくださsった由女(ゆめ)さん。
1日では遊び足りなかったので、2月中にまた来館してくれるそうですよ。
リアル由女さんに会えるかも!?
理科ハウス 森 裕美子
--------------------------------------------------------------------------
2025年2月1日(日) (NO.1135)
理科ハウス名物 プラネタリウム2025
はじまりました!
期間限定のプラネタリウムドームでの星の解説です。
今年のドーム組立も手伝ってくださる方がいて、ほんとに助かりました。
年々体が思うように動かんようになってきたから不安でいっぱいでしたが、無事にできあがりました!
できあがってみるとやはりいいですね。別世界って感じです。
組み立てが大変なのになぜプラネタリウムをやるのか、それには理由があります。
それは、プラネタリウムでしか伝えられないことがあるから。
もちろんドームの外でも、星や宇宙の話はできますが、
ドームの中では、自分たちのいる場所を空間の中に浮かばせてイメージすることができるのです。
スケールの大きい話がイメージしやすくなるのも暗闇だから。
理科ハウスではプラネタリウムのために、とっておきのストーリーを用意しています。
2週替わりで、お話の内容を深めていきます。ぜひ全部クリアーしてください。
そして、今年も新しいピンポンクイズを考えているので、ぜひ試しに来てくださいね。
3月20日(木・祝)にはゲスト解説で、かわいじゅんこさんが来てくれます!どうぞお楽しみに。
理科ハウス 森 裕美子
--------------------------------------------------------------------------
2025年1月19日(日) (NO.1134)
T高校地学生物部
大学入試共通テスト2日目の日、神奈川県立T校の地学生物部のみなさんが顧問の先生といっしょに来てくれました。
昨年、高校の先生方の見学会を行なった際、先生がぜひ生徒を連れてきたいとおっしゃって、理科ハウスツアーが実現しました。
県内といっても理科ハウスまで1時間半はかかる高校です。
遠いところ本当によく来てくださいました!
高校科学部が来館したときは、たいてい生解説シリーズのどれかを体験していただいています。
今回は「原子のなかみ」を見てもらいました。
みんな計算問題に真剣に取り組んでいます!
「教科書に書いていない」というフレーズ通り、聞いたことがないことばかりでびっくりしたでしょう。
でも、「科学は奥深いもの」ということを高校生には知ってもらいたいです。
この「原子のなかみ」には続きの「原子のなかみⅡ」がありますので、
興味がありましたらぜひ続きを見てください。
理科ハウスには、科学展示があちこちに置いてあります。
その中でもみなさんが一番気に入ってくれたのは、「音で世界旅行」でした!
理科ハウスのてっぱんネタです!
顧問のY先生、T校のみなさん、ご来館ありがとうございました。
理科ハウス 山浦 安曇
--------------------------------------------------------------------------
2025年1月12日(日) (NO.1133)
カラフルタワー
まだまだお正月気分が抜けない理科ハウス。
何か心が明るくなる実験をしたいなーと「カラフルタワー」を作ってみることにしました。
カラフルタワーとは、濃度を変えた水溶液に色をつけて、重ねて入れていくというもの。
これまでに何回もやってきましたが、けっこう難しい。
なめてると、色が混ざってきれいにできないのです。
11日にカラフルタワーを作ったMくん。
そこそこいい感じにできたのに、自分では気に入らなかった様子。
翌日にリベンジしに来ました。
このチャレンジ精神が素晴らしいね。
そしてできあがった作品がこちら。
おお、なんと美しい!
これまでのタワーの中で一番くっきり重ねられたと断言できます。
「もっと分離させるにはどうしたらいいか」という研究姿勢があったからこそ。
年始めからいいものを拝むことができましした。
Mくん、ありがとう。
理科ハウス 山浦 安曇
--------------------------------------------------------------------------
2025年1月12日(日) (NO.1132)
中学自然科学部 初遊び
今日は地元の中学自然科学部のメンバーが遊びにきました。
理科ハウスでは以前から自然科学部の活動のサポートをしています。
今年はどんなことをしたいのか聞いたところ、
これまで室内で化学実験することが多かった。「自然科学部」というからには「自然」を知る活動をしたい、とのこと。
それならば、池子の森自然公園で行なっているモニタリング1000里地調査をやってみないかということになりました。
池子の森自然公園では、逗子市緑政課の管理のもと、さまざまな環境調査が行なわれています。
そのひとつに環境省が行なっている「モニタリング1000里地調査」というのがあります。
手始めに、「中・大型哺乳類赤外線カメラ調査」の画像解析の練習をしてみました。
森の中に設置したセンサーカメラの画像を1枚1枚見ていきます。
「こんなのいるんだ!すごい!」とみんなびっくり!
学校のすぐ近くで人知れず生きている動物の存在を実験することができました。
彼らにはこれからも調査に関わってもらいたいと思っています。
理科ハウス 山浦 安曇
--------------------------------------------------------------------------
2025年1月11日(土) (NO.1131)
おみくじで初笑い
今年も毎年恒例の「アセトンみくじ」でみなさんをお迎えしました。
アセトン(マニキュアの除光液)で文字を書いて、水に浸すと文字が浮かび上がります。
大吉から大凶まで、選ぶ手も慎重になります。
どんなメッセージが書かれているか、それは秘密。
科学館でこんなこと言うのもなんなのですが、
「当たってる!」「本当に起きた}と評判なのですよ。
凶を引いちゃった人にも、吉を引いて安心した人にも、笑えるメッセージが書かれています。
年始めの運試し&初笑いにきませんか?
理科ハウス 山浦 安曇
--------------------------------------------------------------------------
2025年1月5日(金) (NO.1130)
明けましておめでとうございます
理科ハウス 森 裕美子・山浦 安曇
--------------------------------------------------------------------------