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理科ハウスで起こるさまざまなできごと。

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2021年6月10日(木) (NO.1014)


SSHでユビナガコウモリの研究


「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」をご存じでしょうか。

文部科学省の事業で、科学技術や理科・数学教育を重点的に行う高校を指定する制度のことです。

その指定を受けている神奈川県立横須賀高校では、これまでさまざまな探求活動を展開し、研究成果をあげています。


そしてこのたび今年度から、理科ハウスもSSH活動に参加することになりました!

コウモリの会と横須賀市自然・人文博物館との共同研究で、

テーマは「三浦半島のユビナガコウモリの謎に迫る!」です。

今日は、生徒さんに説明をするために、横須賀市自然・人文博物館に行ってきました。


三浦半島には、かつて(1950~60年代)10数カ所のねぐらで生息していましたが、今はもう2カ所しか残っていません。

池子の森は、その残された貴重なねぐらのひとつです。

一方で、池子の森からどこに移動していくのか、実際何を食べているのか、その生態は謎に包まれています。

ユビナガコウモリは夜行性ですし、超音波で獲物を捕らえるため、観察するのはとても難しいのですが、

ひとつでも新たな事実がわかれば、大発見につながる可能性があります。

今日は、そのコウモリの魅力と、調査方法についてお話したのですが、参加した生徒さんはみな興味を持って聞いてくれました。


わからないことだらけの研究は、予想がつかない分、ちょっぴり不安でもありますが、わくわく感もハンパないです。

高校生とともに、新たなことに挑戦できる幸せを感じています!

理科ハウス 山浦安曇

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2021年5月22日(土) (NO.1013)


物理の本


東京物理サークルの上條隆志さんから本を2冊送っていただきました。

『物理なぜなぜ事典 1 力学から相対論まで』

『物理なぜなぜ事典 2 場の理論から宇宙まで』です。


著者は江沢洋さんと東京物理サークルで日本評論社からの出版です。

物理に詳しい方なら江沢洋さんのお名前はご存知かと思います。

これらの本は最初、2000年に出版されたのですが、その後増補版が出、そして今回増補新版となりました。


理科ハウスに本が送られてきた理由は本の帯にあります。

石原純が岩波の雑誌「科学」にかかわっていたときに創刊にあたって書いた言葉を帯に使ってくださったのです。


「科学することの真の楽しさを味わったとき、彼は一人の科学者であり得る」

上條さん、ありがとうございました!

理科ハウス 森裕美子

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2021年5月16日(日) (NO.1012)


13年目を迎えて


今日は理科ハウス13歳のお誕生日です。

毎年、忘れずにお祝いにかけつけてくださる方々が、このコロナ禍の中も来てくださいました。

自分の誕生日には何も起こらないのですが、今日は本当にうれしい日です。

みなさんにお祝いしてもらうと、「また一年がんばろう!」という気持ちになります。

理科ハウスは成長しているかどうかわかりませんが、毎年の思い出は積み重なっていきます。

コロナ禍のこんな日々のことも「あのときはみんな大変だったよねえ」と過去形で言える日が早く来ますように。

理科ハウス 森裕美子

お花はMさんからのプレゼント。黄色のアレンジ、元気が出ます! Yさんからはたくさんの寄付をいただきました。


Yさんは、ウクレレで「♪ハッピーバースデイ 理科ハウス」を生演奏してくれました。

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2021年5月11日(火) (NO.1011)


初夏の池子の森


本日、池子の森自然公園でモニタリング1000里地調査を行いました。

その結果を、理科ハウスの入り口に展示している情報ボードに反映させましたので、前を通りかかったらのぞいてみてください(毎月2、3回更新しています)。


池の近くを歩いているとき、聞き慣れない音がしてきました。

言葉で表現するのが難しいのですが、

せんたく板のようなギザギザのはいった木の板を、棒でこすった時の音。

文字で書くと、カララ カララといった感じです。


これは「モリアオガエル」の鳴き声です。

モリアオガエルは、元々三浦半島には生息していませんでした。

ところが近年、三浦半島のあちこちで見つかり始めています。

人が遠くから持ち込んで放してしまったようです。

地域によっては、モリアオガエルは天然記念物ですが、三浦半島では明らかに外来生物です。


実は、昨年の調査でトンネルの手前にある湿地で鳴き声を聞いていたのです。

そして、今年はとうとう緑地エリアで!

時間の問題だと思っていたけど、うーむ ショックです。

いや、そもそもカララ カララという声のバックで、ブオーッ ブオーッというウシガエルの声もしているのですが・・・汗。


外来生物ですから、在来の生き物との食べ物をめぐる競合など、生態系に影響を与えるのではないかと心配です。

アライグマ、ミシシッピアカミミガメのように、取り返しのつかない状況にならなければいいのですが。

しばらく観察を続けます。

理科ハウス 山浦安曇

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2021年5月3日(月) (NO.1010)


「全科協ニュース」


全国科学博物館協議会が隔月で出している「全科協ニュース」という冊子があります。

全国科学博物館協議会


5月号のテーマは「新型コロナウイルス パンデミック下で教育・普及活動をどう実施していくか」です。


理科ハウスはこの会の会員ではないのですが、ご縁があって寄稿しました。

興味のある方は理科ハウスにありますので、ご来館の際にお手にとってみてください。

1カ月後には全科協のウェブ上でも読めるようになります。

全国の科学系博物館の方に理科ハウスを知っていただく機会になりました。

原稿を書くことをお声かけくださった、きしわだ自然資料館の平田慎一郎さん、

ありがとうございました。

理科ハウス 森裕美子

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2021年4月25日(日) (NO.1009)


「原子のなかみ」のなかみ



生解説動画「原子のなかみ」は、対象年齢が高校生以上で90分もかかる展示。

「えーっ、どんな展示やねん」と突っ込まれそうです。


原子のなかみの話とは、素粒子の話ということなのです。

ですから、中間子やクォーク、ニュートリノなどが登場します。

もちろん陽電子や反陽子も。

「湯川秀樹さんがノーベル賞をもらった理由は?」

解説を聞いた後ならバッチリ答えられるようになります。

世界のトップを走る日本の物理界、その素晴らしい世界をみなさんに少しでも知ってもらいたいのです。

熱い気持ちで作った展示でしたが、これに興味を持ってもらえるかすごく心配でした。


ところが、なんと

「ニュートリノ、知ってる!」

「陽電子、知ってる!!」

「タキオン、知ってる!!!」

素粒子の世界は、広く知られているようでした。

どこで知ったかと聞いてみると、

エヴァンゲリオンや仮面ライダーなど、アニメや漫画、映画の世界でした。


これは私のほうが知らない世界でした。

あわてて映画を見たり漫画を読んだり・・・。

素粒子の世界がこんなふうに日常につながっていたことに驚きました。

こんな下地があるなら興味のないわけもなく、みんなすごく熱心に話を聞いてくれます。

そして、私が話すフィクションではない解説を聞いて、「これが本当のことなのか」とびっくりしてくれました。

不思議な素粒子の世界に触れてみたい方はぜひ聞きに来てください。

必要な時間は90分ですよ!

理科ハウス 森裕美子

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2021年4月13日(火) (NO.1008)


なぜ?を大切にする科学館


今日はかわさき市民アカデミーでお話するために出かけました。

テーマは「なぜ?を大切にする新しい科学館」です。

理科ハウスをいつも利用してくれている人には不思議ではないかもしれませんが、

理科ハウスのような科学館は他にはありません。

本当は実物の理科ハウスを体験していただくのが一番いいのですが、

そのためにはまず知ってもらうことが大事です。


かわさき市民アカデミーはもう長く続いている学びの場です。

このような環境があることがすばらしいなと思いました。

熱心に聞いていただきました。

参加して下さったみなさん、ありがとうございました。

理科ハウス 森裕美子

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2021年4月9日(金) (NO.1007)


『逗子の自然』に掲載!


『逗子の自然』は、逗子市教育研究相談センターで編集・発行されている逗子市内の中学生を対象とした副教材です。


逗子市で見られる動植物がカラー画像で紹介されており、身近な生き物を調べるのに役立つ図鑑になっています。

画像のほとんどが逗子市内で撮影されたものというこだわりようで、担当された先生方の意気込みが感じられる良資料です。

4年に一度改訂が行われており、今年は内容も一新され、全新中学生に配布されました。


この『逗子の自然』に、岸さん(現高校2年生)の「逗子市池子でコオイムシを採集」(かまくらちょうNo.96に掲載されたもの)が紹介されました!


当時中学生だった岸さんは、逗子中学校校舎内で見つけたコオイムシを自宅で飼育、1年8カ月にもわたって世話を続けました。

2020年にその記録を論文に書き、三浦半島昆虫研究会が発行する「かまくらちょう」に発表、さらに同年、研究会例会でプレゼン発表も行いました。

本誌には、論文の他、飼育したときの苦労話や論文を作成したときの注意点などもインタビュー形式で紹介されています。

誌面から中学生でもここまでできるんだ!という心意気が伝わってきます。


また巻末には、「知ってた?池子の森自然公園に残された貴重な自然!!」という記事も見開きで紹介されています。


このページは、池子の森自然調査会のメンバー(理科ハウスも調査員)と緑政課が担当しました。

『逗子の自然』は、理科ハウスにも置いてありますので、ぜひ手に取ってご覧になってください。

理科ハウス 山浦安曇

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2021年4月5日(月) (NO.1006)


にせ金(きん)づくり


「ほんものとにせもの展」には、実は裏メニューがたくさん存在します。

どんなものがあるのかは、来館してみなければわかりません。


今日は、その裏メニューのひとつ「にせ金づくり」を行いました。

作るのは本当の金ではなくて、金色をしている真鍮(しんちゅう)です。

銅を亜鉛でメッキして、加熱して表面を黄金色に変化させる化学実験です。


銅が銀色、そして金色に変化する様子に大興奮!

アクセサリーとして使えるように、銅のワイヤーを好きな形に成型し、ストラップにしてみました。


この実験は3名1組で行います。

事前にお申し込みください。

理科ハウス 山浦安曇

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2021年4月3日(土) (NO.1005)


武田康男先生テレビ出演


今日の夜、テレビで空の探検家である武田康男さんが出演されました。

番組はBS TBS放送の「新・地球絶景紀行 憧れのハワイ6島巡り秘境! 裏マウイの素顔」でした。

俳優の吉田羊さんがナビゲーターで、ゆったりと旅行気分を味わえる、とてもいい番組でした。

番組内では、武田先生が選んだ空の写真ベスト10が紹介されました。

そして、武田先生の紹介の場面で、理科ハウスで撮った写真が使われました。



画面に「理科ハウス」とクレジットも入れていただきました。

この写真は2019年2月に理科ハウスで行った南極授業の時のものです。

授業をしてくださったのは高橋和代先生でしたが、アドバイザーや見に来てくださった先生方もそうそうたる顔ぶれで、

今思い出してもあの日は何もかもがすごかったです。

武田先生の紹介に理科ハウスの写真を使ってくださったのが、とてもうれしかったので日記に書いてみました。

番組製作のTBSさんありがとうございました。

理科ハウス 森裕美子

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2021年4月2日(金) (NO.1004)


偽ボール


毎日予約が入って、嬉しい限りです。

感染症対策のため、一度にたくさんの方に入館していただけなくて申し訳ないのですが、そのおかげで少人数で濃い時間を過ごすことができています。


「ほんものとにせもの」展は、体験する人によって見方が異なり、予想外の回答がでるので、企画したこちらが楽しくってしかたがありません。

「そんな方法あったのか!」と毎回驚かされています。

底なし沼のような企画展なので、何回も体験してもらいたいです!


私たちの身の回りには「偽」があふれています。

偽メール、偽アカウント、偽ワクチン・・・。

これらを見分ける目を育てていきたいものですね。

偽関連の新聞記事でつくった「偽ボール」

理科ハウス 山浦安曇

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2021年3月22日(月) (NO.1003)


2ヶ月半ぶりに開館!


今日から開館です!

春休みなので平日も開けることにしました。

当分は予約制となりますので、来館希望の人は予約メールをお願いします。

定員は一日5名まで。初日の今日は満員でした(笑)

新しい企画展「にせものとほんもの展」を体験してもらいました。



「う~ん、これはにせものっぽい」とか言いながら第六感をフルに発揮してくれました。

いやいや、ここから科学的な考察に進んでいくんですよ。

見分ける方法を考えるのが楽しいのです。

そのためには、モノが何でできているか、原点にもどらなければなりません。

我こそは見分けられると思っている方、ぜひ体験しに来てくださいね。

理科ハウス 森裕美子

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2021年3月19日(金) (NO.1002)


池子の森の春


昨日、池子の森自然公園の自然環境調査モニタリング1000を行いました。

一年通じて行っている調査の中でも一番楽しみな季節でもあります。

なにしろ1週間でがらりと様子が変わってしまうのですから。

タチツボスミレが紫の絨毯をひろげ、その上を早春の使者ビロウドツリアブがホバリングしていました。

日陰ではニリンソウが真っ白な顔を持ち上げていました。

一方、谷戸のソメイヨシノはまだ数えるほどしか開花していませんでしたが、山のオオシマザクラやヤマザクラは満開。

来週あたり、緑地エリアは桜吹雪になるでしょう。


理科ハウスの自然情報ボードを更新しておきましたので、

前を通りかかったらのぞいてみてください。

さあ、いよいよ来週から始動です!

理科ハウス 山浦安曇

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2021年3月14日(日) (NO.1001)


ファラデーラボ10周年おめでとうございます!



本日、ファラデーラボの10周年の集まりがありました。

本来ならば兵庫県まで出かけて参加するところだったのですが、コロナ禍でオンラインの集まりとなりました。

ファラデーラボを運営している森本雄一さんは、理科ハウスに触発されてファラデーラボを始めたので、理科ハウスは産みの親というわけです。

それで10周年という節目の年に、お話することになりました。


オンラインでの集まりということを利用して、まずは館内をご案内。

10分ほどの生映像でしたが、理科ハウスの大きさや雰囲気を体験していただけたのではないでしょうか。

そのあと「10年経って変わったこと、変わらないこと」と題して理科ハウスのことや、科学館を運営していて感じたことなどを話しました。

ファラデーラボは科学館ではないのですが、理科の先生方が集まって情報交換などを積極的に行っておられます。

関東と関西で離れてはいるけどつながっていてなんか心強いです。

また、会って話ができる日が一日も早く訪れますように。

森本先生、ますます頑張ってください。

理科ハウス 森裕美子

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2021年3月8日(月) (NO.1000)


3DCGに挑戦



いかがですか? 理科ハウスのロゴマーク、かっこいいでしょ!

実はこれ、T大の岡咲さんがBlenderという3DCGソフトを使って描いてくれたんです。

Oさんは、横須賀市自然・人文博物館の学芸員実習でナウマンゾウが歩いているCGも作ったことがあるBlender使いの名手。

その彼にいろいろと教えてもらっているうちに、私も作ってみたくなりました。


実は、今製作中の新しい解説動画の中で、どうしても3D画像を使って表現したい場面があるのです。

いや、そこまでしなくてもいいっちゃいいんですが、

常に「新しい何か」を取り入れたい気質なので、この際チャレンジしてみました。

さて結果は?

緊急事態宣言が解除されて、お披露目できる日がくるといいなー。

理科ハウス 山浦安曇

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2021年3月5日(金) (NO.999)


啓蟄のたより


啓蟄の日、池子の森自然公園へモニタリング調査に行ってきました。

三浦半島南部で、今年初めてのモンシロチョウやルリシジミを観察したとの報告が入ったからです。

結果、1頭もいませんでした。

うーん残念!

毎年、成虫のチョウ(越冬個体以外)が観られるのが3月中旬からなので、来週になれば観れるかもしれません。

一方で、池子の森はウグイスのさえずりでとても賑やか。

谷戸の奥からフクロウの鳴き声も聞こえてきました。

鳥たちの世界はもうすっかり「春」です。

理科ハウス入り口の自然情報ボードを更新しておきましたので、前を通りかかったら外からのぞいてみてください。



久木川の土手に土筆を発見。


ビクセンの天文カレンダー(3月~5月分)が届きました。赤いポストの横に置いておきます。ご自由におとりください。

理科ハウス 山浦安曇

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2021年2月20日(土) (NO.998)


2020年の十種雲形観察まとめ


コロナ禍の中、長期にわたって休館を余儀なくされたこの一年。

その期間、これだけはと、もくもくシールによる「雲観察」を続けてきました。

それまでは一日一回の観察だったのですが、2020年は毎日午前と午後の2回、観察を行いました。



1年間の結果を集計しグラフにしましたので、報告します。


一日2回の観察によって、関東南部の気象現象をかなり正確に捕らえることができました。

たとえば、高積雲や巻積雲。

これらの雲は、現れたと思ったらすぐに変化してしまうので、一日一回の観察では捕らえることができていなかったのです。

層雲も同様。

これまでめったに見ることができず、層雲のシールだけが残ってしまっていたのですが、

観察する回数を増やしたら、ちゃんと(!)山あいに発生しているのを捉えることができました。


そして、同じ雲でも月ごと季節ごとに出現率が大きく変化していることが読み取れます。

これらは、上空に入ってきた寒気、暖気の流入、低気圧や移動性高気圧の接近など目に見えない大気の動きを教えてくれます。


晴れ、雨、曇りといった従来のお天気調べでは、単なる記録に終わってしまいがちですが、

雲の種類に注目することで、どうして今この雲なのか、午前と午後で雲の種類が変化したのはなぜなのか、などの分析や予測も可能になりました。

あくまでも関東南部の記録ですが、各地域で同じ観察を行い、比較したらもっと興味深い分析ができそうです。

理科ハウス 山浦安曇

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2021年2月12日(金) (NO.997)


世界が広がりました


理科ハウスの近くにある池子の森自然公園緑地エリアは、逗子市が自然環境保全のために管理しています。

そのために利用制限をしたり、生物調査を行っているのですが、実は理科ハウスもその調査メンバーの一員として活動しています。

環境省が行っている「モニタリング1000里地調査」も調査のひとつで、開園日以外の日に定期的に池子の森に入っています。


みなさんは鳴き声で鳥の種類を聞き分けることができるでしょうか。

私はカラスとガビチョウくらいしかわかりません。

それは耳が遠いからです。

年をとったせいではなく、高校のころから聴覚はいつも身体検査でひっかかっていました。

野外観察に行ったとき、「ほらほらメジロが鳴いてるよ」と言われてもちっとも聞こえませんでした。

自分は耳が遠いんだからしかたがないとずっとあきらめていました。


でも、なんと池子の森の鳥の調査に随行することになったのです。

これは大変!

なんとか聞き取れる方法はないものかと調べてみるとありました。

それは集音器やレコーダーを使う方法です。


まず集音器で試してみました。

これだと人の声はよく聞こえるのですが、鳥の声はよく聞きとれません。

そこで次にレコーダーを試してみました。


これはよく聞こえました。

立ち止まって静かにしなければならないし、声の方向はわかりにくいですが、鳥の声がちゃんと耳に入ってきます。

そしてさらに便利なことに、音を録音できるので後で聞き直すことができるのです。


全部の鳥の鳴き声が聞こえるわけではないですが、いままで聞こえなかった鳥の声が少し聞き分けられるようになりました。

鳥ってこんなにいろいろ鳴いてたのかあとびっくりです。

もし、耳が遠いので鳥の声を聞くのをあきらめている方がいたら、この方法をぜひおすすめしたいです。

世界が広がりますよ!

日の出直後は鳥の鳴き声が一番賑やかな時。地面に霜が降りて一面真っ白な池子の森。

理科ハウス 森裕美子

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2021年2月3日(木) (NO.996)


待ちわびる宣言解除


たぶんそうなるだろうとは予想していましたが、緊急事態宣言の期間が延長されました。

神奈川県や逗子市の感染者数を毎日気にしながらやきもきするばかりです。

けれども、数字を見ても実感は全然わかず、現場で病気と格闘されている方々とのギャップがあまりにも大きいです。

自分だけはかからないと思ってしまうのはなにか原因があるのでしょうか。

能天気な性格のせいなんでしょうか。

今一度、予防がちゃんとできているのかチェックしておきたいものです。


さて、着々と準備している展示もみなさんに見ていただくのは少し先になりました。

時間があるといろいろと思いついてしまうので、一度セッティングしたものも、移動したり付け加えたりしています。

ますますパワーアップする理科ハウスを楽しみにしていてください。

緊急事態宣言が予定より一日でも早く解除になりますように!

理科ハウス 森裕美子

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2021年1月21日(木) (NO.995)


水星と天王星


我慢の日々が続いています。

でも私たちは、前回の緊急事態宣言の経験から、出かけなくてもできることがたくさんあることを知っています。

そのひとつが「天体観察」です。


12月には、木星と土星の大接近があり話題になりましたが、

今だって惑星は見えています。

それが水星と天王星。

ご存じのように、水星は太陽の一番近くを回っており、地球からは太陽に近い方向にしか見えないため、観察するのが難しい惑星です。

また天王星は、土星よりもさらに遠くの軌道を回る惑星で、もはや天体望遠鏡を使わないと無理というイメージですね。

日没後、屋上に上がってオレンジに染まった西の空を目をこらして見つめました。


ありました!肉眼でもいけます。

しかし、水星はあっという間に沈んでしまいしまいました。そりゃそうだよ太陽に一番近いんだから。


そして難関の天王星。

火星と上弦の月の間に見れるはず。

実は以前、天体望遠鏡で天王星の観察に挑戦したのですが、あまりに暗すぎるのと位置を正確に探すことができず失敗に終わっていたのです。

しかし、今回は火星と上弦の月の間に位置しており、双眼鏡でもいけるという情報を得て、双眼鏡を三脚に固定して観察してみました。


あ、ありました!

かすかに光る青白い光。

アンドロメダ銀河など暗いものを観察したことがある方はご存じかと思いますが、

あるはずの場所を凝視しても見えないんです。

コツは、そこからちょっとだけ視線をずらすこと。すると目の端にちらっと見えるんです。


見ようとすると見えない。

切ない、切なすぎるよ!

だけど、そこにあることは実感できます。

沈んだ太陽、今いる地球、右半分だけ明るい上弦の月、水平線に近い水星、火星、天王星の位置関係を、頭の上に大きく描いてみました。


水星と天王星はしばらく観察できます。

みなさんも上記の観察方法を参考にして、ぜひ挑戦してみてください。

理科ハウス 山浦安曇

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2021年1月19日(木) (NO.994)


成長しました


我慢の日々が続いています。

昨年の緊急事態宣言のときよりも緊張感を持って過ごしています。

来たるべき日のために、新しい展示制作に取り組んでいます。


思えば1年前も、さまざまなことに取り組んでいたのでした。

その一つが、ミョウバンの結晶づくりです。

2019年12月から育て始めて、2020年1月頃には2㎝ぐらいまで大きくなりました。

5月には5㎝になったと大喜びしました。

2020年5月21日(NO.958)

そして1年たった今でも結晶は黙々と成長しています。


りっぱに育った結晶を見てください。

なんと、10㎝になりました。


この1年がけっして無駄ではなかったことをこの結晶が語っています。

今まで人が大きく育てた結晶を見たことはありますが、自分では作ったことがなかったのです。

結晶作りのコツがわかってきました。


みなさんが作った結晶も成長しています。

大きくなった子を早くみなさんに見せたいです!

理科ハウス 山浦安曇

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2021年1月13日(水) (NO.993)


休館ですが・・・


エントランスの展示を新しくしました。

室内にあった「三浦半島の地層」をずらりと並べてみました。

葉山層群から関東ローム層まで、年代順に一度に見れるのが魅力です。


また、「池子の森自然情報」ボードも人知れず更新しています。

今は、エノキの実をついばむイカルやシメ、なわばりを見張るモズなどが見所です。

池子の森におでかけになるときの参考にしてください。

もちろんこんな状況下ですから、集まって行かないでくださいね。


これらのボードは外からも見れますので、理科ハウスの前を通りかかったらのぞいてみてください。

理科ハウス 山浦安曇

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2021年1月8日(金) (NO.992)


臨時休館のお知らせ


とうとう神奈川県に緊急事態宣言が出ました。

残念ですが、宣言が解除になるまで臨時休館します。

大きな施設で人との距離が確保できるならば開館しても大丈夫かもしれませんが、

理科ハウスは開館すると人と人の距離が近く、すぐに密になってしまうのです。

そこで人数制限をしていたのですが、ここまでくるとそれも厳しい状況です。

理科談義ができないのはつらいですが、

これは感染か広がるのを早く防ぐための方法ですから仕方ありません。

休館中でもホームページは更新して身近な出来事を報告します。

読んでいただけたらうれしいです。よろしくお願いします。

理科ハウス 森裕美子

まぼろしとなってしまったお正月イベント

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2021年1月3日(日) (NO.991)


明けましておめでとうございます



神奈川県では、感染拡大がおさまらず、波瀾万丈の年明けとなりました。

科学館にとって苦難の日々がまだ続きそうです。

毎年やっていたプラネタリウムは換気が難しいので、残念ですができそうにありません。

そこで、別の企画展や展示を考えています。

状況によっては臨時休館も増えてしまうかもしれませんが、

理科ハウスが消えることは当分はありません。

自分の健康を守ると共に、みなさんのご健康をお祈りしております。

理科ハウス 森裕美子

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