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2009年12月24日 (木) (NO.177)

よいお年を!

理科ハウスは明日からお休みになります。

今年は「石原純」展に始まり、夏の「鳥になりたい!」展、続いて「あなたのとなりの寄生虫」展を行ないました。

普段の展示もたくさん楽しんでいただくことができました。>

無事に1年を終えることができるのも、応援してくださった方、支えてくださったたくさんの方々のおかげです。>

本当にありがとうございました。>

来年もまた理科で大いに楽しみましょう!>

よいお年を! 来年は1月6日から開館いたします。>

>理科ハウス 森裕美子

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2009年12月23日 (水) (NO.176)

月が目の前に


今日の月の観察会に来てくださった47名の方々、ありがとうございました。

星空は雲ひとつなく、太陽に照らされた月をくっきりと見ることができました。

月のボコボコを初めて見ました、感動しました、などうれしい感想を聞きました。

みんなでわいわい星空をながめるっていいですね。

帰宅してもう一度空を見あげたら東の空に赤い火星が輝いていました。

来年はいい年になりますように・・・。

理科ハウス 森裕美子

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2009年12月21日 (月) (NO.175)

ろうそくの科学


マイケル・ファラデーという科学者をご存知ですか。

電磁誘導の発見、光の磁気効果の発見、電気分解の法則の発見など、たくさんの業績を残した19世紀のイギリスの科学者です。

ファラデーは偉大な科学者であるだけでなく、科学の楽しさを広く人々に伝えたすばらしい教育者でもありました。

一般向けの公開科学講演を毎週行い、少年少女にやさしい科学の話をたくさん紹介しました。

その中でも有名なのが、王立研究所で行ったクリスマス講演「ろうそくの科学」です。

そのわかりやすい話し方は、多くの人を魅了したといわれています。


もうすぐクリスマス。

理科ハウスではファラデーの行った150年前の講演を再現してみたいと思います。

話術はファラデーには及びませんが、1本のろうそくが語る宇宙をできるかぎり楽しく、わかりやすく紹介します。

22日から24日の15時ごろ行いますので、ぜひのぞきにきてください。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年12月16日 (水) (NO.174)

おとなも楽しい!


って、言ってくださる方がいてとてもうれしいです。

「子どもの理科学習のために」と入館された親子連れの方も、気づいたら自分の方が夢中になっていた、という方も少なくありません。

そうなんです!

理科ハウスの展示は、すべての人に興味を持ってもらえるように工夫しています。

「家でもやってみました! すごくおもしろかったですー」

「こんなもの見つけんですけど、なんでしょうか?」

理科ハウスでの体験が、みなさんの生活を豊かにしてくれていると思うと、ますますうれしい。

最近では、職場の仲間同士、大学生、大学の先生など

大人の方だけのご利用も増えています。

科学館って「子ども向けのもの」と思われているようですが、

理科ハウスに限っては、どんどん大人の方にも来ていただきたいですね。

私たちも、科学談義ができることを楽しみにしています。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年12月12日 (火) (NO.173)

天文対話 その2


「ティッシュの箱に穴をポツポツあけて、小さなプラネタリウムを作ったことあるよ」

「どんな星を作ったの?」

「あのね、自分の星座」

「へえ、すごいね!」

「それでね、気づいたんだけど、自分の誕生日のときに、自分の星座って見えないんだよ」

「どうしてだろうね。星座早見盤で調べてみようか」

「ほらーやっぱり見えないでしょ。ねえ、どうして?」


こんな不思議に気づいたなんて、すごいですよね。

いっしょに本で調べたり、なぞを解いたり、そんな時間を大切にしています。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年12月12日 (火) (NO.172)

天文対話 その2


「ねえ、『崖の上のポニョ』見た?」

「みた、みた!」

「海水がどんどん満ちてきてさ、家のところまできちゃうじゃない。あれってなんでかわかる?」

「ポニョのお父さんが、ポニョを取り返しにくるためだよ」

「まあそうだけど。でももっとはっきりとした理由があるよね」

「なんだろう・・・」

「うーん。ほら、大きな月がでてたじゃん」

「月なんか出てたっけ?」

「えーっ。あんなにどどーんと出てたのに。気づかなかった?」

「ぜーんぜん覚えてなーい」

「潮が満ちるのはね・・・実は・・・」

「そ-なんだ!もういちどポニョが見たくなったよ」


今日の小学生との会話です。

理科ハウスにいると、自然にこんな会話が生まれます。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年12月8日 (火) (NO.171)

みのむしとタネ


最近、「みのむし」を見ましたか?

ちょっと前まではよくいたのに、このところあまり見かけなくなりました。

今、理科ハウスでは、「みのむし」を取り上げています。

「みの」の作り方で、種類を見分けることができるんですよ。

理科ハウスで見分け方をマスターして、おうちのまわりでみのむしを探してみてください。

みのむし情報もお待ちしてます。


「これ、おみやげ!」

理科ハウスに来るたびになにかしらのタネを持ってきてくれる子どもたちがいます。

せっかくなので、それらをならべてみんなで「タネ図鑑」をつくることにしました。

綿毛のついたもの、羽のついたもの、とげのついたもの・・・タネは遠くに飛んでいくために、それぞれに特別なしくみを備えています。

タネをよく観察して、どんなしくみがあるのか調べてみましょう。

みなさんが持ってきてくれたタネでこのテーブルがいっぱいになるといいな。

理科ハウス 山浦安曇

    

 種類によって「みの」の形がちがいます         「ひらひら型」「ふわふわ型」などしくみごとに分類

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2009年12月5日 (土) (NO.170)

早く夜にならないかな


プラネタリウムのお話の内容は、毎週変わります。

先週は「星の明るさ」、今週は「星の動き」についてお話しました。

東西南北の星がどのように動くのかみんなで見ました。

プラネタリウムでは時間を早くしたり戻したりできるのが便利です。

見てくださった方が、

「早く夜にならないかな」

「ぼくも作ってみたい!」

「星は見方が全然わからなかったので参考になりました」

と言ってくださったのがとてもうれしかったです。

本物の星空にかなうわけはありませんが、宇宙の広さをいっしょに感じてみませんか。

このプラネタリウムは来年2月4日まで行なう予定です。

理科ハウス 森裕美子

     まずは、天文クイズでもりあがります。

   投影機もてづくりです。

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2009年11月28日 (土) (NO.169)

プラネタリウム完成!


今日、プラネタリウムの初日を迎えることができました。

展示入れ替えの5日間でほんまに完成できるのか?という不安と戦いながらの作業でした。

ドーム作成は作業が大掛かりなので、始めたら途中で引き返すわけにはいきません。

使った材料は白いスチレンボードと農業用の黒いビニール。

直径340cm、高さ170cm、八角形の三段構造で机の上に設置しました。

3日目には組み立てを終え、投影機の作成を行ないました。

そして、やっと理科ハウスでプラネタリウムをやりたい!という夢がかないました。


プラネタリウムは星空への案内役です。

膨大な宇宙の広さを感じてみませんか。

今、行なっている解説は「星の明るさ」についてです。

平日は4時から、土日は2時と4時から 各回20分。

おひとり100円(初回のみ。その後何回聞いても無料)。

手作り感満載のプラネタリムですが、わかりやすく丁寧に解説させていただきます!

理科ハウス 森裕美子

  メイキング オブ プラネタリウム

1.まず、設置する場所を決め、設計図どおりにパネルをカッティングしていきます。ほんまにできるのか!

2.2段目を組み立てます。はあはあ。

3.1段目を組み立て、2段目と3段目をくっつけます。ひいひい。

4.上部に黒いシートを貼っていきます。ふーふー。画面には出てきませんが、ヤマウラも一生懸命働いています。

5.上部を吊り上げ、土台に載せ(重っ)、下段に黒いシートを重ねて貼っていきます。あともうちょっと。

6.やった完成! 中はゆうゆう20人は入れます。立っても頭がつかえません。テーブルの下は普段はあけておき、解説のときのみ暗幕をたらします。

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2009年11月26日 (木) (NO.168)

事業仕分けに思う


事業仕分けの結果についてノーベル賞受賞者の益川さんがテレビで次のように話していました。

「スーパーコンピュータは一位をめざすから科学者が一生懸命考えるんです。その中でいろんな発見がある」

仕分けの現場でこんな説明が聞きたかったとテレビではコメントされていました。

昨日、ノーベル賞受賞者が集まって、科学予算を減らさないでという声明を出したとの新聞記事もありました。


益川さんがノーベル賞をもらっていてよかった。

日本にノーベル賞をもらった人がいてよかった。

もしそうでなければマスコミはいったい誰の意見を聞くのでしょう。


科学の大切さを説明してこなかったと科学者たちが自ら反省しているとの声もありますが、科学を知ろうとしなかった国民にいったいどのように説明すればいいのでしょう。


理科ハウスでは全く理科に興味のない人にも楽しんでいただけるような工夫を常に考えていきたいと思っています。

理科ハウス 森裕美子

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2009年11月25日 (水) (NO.167)

もしも、なにかに寄生するとしたら?


寄生虫展、無事終了しました。

海の寄生虫に特化したこのような企画展は、おそらくどこの博物館でもやっていないのではないでしょうか。

逗子のまちの、小さな科学館で、大変貴重な展示をできたことを誇りに思っています。

そして、研究資料をこころよくご提供くださった倉持先生に心から感謝いたします。


寄生虫展では、またまた「もしも、寄生虫になるとしたらなにに寄生したい?」というコーナーをもうけました。

さて、いちばん人気があった宿主はなんでしょう?

それは、鳥類とクジラ!

空と海をゆうゆうと旅したい、というのが一番の理由でした。

そのほかの回答も傑作ぞろい!

独断で選んだ珍回答を発表いたします。


<グルメ賞>

「マグロ」 理由:中のトロを少しずつ食べる。

評:毎日刺身なんてぜいたく~。

<フクロムシ賞>

「ライバル」 理由:ライバルにくっついてあやつる。

評:まさにのっとりタイプ。


<ダイナミック賞>

「地球」 理由:46億年の歴史を教えてもらう!

評:なるほど!人間は地球の寄生虫。


理科ハウス 山浦安曇

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2009年11月21日 (金) (NO.166)

寄生虫展、お見逃しなく!


「知っているヤツがひとつもないなんて!」

生きものに詳しい方が「寄生虫展」をごらんになって思わずつぶやいたひとことです。

「あなたのとなりの・・・」とタイトルにはいっているのに、見たことないものばかり。

それほど寄生虫の世界って知られていないんですよ。


他では見られない「寄生虫展」もあと2日となりました。

最終日22日の午後には、監修の倉持先生も来館されます。

先生に直接お話を伺えるチャンス!

ぜひお出かけください。

理科ハウス 山浦安曇


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2009年11月16日 (月) (NO.165)

基礎科学は世の中の役にたたないの?


先週の13日に行なわれた行政刷新会議事業仕分けでは、

「理化学研究所や海洋研究開発機構の予算を削減」

「若手研究者養成のための科学技術振興調整費や科学研究費補助金は削減」と判定されました。


この結果に対してネットのツイッター内では大きな波紋が広がっています。

科学研究に携わっている人達が、その費用は国で出してほしいと願うのは当然のことでしょう。

大事なのは、そうでない人たちがそれに賛成できるのかどうかということです。

ノーベル賞を受賞されている小柴さんが講演会で「基礎科学は国が本気にならないと」と言っています。

詳しくは 

http://scienceportal.jp/highlight/2008/081201.html


私たちの生活を支えてくれている科学は、

過去の科学者達が積み上げてくれた基礎科学のかたまりのようなものなのだなとあらためて思うのです。

理科ハウス 森裕美子

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2009年11月8日 (日) (NO.164)

進化する展示


「そうだ!1階と2階の階段の電灯スイッチを配線してみよう!」と言い出したのは、3人の私立中学生。

11月28日(No.156)の日記でも紹介した「電気屋さんになろう」のコーナーでのことです。

そう、上からでも下からでもスイッチをオン・オフできる、おなじみのあの装置です。

よく技術家庭や応用理科で取り上げられることはありますが、

実際にやってみようという人ははじめてだったので、大変感心しました。

いやーさすが!ですね。

彼らは配線図を一生懸命思い出し、図に描き、とうとう豆電球、導線、電池、アルミホイルという最小限の道具だけで階段電気回路をつくりあげました。

思いつく→授業で習ったことを思い出してみる→実際に手を動かしてみる

十分な道具と余裕のある時間がなければ、なかなかここまでいたりません。

「やってみよう!」という彼らの姿勢に、まわりの来館者も刺激されました。

彼らにこのような時間や機会をもっと与えてあげたいとつくづく思います。

彼らのおかげで理科ハウスの展示が、さらに進化しました。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年11月8日 (日) (NO.163)

エチゼンクラゲ


バケツを抱えて理科ハウスに入ってきたシゲクニくん。

中をのぞくと、ぶよぶよのゼリーのようなもの。一体なに??

「エチゼンクラゲですよ。今日、一色海岸に打ち寄せられていたんです」とシゲクニパパ。

ええーっ、と一同びっくり。

エチゼンクラゲといえば、漁業に深刻な影響を与えていると新聞ニュースをにぎわせている巨大クラゲ。

今年は日本海だけではなく、太平洋側にも大量に発生していると問題になっています。

打ち寄せられたクラゲは、一抱え以上もある大きさだったとのこと。

画像でしかみたことのなかったクラゲにお目にかかれるなんて。

意外だったのは、その感触。

ぶよぶよしているかと思ったら、けっこう弾力があって硬いんです。

みんなで交互にバケツをのぞきこみながら、観察しました。

シゲクニくん、めずらしいものをありがとう。

理科ハウス 山浦安曇

翌日はどうなっているかな。また報告します。

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2009年11月5日 (木) (NO.162)

クロメンガタスズメ


いつも理科ハウスを利用してくださっている田中さん(山の根にお住まい)が、

「玄関先に大きなイモムシが落ちてきたんです!」と言って、長さ10センチもあるフランクフルトのような幼虫を持ってきてくれました。

「おお、これはっ!」

クロメンガタスズメの幼虫です。

クロメンガタスズメはもともとは南方系の蛾で、三浦半島には生息していませんでした。

ところが、1998年から北上が観察され、2007年からは三浦半島でも見つかるようになりました。

現在その分布状況について、専門家が調査を行っています。

この蛾の特徴は、幼虫も成虫も鳴くこと、繭をつくらず土のなかで蛹になることです。

理科ハウスの玄関先で飼育していますので、ぜひごらんください。

理科ハウス 山浦安曇

ノウゼンカズラの枝から落ちてきたクロメンガタスズメ。その大きさに腰を抜かすほどびっくりしたと田中さん。

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2009年11月3日 (火) (NO.161)

サイエンスアゴラ レポート


サイエンスアゴラの楽しみは、めったにお会いできない科学者とお目にかかれること。

モリは国立天文台の渡辺潤一先生、ヤマウラは進化生物学者の長谷川眞理子先生と名刺交換させていただきました。

ずーずーしくも、ぜひ理科ハウスに来てくださいと熱いキモチを伝えました。


会場の各ブースでは、科学コミュニケーションの新しい方向を探る試みが紹介されていました。

一番うれしかったのは、「この日記を読んでアゴラのことを知り、初めて来ました!」という高校生にばったり会ったこと。

理科ハウスからの発信が科学コミュニケーションに一役かっているのですね。


さて、4日から新たな気持ちでオープンしています。

展示内容も一部入れ替えました。

アゴラに参加したら、やりたいことがますます増えてしまいました。

少しずつご紹介していきたいと思います。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年11月1日 (日) (NO.160)

サイエンスアゴラに行ってきました


今日は、お台場のサイエンスアゴラ会場に行きました。

「東大生によるサイエンスショー」やシンポジウム「科学を文化にするために」などを見ました。

他にものぞきたい催しがたくさんあって悩んでしまいました。

シンポジウムのなかで「科学が文化になったと感じられるのはどんなときでしょう」という質問に、

「もし、歌舞伎が興行できなくなったら人は寄付をしてでもそれを維持しようとするでしょう。

科学にも寄付することができるようになったら文化と言えると思う」とS氏が答えておられたのがとても印象に残りました。

サイエンスアゴラは3日までです。

明日も行く予定。

理科ハウス 森裕美子

サイエンスカフェポスター展で、発表してきました!

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2009年10月31日 (土) (NO.159)

出前実験ショー


今日は横浜市のT小学校におじゃまして実験ショーをやりました。

そのあと、いろいろなコーナーにわかれて手づくり楽器やストローアーチェリー、まゆだまころがし、空気砲などを体験してもらいました。

理科ハウスから紹介する実験は家でもできるものばかりです。

続きをおうちの人といっしょに楽しんでくれたかな。

T小学校のPTAのお母さん達、ありがとうございました!

なにかの行事などで理科実験をやりたいんだけど、なんていうときはぜひ理科ハウスにご相談ください。

理科ハウス 森裕美子


 

 

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2009年10月30日 (木) (NO.158)

風船虫


先日、西原昇吾(にしはらしょうご)さんが理科ハウスを訪れてくださいました。

西原さんは内科医として病院に勤めるかたわら、千葉県や石川県で水生生物の保全活動をなさっていらっしゃる東京大学の研究員です。


今どこへいっても、水生生物が絶滅の危機にひんしていると嘆いておられました。

西原さんが特に憂いているのは、アメリカザリガニなどの外来生物の侵入です。

アメリカザリガニは日本の侵略的外来生物ワースト100にえらばれており、もとからある生態系に大きな影響を与えています。

にもかかわらず、ほとんどの人がアメリカザリガニが外来生物であるという認識をもっていません。

そればかりかアメリカザリガニのいる田んぼや池=里山の原風景であるとさえ思っている人もいるのです。

西原さんは、石川や千葉などで水生生物を守るため、1年の半分以上もザリガニやウシガエルの駆除をしています。

ザリガニが増えるスピードに追いつけないけれど、何もしないわけにはいかないと西原さん。

逗子で唯一の谷戸、名越の田んぼもアメリカザリガニだらけです。

どうやったら効率的に駆除できるのか、そしてこの現状を市民に理解してもらうにはどうしたらいいのか、西原さんと話し合いました。


西原さんがリュックから取り出したのは、石川県のため池で調査のため採取したというミズムシ。

紙切れを入れておくと、しがみついて浮いてくることからふうせん虫ともいわれています。

昔からあるこの遊びをしてみようということになりました。

図鑑などで見たことはあったけど、実際にやってみるのは初めて。

大人4人、しばし童心に返ってミズムシがコップの中を浮いたり沈んだりするのをながめていました。


西原さんから、ご著書「よみがえれゲンゴロウの里」(童心社)をいただきました。

新刊コーナーにおいてありますので、ぜひごらんください。

理科ハウス 山浦安曇

    

    全国的に絶滅にひんしている水生カメムシのなかま。体長10mm前後。

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2009年10月29日 (木) (NO.157)

サイエンスアゴラ


理科ハウスは今日から11月3日までお休みです。

31日~3日まで、お台場にある日本科学未来館と東京国際交流館で「サイエンスアゴラ2009」という催しが行なわれます。

私たちも参加し、サイエンスカフェのポスター発表や「かがく縁日」のお手伝いをする予定です。

あなたもお台場で、連休の一日を「サイエンス」で過ごしてみませんか。

テレビで見る有名な科学者に会える!?かもよ。

http://www.scienceagora.org/scienceagora/agora2009/index.html

理科ハウス 森裕美子

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2009年10月28日 (水) (NO.156)

電気やさん


「電気やさんになって、おうちにあかりをつけてみませんか」

こう声をかけると、たいていの方が「やってみようかな」と導線に手をのばします。

「電気」は理科の学習の中でも苦手ナンバーワンの分野ですが、

「あかりをつけて」と言うと、なんだかつけたくなっちゃう気持ちにさせられるから不思議ですね。


箱の中にはいっているのは、大量のワニぐちクリップと導線と電池とスイッチ。

豆電球のおうちとダイオードの信号機に明かりをつけてもらいます。

つなぎ方ははじめは自由。

でも、もっと明るくしたい、もっと電池を少なくしてエコの家にしたい、

2階の電気を消したときに、1階の電気が消えないようにしたい、

などといじくっているうちに、ちゃーんと直列や並列つなぎの違いがわかるようになっていきます。


「あっ、ついた!」

ちいさな豆電球にあかりがピカリとついたとき、だれもがうれしい顔になります。

「どうやったらいいのかな」と考えながら、じっくり取り組む時間を保障することが大切なのかもしれません。

あなたもあかりをともしにいらっしゃいませんか。

理科ハウス 山浦安曇

赤、青、黄色と別々に信号がつくようにしよう、車も走らせようと、配線に夢中になる小学生

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2009年10月28日 (水) (NO.155)

ドングリひろい


さわやかな青空が広がる秋の一日、池子小学校の1・2年生といっしょに

理科ハウス近くの運動公園でドングリひろいをしました。

ただひたすら拾うのではなく、ドングリにはいろいろな種類があることに気づいてもらおうと、解説パネルを用意しました。

ドングリの種類を見分けるには、殻斗や葉っぱも観察しなければなりません。

私がドングリの殻斗を「パンツだよ~」といって、パネルのシートをはずしたりつけたりすると、「あははは。やらせて~」と早速反応あり。

興味が出てきたところで、「公園には何種類のどんぐりが落ちているかな?」と声をかけて出発です。


案の定、「これなに?」「見てみて」とたくさんの子どもたちがドングリを持って私の腰のまわりに集まってきました。

ドングリだけじゃわからないよ。パンツも拾ってきて。

このドングリ、どの木になっていたのかな?

木の肌も葉っぱの形も違うよ。


今回用意したもうひとつの道具は、「どんぐりベルト」です。

ベルトにぶら下げた箱(牛乳パックです)に、ドングリを種類別に入れてもらおうというもの。

最後に箱の中をみれば、どのドングリがたくさんあったかわかります。

このドングリベルト、歩くたびにカラコロと音がなってとても楽しいんです。

みんなおもしろがって入れてくれました。


見つかったのはシラカシ、マテバシイ、スダジイ、コナラの4種類。

ドングリの他にもいろいろな実を見つけることができました。

すっかりドングリ通になった小学生。

身近な自然に親しんだ一日になりました。

理科ハウス 山浦安曇


どんぐりベルト 拾いながらどんどん入れてもらいます。

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2009年10月25日 (日) (NO.154)

寄生虫から学ぶこと


昨日は二回目の寄生虫サイエンスカフェを行いました。

今回も「こわいものみたさ?」から、たくさんの好奇心旺盛な方々が理科ハウスに集まりました。

寄生虫というと、たいていニョロニョロしたものを思い浮かべてしまいますが、

倉持さんが紹介してくださる海の寄生虫はみなへんてこな形のものばかり。

いったいどこが頭でどこがおしりなの?ってかんじです。

そればかりか、どんどん姿を変えてしまうので、違う種だと思っていたものが同じ種だったりすることはざらなんだとか。


寄生虫の研究はやっかいだけど、興味のつきない対象だと倉持さん。

かれらの世界に進化や絶滅のメカニズムのヒントが隠されているのかもしれません。

未来の生物学者に夢を与えてくれる、そんなサイエンスカフェになりました。

理科ハウス 山浦安曇

いたいたーっ!イカから出てきたのは、ニベリン虫とアニサキス。

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2009年10月23日 (金) (NO.153)

ハロウィンでサイエンス


10月のイベントといえばハロウィン。

町のあちこちにかぼちゃのおばけやコウモリがにぎやかに踊っていますね。

そこで、理科ハウスでもハロウィンのコーナーを設けました。

もちろん、理科ハウス風に工夫してあります。

ジャック・オー・ランタンやコウモリ、がいこつがあなたにいじわるなクイズをしかけてきます。

来週までの季節限定展示。

ぜひお立ち寄りください。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年10月17日 (土) (NO.152)

ガレージセールやります!


明日は年に一度の逗子市民まつり。

そこで理科ハウスでも、年に一度の大バーゲンセールを行います。

市民まつりにいらっしゃるなら、ちょっと足をのばして理科ハウスまで!

理科ハウスの駐車場でお店を開きます。

掘り出しものがあるかも!

無料でお持ち帰りいただけるものもあります。

どうぞお立ち寄りください。

理科ハウス 森裕美子

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2009年10月13日 (火) (NO.151)

どんぐりやじろべえ


先日の台風で、どんぐりがあちこちで落ちているのをみかけます。

でも、どんぐりにもいろいろな種類があることを知っている人は案外少ないのでは?

今、理科ハウスでは、三浦半島で見つかるどんぐりを展示しています。

理科ハウス近くの第一運動公園でも、コナラ、スダジイ、マテバシイ、シラカシの4種類のドングリが見つかります。

ドングリを見つけたら、理科ハウスの「どんぐり見分けチャート」をつかって、種類を調べてみましょう。

昨日はドングリを使って「やじろべえ」を作ってみました。

左右前後に傾きすぎないように、うでの長さを調節したり、どんぐりの大きさを変えたり。

工夫のしどころ満載です。

苦労すればするほど、できあがったときのよろこびもひとしお。

秋を感じながら、科学に触れる、そんなすてきなひとときになりました。

理科ハウス 山浦安曇

  頭の上でゆらゆら・・・

  こんどはあごの上・・・

  こんなところにも! 「このやじろべえ、すごい!」 と 遊びはつきません・・・

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2009年10月8日 (木) (NO.150)

小さくて大きな世界


ウンモンフクロムシ、オオシロピンノ、シカヅノウミクガワタ…

聞いたことありますか?

図鑑にも、教科書にも載っていない不思議な生きものたち。

それが寄生虫の世界です。


今、理科ハウスの2Fには、海の寄生虫がずらりと並んでいます。

カニの甲羅についているカニビルを見て、「えっ、これ寄生虫だったんですか?」という方。

カクレガニを見て、「これはアサリに食べられたカニではなかったんですね」という方。

私たちのまわりにいくらでもいるのに、気づいていなかったり、誤解していたりということが多いようです。

宿主(しゅくしゅ)にくっついて生活するため、その生活史もかなり変わっています。

狭い世界の小さな生きものを見ているはずなのに、なぜか大きな宇宙を感じてしまう。

こんな寄生虫の世界をぜひのぞきにきてください。


10月24日(土)には、倉持卓司さんをお呼びして寄生虫のお話をしていただきます。

さらにタコやイカ、ホヤから寄生虫をみつけるワークショップもおこないます。

こんな機会めったにありません。

ぜひご参加ください。

理科ハウス 山浦安曇

サイエンスカフェ「寄生虫の世界」

10月24日(土) 14時~16時

参加費1000円(飲みもの・お菓子つき)

申し込みが必要です。



   

                               見ればみるほどヘンな生きもの

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2009年10月4日 (日) (NO.149)

理科ハウスでのつぶやき


ネットでは「ツイッター」というつぶやきの世界が広がっているようです。

私はまだ未経験ですが、みなさんはどうですか?

理科ハウスでもたくさんの「つぶやき」を聞くことができます。

今日は例の手回し計算機を実際に使っておられたという方がいらっしゃいました。

「いやあ、なつかしいですよ」

「どんな計算をしておられたんですか?」

「仕事で使ってましたよ。貨物船の積載量の計算とかね」


また二階での寄生虫展を見ていた方が、ショウサイフグに寄生しているヒダビルを見て、

「ショウサイフグって皮にも毒があるんですよね。ヒダビルは平気なんですか?」


展示を見たり触ったりした方のつぶやきはスタッフの私たちにとって何よりも刺激的です。

そのつぶやきがヒントになり「こうしたほうがいい」とか「もっと知りたい!」という意欲をわきたたせてくれます。

理科ハウスに来たら、たくさんつぶやいてくださいね。

理科ハウス 森裕美子

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2009年10月1日 (木) (NO.148)

自分で自分をもちあげてみよう


夏休みが終わったなあと思っていたら、今日からもう10月となってしまいました。

あさっては中秋の名月です。お天気になるといいですね。

さて、理科ハウスでは共振ブランコが取り外され、かわりにハンモックチェアが登場!

これに座って自分で自分を持ち上げようというもの。

小さい力で重いものを持ち上げることのできるひみつは動滑車にあります。

昭和35年製の手回し計算機を使って、たし算やかけ算ができるコーナーもあります。

これがなかなかの人気なんです!

ぜひ体験しにきてください。

理科ハウス 森裕美子

  

       これが人力エレベーター            レトロな感触がたまりません。井村氏寄贈

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2009年9月23日 (水) (NO.147)

寄生虫トーク炸裂!


今日は、生物学者の倉持卓司さんとサイエンスライターの北村雄一さんによる寄生虫サイエンスカフェをおこないました。


私たちの持つ寄生虫というイメージは、「人間や生物に害を与えるもの」というものです。

けれども倉持さんや北村さんの寄生虫の見かたは全く違っていました。

そこには寄生していても共に生きる生物どうしの関係への深い興味があるのでした。

オスからメスに変身したり、なぞがいっぱいの寄生虫。

名前もついていないものがたくさんあり、その生態もわからないことだらけ。


北村さんはダ-ウィンと寄生虫の関係についてもおもしろく語ってくださいました。

イカの解剖をして3種類の寄生虫が見つかったときにはみんなびっくり。

やっぱり実物の威力はすごいですね!


明日から寄生虫展が始まります。

ぜひ、実物を見に来てください。


理科ハウス 森裕美子

      トークは寄生虫からダーウィンの進化論へと広がっていきます


          終わったあとも話はつきません


 おやつは外部寄生されているシェルクッキーと内部寄生されているおさかなクッキー

 今回もベイビーズブレスさんの特製。理科ハウスで限定販売中。

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2009年9月21日 (月) (NO.146)

文学館へ手紙を見に行く


昨日、高知に行って来ました。

県立文学館で催されている「寺田寅彦 手のぬくもり展」を見に行くためです。

今年の夏、理科ハウスが持っていた寺田寅彦の書いた手紙(石原純宛)を高知県立文学館に寄贈しました。

その事で、文学館の学芸員である森香奈子さんがわざわざ理科ハウスを訪ねてくださいました。

手紙を通して県立文学館と理科ハウスの交流ができ、とてもうれしいできごとでした。

昨日は、寺田寅彦のたくさんの資料の中に、その手紙も展示されているのを見ることができました。

高知県立文学館には寅彦が行なった実験をビデオで再現してあり、まるで科学館のようでした。

理科ハウスでも今年1月に催した「石原純展」のときは手紙ばかりを展示して、まるで文学館のようでした。

これからは、それぞれの博物館が文学とか科学とかにとらわれない展示をもっと展開することができたら、おもしろいんじゃないかなと思いました。

高知県立文学館のこの企画展は10月4日までです。

理科ハウス 森裕美子

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2009年9月18日 (金) (NO.145)

もしも鳥になるとしたらアンケート 結果発表


鳥展で行った、「もしも鳥になるとしたらなにになりたい?」アンケートの集計結果がでました。

カードに書かれた鳥の種類は、なんと64種!

選んだ理由もかいてもらったのですが、なかなかの名言ぞろいです。

それでは、以下になりたい鳥トップ10を発表します。


1位 トビ 44票

 理由:トビになってBBQを食べる/だれかのおべんとうを食べてみたい

2位 ペンギン 42票 

 理由 おなかで氷の上をすべってみたい/ 夫に子どもの世話をまもってもらう

3位 スズメ 34票

 理由:電線にとまって感電しないことを確かめたい/

4位 ハクチョウ 25票 

 理由:美しいしあこがれです/なかまといっしょだから

5位 カワセミ 21票

 理由:色がきれいだから

6位 ツバメ 19票

 理由:巣作りが楽しそうだから

7位 ウグイス 18票

 理由:ウグイスになってみんなに春をおしえたい

8位 ヒヨコ 17票

 理由:かわいい!と言ってもらいたいから

9位 タカ 15票

 理由:まわりがどんなふうに見えるのか知りたい

10位 カラス 14票

 理由:カラスになっていろいろないたずらがしたい/嫌われても強いから

その他、理由がオツなもの

12位 ワシ : ワシになっておひさままで行きたい

13位 ハト : ポップコーンをたくさんもらえるから

15位 渡り鳥 : パスポートなしで世界旅行ができる/冬はあたたかくて夏は寒いところにいきたい

17位 キツツキ : くちばしが折れるまで木をつつきたい

45位 ハイタカ : 大空にひとりだたよう詩人になりたい

1位がトビだったのは意外でした。やはりゆうゆうと飛ぶ姿をみて、「いいなあ」と思う方はたくさんいるんですね。

4位のハクチョウは、だんとつで女性票を獲得していました。

同じように美しい鳥でも、ゴージャスなクジャクはあまり人気がありませんでした。

わたしたちがふだん鳥をどのように見ているのかわかっておもしろいですね。

さて、24日からは寄生虫展がはじまりますが、またまた「なりたいアンケート」実施します!

「もしも、あなたが寄生虫ならなにに寄生したい?」

名回答、珍回答おまちしています。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年9月13日 (日) (NO.144)

鳥になりたい展 終了


おかげさまで「鳥になりたい展」大盛況のもと、無事終了することができました。

挑戦した方はなんと600人以上。

遠くは九州、関西地方そして関東圏からも、この前代未聞の「鳥受検」のうわさを聞きつけ、たくさんの方がいらっしゃいました。


実は今回の企画展の目的は、「鳥の生態について知る」ことではありませんでした。

鳥類というみじかな生きものをとりあげ、自然のしくみ、自然の見方、もののふるまいについて知ってもらうことがねらいだったのです。

そのために、単に資料を見て回るのではなく、徹底的にご自身で発見してもらう形にしました。

問題に向かうやいなや、みなさんの五感が働きはじめるのが手にとるようによくわかりました。

鳥受検をした人は、きっと毎日の生活の中で今まで気づいていなかった自然に目を向けることができるでしょう。


私自身もみなさんとやりとりしながらたくさん勉強させていただきました。

科学読み物研究会、千葉市科学館、編集社の方々、各地の学校の先生。

みなさんから学び、それを展示に反映し、企画展をどんどん進化させていったのです。


これで終了するのはおしいという声もいただきましたので、「出前展示」という形で復活することも考えています。

学校で、サークルで、ぜひ声をかけてください。


さて、理科ハウスは14日から22日まで展示入れ替えのため休館させていただきます。

23日はサイエンスカフェ「寄生虫の世界」のため、申し込みした方のみ入館できます

24日からは「あなたのとなりの寄生虫」展がはじまります。

また遊びにきてくださいね。

理科ハウス 山浦安曇

 

   はばたき筋力テスト、新記録達成の瞬間!         巣作りがとてもじょうずなおふたり

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2009年9月11日 (金) (NO.143)

最新の科学技術


今日の朝日新聞に『最先端研究支援プログラム』についての記事が載っていました。

政府は最先端の研究をめざす研究者に対して平均90億円の支援をすることを決めました。

選ばれた30人の研究者の名前が書かれていました。

その中にはノーベル賞受賞者である田中耕一さんの名前もありました。

政府の望む最先端とはどのような研究なのか知りたくて、科学技術政策のサイトで、「5分でわかる最新の科学技術」というのがあるのを見つけました。

http://www8.cao.go.jp/cstp/5minutes/index.html

皆さんだったらどんな研究をしてもらいたいですか?

理科ハウス 森裕美子

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2009年9月8日 (火) (NO.142)

見せない展示


「もしもあなたがキツツキだったら、この木のどこに穴をあけますか?」

本物の立ち木の3箇所に番号が貼ってあり、そこから選らんでもらうという問題です。

このうちのひとつはキツツキが開けた本モノの穴。もちろん、番号札で隠れて見えません。

「キツツキの身になって考えてみて」と問いかけると、

みなさん、木のあちこちを観察しながら真剣に考え始めます。


「敵にねらわれやすいところはやめよう」

「上からも敵が襲ってくるかもしれない・・・」

「出入りがしやすいほうがいいんじゃないかな」

キツツキを見たことのない人でも、まるで森の中の様子を想像しながら考えます。


博物館は、来館者がモノ(資料)と対話する場。

ですから、展示物は見やすいように置く、というのが基本です。

しかし、今回の展示では、その常識を逆手にとって、肝心なところを隠してしまいました。

隠したら展示にはならないではないか、といわれそうですが、

隠すことによって、それまで気づいていなかった木の向き、傾斜、樹皮のようすなどに目がいくようになります。

解答後に、隠していた穴をお見せすると、

「あーっ、本当だ」とみなさん大喜び。


これが、理科ハウス流「見せない展示」。

未体験のかたはお早めに。

「鳥になりたい展」は、あと4日です。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年9月3日 (木) (NO.141)

標本の作り方、教えます


この夏に、カブトムシやクワガタを飼った人も多いでしょう。

死んでしまった虫はどうしていますか?

大事に育てた昆虫です。

ほったらかしにしたり、捨ててしまわないで、きちんと標本にして、保存しましょう。

昆虫の体のつくりをじっくり観察することができますし、なにより夏の思い出になります。


理科ハウスでは、昆虫標本づくりセットを用意しました。

標本箱、昆虫針、ラベルなど、標本づくりに必要な最小限の道具がはいっています。

400円(かんたんセット)~1100円(本格派セット)


作り方もお教えします。

昆虫を持って、理科ハウスまでいらしてください。

理科ハウス 山浦安曇

    

    こんなにかっこよくなります!

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2009年9月1日 (火) (NO.140)

鳥への道はキビシイ


鳥受検でつかうのは、頭だけではありません。体力も使います。

なんといっても最大の難関は、「羽ばたき筋力テスト」と「鳥ウォーキング実習」でしょう。

鳥展のために製作した人間用つばさをつかって、10秒間で何回はばたくことができるかを測定します。

これは、体重30㎏の人間が飛ぶために必要な翼面積を計算してつくったものです。

予想以上の大きさに、みんなびっくり。

どうやったら空気をうまくかけるか、考えながら動かします。

はばたくためには、とてつもなく大きな筋肉が必要なことがわかるでしょう。

鳥になるためには、歩き方も見につけなければなりません。

鳥足ぞうりをはくと、あれ?鳥のように足が曲がらない! 

鳥と人間の脚の違いに気がつきます。

やってみなければわからない!

鳥展もあと2週間。ぜひ体験しにきてください。

理科ハウス 山浦安曇

    

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2009年8月29日 (土) (NO.139)

意外と楽しい電子工作


「電気のことはさっぱりわからないわ」

「電気を使った工作を作りたいけど材料が手に入らなくて」

「電気でもっとあそびたーい」

など、電気にまつわる悩みを聞くことがよくあります。


私たちの生活にはもはやなくてはならない存在の電気。

ちょっと触れてみませんか、ということで電気コーナーを作ってみました。


ひとつは電気回路をうまく作ると、豆電球やダイオードの信号機に電気がつくというもの。

もうひとつはデジタル文字を描き出す電子工作のしくみを知ろうというものです。


この電子工作は理科ハウスを訪ねてくださった I さん が手づくりして寄贈してくださったものです。

I さん、ありがとうございます。

電気が苦手な人も好きな人も、どうぞいじりに来てください。

理科ハウス 森裕美子

            夢中になります!

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2009年8月27日 (木) (NO.138)

わしゃわしゃわしゃ


「鳥になりたい展」に、何度も挑戦する方が増えてきました。

「今日、トビが空をぐるぐると回っているのを見たよ」

「ウチの近くのカラスはハシブトガラスだった」

みんな、自分の目で観察したことを報告してくれます。

今日、鳥受検をしていた小学生が、窓の外を指差して叫びました。

「みてみて、鳥があんなにたくさん!」

見ると、電線に鳥がわしゃわしゃと鳴きながら、ぎっしりとまっているではありませんか!

「あっ、この声、『聞分けテスト』のところで聞いたことある・・・」

「わかった! ムクドリだ」

観察力が高まると、今まで気づいていなかった世界が見えてきます。

この展示をきっかけに、身のまわりの自然にもっと関心をもってもらえたらいいな。

自分の耳と目で読み解くことができた小学生、とてもうれしそうでした。

理科ハウス 山浦安曇

         やがて、北方向のねぐらに飛んでいきました

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2009年8月25日 (火) (NO.137)

秋の香り


朝晩は秋の風が吹くようになりました。

近くの蕎麦屋さんは「山のきのこ」をおいしく食べさせてくれることで有名です。

自ら山へ出向き、キノコを採ってくる店長さんがその収穫を持って理科ハウスを訪問してくださいました。

「わー、すごい!」

館内にいた全員が集まって立派なキノコをみせてもらいました。

「これはタマゴタケ、これはクロカワ・・・」

と次々に説明してくださいました。

思わず手にとって臭いをかいでいる人もいました。

実りの秋ももう目の前ですね。

店長さん、秋の香りを届けてくださってありがとうございました。

理科ハウス 森裕美子

          てんぷらにしたらおいしそう!

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2009年8月22日 (土) (NO.136)

自由研究、もう終わった?


夏休みも後半に入り、自由研究のネタをさがしに理科ハウスに訪れる人が多くなりました。

理科ハウスにはテーマになりそうな展示がいっぱいあります。

コーナーの中から、「これ、おもしろそう!」と思ったものを選んでみるといいですよ。

自分なりの実験結果や、調査結果などをまとめると、りっぱな研究になります。

図書室には、自由研究に役立つ本もたくさんあります。

困ったときは、スタッフがアドバイスいたしますので、

遠慮なく声をかけてください。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年8月19日 (水) (NO.135)

鳥ってすごい


「鳥受検」で一番の難関は、「視力検査」です。

野外でお弁当を食べているときに、トビにおかずをとられたことはありませんか?

トビってめちゃくちゃ視力がいいんですよ。

そのトビの視力に挑戦してみようというわけです。

今回、鳥用の視力検査表を特別に作りました。

「トビってこんなに小さいものまで見えるんだ!」

実際にやってみると、そのずばぬけた能力にびっくりします。

ヒト用の検査表もはってありますから、ついでに視力検査もできますよ。


    小さすぎて、見えないよ


鳥のくちばしをよーくみてください。

ピンセットのようにとがっているものから、カギのように曲がっているもの、長いものなどさまざまですね。

鳥のくちばしは、食べものを捕らえやすいような形にっています。

洗濯ばさみでつくったくちばし模型をつかって、ぴったりの食べものを探してもらいます。

食べられる方(魚やカニ)がどんなところにすんでいるのか考えてもらうと、よくわかります。

食べる方も、食べられる方も生きるのに必死なんだなあ。

そんなきもちになれるたのしいコーナーです。

   カニはどんなところにすんでいたっけ

理科ハウス 山浦安曇


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2009年8月19日 (水) (NO.134)

ミネラルを舌で感じよう!


「水ポケモンが苦手なタイプはなに?」

「電気! 電気!」

学芸員実習のお兄さんの質問に、元気な声が返ってきます。

普通、水にはミネラルが含まれていて、電気を通すことができますが、

純粋な水は電気を通しません。

この水の違いを舌で比較してみようという実験を行いました。


用意したのは、水道水、硬水、軟水、純水の4種類。

店頭には、いわゆる「おいしい水」がたくさん並んでいますが、はたして私たちはそれを舌で識別することができるのでしょうか。


これが、けっこうむずかしいのです。

比較的分かりやすいといわれている「純水」でさえも、

「あまい」「にがい」「おいしい」など、みなさんの感想もさまざま。

これは、私たちの舌の感じ方に個性があるからでしょうか

意外にも、小さな子どもの方が正確に言い当てていたりします。


自分はちょっと水にうるさいよという方、ぜひ理科ハウスで挑戦してみてください。

水のショーは、25日(14時から)までやっています。

理科ハウス 山浦安曇


  学芸員実習のお兄さんがわかりやすく解説してくれます

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2009年8月18日 (火) (NO.133)

首都圏の奇跡の谷戸「北川湿地」


三浦市三戸にある「北川湿地」に行ってきました。

アカテガニなどの生息地として有名な小網代の森の北側に面している場所です。

案内してくれたのは、理科ハウスに展示している鳥などの剥製を作ってくれている天白さん。

湿地への入り口で「ここからは、これをはいてください」と胴長(胸のところまでつながっている長靴)を貸してくれました。

「へえー、たのしそう!」などと気楽なおしゃべりができたのは最初の数分だけ。

いっしょに行った方が目の前で湿地に足をとられて動けなくなりました。

なんとか助け出すことができましたが、歩くたびにひやひやです。

まわりにうっそうと生えた草の間を手でかきわけながら進みます。

駅からほど遠くない場所にこんなに奥深い自然があることに驚きました。


実はこの湿地はまもなくなくなろうとしています。

天白さんはここの自然を守ろうと活動しています。


署名を集めています。

http://www.shomei.tv/project-1238.html

ぜひ、ご協力ください。

理科ハウス 森裕美子

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2009年8月17日 (月) (NO.132)

バイオテクノロジーを体験しよう!


明日から1週間、理科ハウスに学芸員実習生がやってきます。

彼の専攻はバイオ科学。

むずかしいバイオテクノロジーをわかりやすく伝えるために、3つの実験を用意してくれました。


「事件現場を見つけよ!!」 ルミノールによる発光実験

「私生活って菌だらけ?!」 培地による菌の観察

「ミネラルを舌で感じよう!」 水の硬度による味の変化


どれもなかなか体験できない実験ばかり!

科学を専門に勉強している学生さんと交流するいいチャンスでもあります。

ぜひ遊びにきてください。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年8月15日 (土) (NO.131)

サイエンスカフェ「とりのきもち」


2羽のつがいのスズメがいました。

1羽が運悪く、車にひかれてしまいました。

残った1羽が、死傷したスズメをじっと見ています。

さて、このスズメはいったいなにを考えているのでしょう。

それともなにも考えていないのでしょうか?


鈴木さんの話は、こんな問いかけからはじまりました。

鳥というのは、とても表情が豊かです。

魚をとりそこねた鳥が、"ごまかすように" 頭をかいたり、首をかしげたり。

ほんとうに「きもち」があるように見えるときがありますね。

鈴木さんは、「行動のスイッチ」という言葉を使って、鳥のふるまいについて話してくださいました。

なるほど、動物の行動をスイッチのオン、オフで考えると、観察のしかたも変わってきます。


参加者のみなさんからも、たくさんの体験談をご披露いただき、鳥談義はつきませんでした。

今回は、たくさんの申し込みがあり、定員で締め切らせていただきました。

ご参加いただけなかった方々、大変申しわけございませんでした。

理科ハウス 山浦安曇

   鳥の子育ての画像をたくさん見せてくださいました

おやつはテーマにちなんで鳥のかたちのクッキー。今回もベイビーズブレスさんに特別に焼いてもらいました。

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2009年8月12日 (水) (NO.130)

セミの抜けがらを見分けよう


夕方、閉館近くの時間になると理科ハウスの中で「リーン リーン」といい音が鳴りはじめます。

よく来館してくださるEさんが、飼っているスズムシを分けてくださったのです。

小さな身体で羽をせいいっぱい立てて鳴いているのを見ていると、

どうしてあんなに大きな音が出るのか不思議でなりません。


今日からセミの脱けがらの見分け方を展示しています。

身近でみつけたセミの脱けがらを持ってきて、それがどのセミの脱けがらか、理科ハウスで調べてみませんか。

トンボのヤゴの脱けがらやセミの脱けがらを使って標本箱を作ると楽しいかもしれません。

夏休みの自由研究にお薦めですよ。

理科ハウス 森裕美子

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2009年8月11日 (火) (NO.129)

聞きわけられる?


「鳥になりたい」展がはじまって早くも1ヶ月が立ちました。

展示内容を1週間ごとに変えているので、一度体験した人も何度もきてくれます。

(ちなみに2回目からは受検料はいりません)

みなさんにまず取り組んでもらうのは、「聞き取りテスト」です。

4種類の鳥の鳴き声を聞分けてもらいます。

ちょうど今の時期に鳴いている鳥なのですが、

声だけ聞くと意外にわからないもの。

特に、ムクドリとスズメなどは声だけでは悩んでしまいますね。

カラスに2種類いることを知って、びっくりする人も。

おうちのまわりにいるカラスはどちらですか?

ムクドリはどんなところにいますか?

身近な自然に気づくきっかけになればいいなと思っています。

理科ハウス 山浦安曇

            「あれっ、聞いたことある!」

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2009年8月8日 (土) (NO.128)

理科ハウスで科学の祭典!


今日は、鎌倉学園中学・高校科学部のみなさんにおこしいただき、実験工作教室とショーを行いました。

鎌学の科学部は、毎年科学技術館で行われる「科学の祭典」に参加しており、実験ショーの腕前には定評があります。

「超かんたんモーター」、「おどる浮沈子」、「フランクリンモーター」の3つのブースで、

部員さんたちが、来館者ひとりひとりに丁寧に実験の指導をしてくれました。

また、2時からは「エジソン電球」の研究発表と実演を行い、見事に電球を光らせてくれました。

理科ハウスではめったに見れない実験ばかり。

二日間限りのイベントですので、ぜひ足を運んでください。

明日の実験ショーは、「ペーパークロマトグラフィー」です。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年7月31日 (金) (NO.127)

科学教育研究協議会全国大会に参加してきます


今日から8月3日までお休みになります。

科学教育研究大会や教員研修に参加するためです。

全国の理科の先生や科学教育関係者が集まって、実験のアイディアや教育方法についての情報交換をします。

理科ハウススタッフにとってもよい勉強となります。

いいネタをもちかえって、みなさんにご披露したいと思いますので、お楽しみに!

8月4日(火)は開館しますので、また遊びにきてください。

8月は出張講座があるため、臨時の休館日があります。必ずスケジュールを確認してからおでかけください。

理科ハウス 森裕美子 山浦あずみ

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2009年7月26日 (日) (NO.126)

もしも、鳥になるとしたらなにになりたい?


夏休みにはいったこともあって、平日も土日も理科ハウスは大にぎわいです。

今日はとうとう2Fの鳥受検会場への入場制限をしなくてはなりませんでした。

お待たせしてしまった方、時間がなくなって「鳥受検」ができなかった方、大変申し分けございませんでした。

鳥展は9月13日までやっていますので、お時間のあるときにぜひもういちどいらしてください。

受検内容は1週間ごとに変えています。

訪れるごとに新しい体験ができますよ!


鳥受検の最後に、「もしも、鳥になるとしたらなにになりたい?」というコーナーがあります。

みなさんになりたい鳥の名前とその理由を書いていただいているのですが、

これがまたおもしろいのです。


「すずめになりたい。理由:声がかわいいから」

「ワシになりたい。理由:かっこいいから」

うんうん。

「ディスニーランドのスズメになりたい。理由:いつでもポップコーンが食べられるから」

「トビになりたい。理由:人のお弁当を食べられるから」

わかる、わかる。


「トキになりたい。理由:人間にとても大事にされるから」

たしかに!


みなさんも空想の世界で、鳥になってみませんか?

この結果は、集計して、鳥展の最後に発表してみたいと思います。

いちばん人気のある鳥はなんでしょうか。楽しみです。

理科ハウス 山浦安曇

  


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2009年7月22日 (水) (NO.125)

日食に感動!


今日は全国でいったいどれくらいの人が空を見あげたでしょうか。

私の住む逗子市では朝8時にはかなりの雨が降っていました。

私達は保護者の方からの依頼で、N小学校の4年生のみんなといっしょに日食観察することになっていました。

雨なら集合場所の体育館で他のプログラムをしようかなとも思いましたが、こんなチャンスを逃すのはもったいない。雨でもできる「日食がよくわかる実験」を用意することにしました。

それは実物の22億分の1の太陽、地球、月。

一直線上に並べても月が太陽を隠すとは思えないほど、大きさの違いがあります。

どうして、日食が起るのか、運動場に移動して実験することにしました。

みんなで小さな穴(バスカードの穴)にすっぽり入ってしまう程遠く(68m)の大きな太陽(直径65cm)を見ることができました。

そして実験した後、日食観察の説明をしようとした10時55分、雲の合間から太陽が現れたのです!

なんというタイミングの良さでしょう。2回くらいだったでしょうか。

たくさんの人たちとラッキーを共有できて、それも何よりうれしかったです!

今回日食を見ることができなかった方、3年後の金環食をごいっしょに観察してみませんか。

理科ハウス 森裕美子

     

地球、月、太陽の役になり、どのように動いているのかやってもらいました

 

68m先の太陽(ピンクのボール)をカードの穴(月)からのぞくと・・・・・・・・・うわー、ぴったりはいるよ!

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2009年7月20日 (月) (NO.124)

鳥展、大盛況


週末は、「鳥展」にたくさんの方がお見えになりました。

鳥になりたい人がこんなにいらっしゃるとは!!

おどろきと同時に企画の思いが伝わったようでとてもうれしいです。

中には、沖縄や、高速を飛ばして大阪からいらした方も!

「こんな科学館が近くにあったらいいな」とおっしゃってくださって、とても励みになります。


鳥展でいちばん楽しんでいただいているところは、「巣作り実習」と「羽ばたき筋力テスト」です。

「巣をつくるのって、けっこう楽しいね」

「でも、カラスみたいにうまくつくれないね」

「あっ、ほんとうに飛んでるみたい」

「体が浮きそう」

などと楽しんでおられます。


火曜日からはテスト内容が少し変わります。

すでに受検した人も、再チャレンジしてみてください。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年7月17日 (金) (NO.123)

もくもく事件


今日は大失敗の報告です。

手軽に使える掃除機がほしいなと思っていたところ、ちょうど家に古くなって使っていなかった車内用掃除機がありました。

これをコンセントにさして使えるようにしようと思い、コードをチョキンと切ってコンセントプラグを取り付けました。

さっそく動かしてみようとコンセントにさしたとたん!

バチッという音ともにクリーナーからもわもわっと煙が・・・

あわててスイッチを消しましたが、あたりにはあやしいこげた臭いが充満し、電気のブレーカーも落ちてしまいました。

過電流が流れたためにショートしてしまったようです。

しかも直流電気を使用しなければいけなかったのです。

クリーナーは使えなくなってしまいましたが、身をもって勉強しました。

みなさんも電気製品の改造にはくれぐれもご注意ください。

次の休日には壊れたクリーナーを解体して遊んでみようと思います。

理科ハウス 森裕美子

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2009年7月11日 (土) (NO.122)


鳥になりたい!展 スタート


おまたせいたしました!          

今日からいよいよ「鳥になりたい展」のスタートです。

あなたは「鳥のように空を自由に飛びたい」と思ったことはありませんか。

人類は、大昔からこの夢を追い続けて、さまざまな発明をしました。

飛ぶ能力だけではありません。視力も巣作りも子育ても、人間とはかけ離れた生態をもっています。

まずは鳥になりきって、鳥のふしぎにせまってみようというのが、この企画展の趣旨です。

全部で10の体験コーナーをもうけました。

①鳥の声の聞分けテスト

②鳥の視力に挑戦

③巣づくり実習

④食べもの探し

⑤骨のみわけテスト

⑥たまごあたため体験

⑦たまごのみわけテスト

⑧穴あけ実習

⑨うきあがり実習

⑩はばたき筋力テスト

このうち、7割の検査をクリアすると「合格!」です。

体験コーナーの内容は、どんどん変えていくつもり。

初回は受験料おひとり100円ですが、

期間中なんどでも受検することができます。

この夏休みは、ぜひ「鳥受検」に挑戦して、鳥人間になってください!

理科ハウス 山浦安曇

    

   カラスの巣をおてほんにして、巣をつくります        こんなにじょうずにつくった人も

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2009年7月4日 (土) (NO.121)


「ライト兄弟はなぜ飛べたのか」 サイエンスショー


「今日はここにいる一人ひとりがジグソーパズルの1ピース。

ひとつだけ欠けても絵は完成しないんだよ。

手なんかあげなくてもいいからバンバン意見言ってね!」

小さなつぶやきも聞き逃さない土佐先生。

そして、語る子どもの目をじっと見つめて、

「よし!じゃあ、やってみよう!」


浮くことと飛ぶことの違い、紙の落ちる様子、紙を翼の形にして竹串に挿し風を当ててみたり

次々と実験をしてみました。

後半は紙飛行機づくり。

子どもたちはを作ったら早く飛ばしたくてうずうずしてしまいました。

飛ばすと戻ってくる曲芸飛行機は大人気。


はるばるアメリカから来てくださった先生。

本当にありがとうございました!

理科ハウス 森裕美子


ライト兄弟の妹、キャサリンさんの衣装で登場する土佐先生。迫力あるショーにみんな引きこまれていきます。


紙ひこうきって、けっこう微妙。


おやつは、アルソミトラ(グライダー型の飛ぶ種)の形をしたクッキー。

食べる前に指にのせて、重心の位置を調べました。

ベイビーズ・ブレスさん特製です。

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2009年7月1日 (水) (NO.120)


クロアシアホウドリのゲロ


「海ゴミ GO ME!」展の主催者、神奈川野生動物救護連絡会の葉山さんが来てくださいました。

葉山さんは、傷ついた野生動物を助ける活動をしながら、獣医さんもしていらっしゃるカッコイイ女性です。

今日はちょうど居合わせた来館者に、主催者自らパネル解説やクイズをしてくれました。

主催者が語る言葉には、ぐっと伝わってくるものがありますね。

また、会期中にみなさんが書いてくれた「メッセージ」を1枚1枚お読みになり、

「展示のメッセージをみなさんが受け止めてくれて、とてもうれしいです」とおっしゃっておられました。


また今日持ってきてくださったのは、クロアシアホウドリのゲロ(消化できずに吐き出したもの)。

鳥類の研究で有名な、山階鳥類研究所からお借りしたもので、めったに見れるものではありません。

はっきり言って、びっくりしました。

大きめのプラスティック類がたくさん入っているのです。


「海ゴミ」展は、明日でメイン展示が終了しますが、

「クロアシアホウドリのゲロ」も含めて、全体を縮小して継続展示します

まだの方も、もう観た方も、ぜひ見にきてください。

(注)ゲロはきれいに洗ってあるので汚くありません。ご安心ください。

理科ハウス 山浦安曇

  

        子どもたちに問いかけながら、お話する葉山さん

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2009年6月27日 (土) (NO.119)


池子川さかな観察会


今日は、ずしし環境会議 まちなみと緑の創造部会が主催する「池子川さかな観察会」に理科ハウスとして初参加しました。

川の観察会は、上記まちなみ部会が定期的に行っているイベントです。

今回観察する池子川は、理科ハウスのすぐそばを流れる川。

川に入ることなんてめったにありませんし、それにいったいどんな生き物がいるのか、久しぶりに胸が高まります。

指導してくださったのは、横須賀市自然・人文博物館の萩原清司先生、神奈川県環境科学センターの齋藤和久先生。

川下からゆっくり歩きながら、魚を誘うように網をすくうと、ヌマエビのなかまやボラが入ってきます。

観察できたのは、アユ、ヨシノボリ、スミウキゴリ、ヌマチチブ、メダカ、テナガエビ、モクズガニ、シジミ、コオニヤンマのヤゴなど。

大きなアユにはみんなびっくり!

こんなところまで海から上がってくるのですね。

また、多く見つかったメダカは、野生のものではなく、だれかが放したものだろうとのこと。

メダカは水系ごとに遺伝子が異なるため、

違う水系のものを放してしまうと、雑種が生まれ、固有の遺伝子を残すことができなくなります。

野生種がこうやって失われていくのかと、改めて現実を知ることとなりました。


観察したあとは、理科ハウスに移動して、顕微鏡で川のプランクトンを観察しました。

ケイソウのなかま、ミジンコなど、これまた見たこともないへんな生き物にまたまたびっくり!

目に見えるものから目に見えないものまで、川の生態系を知るアウト&インドア観察会となりました。


今回は希望者が多く、参加できなかった人もいたようです。

ぜひまた企画したいと思います。

萩原先生、齋藤先生、まちなみと緑の創造部会の方々、ありがとうございました。

理科ハウス 山浦安曇

  

      ここにもいるいる!              理科ハウスでプランクトンを観察  

 
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2009年6月26日 (金) (NO.118)


ニュースと科学


理科ハウスには「今日のニュース」というコーナーがあります。

新聞記事の中から興味のあるものを切り取って展示しています。


今日の朝日新聞に「オタマジャクシ 空から」という記事が載っていました。

オタマジャクシが落ちてきた原因は鳥か、それとも竜巻か?

記事ではいろいろな人からの証言と過去に起った同じ現象を追っていて、とても興味深く読みました。


結局結論は書かれていないのですが、鳥は群れで飛んでたんじゃないの?とか、

ほんまにつむじ風でオタマジャクシが飛ぶんかな?とかいろいろ想像して楽しめます。


同じく朝日に「科学報道を科学的に検証する」という記事がありました。

報道が行うリスク評価について3人の有識者が論じていました。

とくに豚インフルエンザに関するニュースについて報道が過剰だったのは、

リスク評価を高めに見積もってしまったのではないかとのこと。


いままで「リスク評価」という言葉を意識してきませんでしたが、

報道する人の判断でどのようにでもなるものだということがよくわかります。

科学データをもとにして問題点を見つけ、それを評価できるのは誰でしょう。

報道を読めば、一人ひとりがそれなりにリスク評価できるような、科学的経験や知識を持ちたいものです。

理科ハウス 森裕美子

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2009年6月20日 (土) (NO.117)


父の日のプレゼント


ミカンの汁で紙に字をかいて火であぶる「あぶりだし」。

すっかり昔遊びになってしまいましたが、じわじわと文字が浮き出てくる様子は、ナゾめいた楽しさがあります。

今理科ハウスでは、こんな色の変化を取り入れたお絵描きを楽しんでいます。

でんぷんのりで描いてヨードチンキで反応させたり、重曹で描いてフェノールフタレインで反応させたり。

鮮やかな色の変化に思わず、「おお!」とびっくり!

ちょうど明日は父の日。

3人の女の子が、おとうさんにだけ読んでもらえるようにひみつのメッセージカードを書いていました。

なんて素敵なアイディア!

おとうさん、喜んでくれたかな?

理科ハウス 山浦安曇

           

      牛乳で字を書いて、オーブントースターで焼くと、字を書いたところだけ焼けます


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2009年6月17日 (火) (NO.116)


理科ハウスオリジナルグッズに新作登場!


元素周期表Tシャツ、元素周期表クリアファイルに続き、理科ハウスオリジナルグッズになかまが増えました。

テントウムシのシールです!

ナミテントウ、カメノコテントウ、ナナホシテントウなどカラフルなテントウムシが14種。

主に三浦半島で見られるテントウムシのなかまです。

よくみると、ちがう模様のナミテントウがいたり、幼虫がいたりと、図鑑として使うこともできます。

「へえ、こんなのもいるんだ」と楽しみながら、いろんなところに貼っちゃってください。

ちなみに私は、携帯に貼っています。

どこにもない、世界でひとつだけのテントウムシシール。

理科ハウス内ショップかオンラインショップでお求めください。

理科ハウス 山浦安曇

                 

                            

              

      こんな感じ。ちなみにストラップはほんもののワニ口クリップです。

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2009年6月16日 (火) (NO.115)


二酸化炭素は悪もの?


「海ゴミ GO ME!」展のゴミの山を見ていると、ためいきがでてしまいます。

ちゃんと分別して捨てたはずのゴミがどうして海にたまってしまうのでしょう。

そして、ゴミをよく見てみると、プラスチックの多いこと、多いこと。

今日は、これらのゴミがどんなものでできているのかを知るために、

ゴミを燃やす実験をしてみました。


燃やしたものは、新聞紙、スチールウール、プラコップ、スチロール皿です。

燃えているときの様子をじっくり観察してから、分子模型を使ってどのような化学反応が起きているのかを説明しました。

目に見えない分子レベルのやりとりとりを理解するのに、分子模型はとても役にたちます。


ところが、この実験を行っているときに気になる子どもたちの反応がありました。

燃やして二酸化炭素が出ていることを説明すると、「有害物質だ」というのです。

二酸化炭素は有害物質でしょうか。

私たちの呼気の中にも含まれていますし、植物は二酸化炭素を取り入れて光合成を行っています。

二酸化炭素=地球温暖化の原因=有害物質 という図式が子どもたちの頭の中にできあがっているようです。

また、ポリエチレンを燃やしたときも、「有害物質が出るから危ない」といった子がいました。

有害物質とはなにをさすのでしょうか。


あいまいなまま、イメージだけでとらえ、思い込んでしまうことほど、こわいものはありません。

環境問題について考えるとき、一足飛びに「ゴミをださない工夫」や「エコ活動」に話が進んでしまいます。

しかしその前に、ゴミにはどんな種類があるのか、それらは何でできているのか、そしてどのように処理されているのかを知ることが大切なのではないでしょうか。

その上で、私たちにできることを探るのが、持続的な社会をつくるために必要なことと考えます。

ものを燃やすというちょっとスリリングな実験、「海ゴミ展」開催中に、もういちどやりたいと思っています。

理科ハウス 山浦安曇

             

            あれっ、燃えて軽くなっちゃった。新聞紙はどこへいっちゃったの?


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2009年6月13日 (土) (NO.114)


音がなくても音のショー


みなさんはいままでどのくらい大きな音を聞いたことがあるでしょうか。

またどのくらい低い音を聞いたことがありますか。

超音波という人間には聞こえない音があるのを知っていますか?

この音はどのくらいの距離まで届くのでしょうか。

ダイナミックな大きな音、そして音の性質をダイナミックにとらえたストーリー。

益田先生ならではの楽しいショーでしたね。

科学もストーリーがあるとなぜかすっと理解できます。

皆さんもストーリー作りをやってみませんか。

理科ハウス 森裕美子


                    

                   予想して、実験して、そういうことだったのかと納得


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2009年6月11日 (木) (NO.113)


かぐやと月


月に行っていた探査機「かぐや」は今日の早朝その役割を終え月面に落とされたとのニュースがありました。

えーっ、「かぐや」は帰ってこないのか、だからかぐやっていう名前だったんですね。

アポロ計画のときのように月の石を持って帰ってくることもありません。

月のことをたくさん(情報量はCDで13000枚分)調べてくれたそうですが、どんな形でデータは送られてくるのかと思いました。

現在行われている電波の利用は、私の想像をはるかに超えているようです。


地球はどこもかしこも電波だらけ。

雨のせいで我が家のテレビの映りがよくありません。

(まだ地デジ対応のテレビではないので)

そのせいで、はるかに遠い月からのデータが無事に届くのか心配になってしまったのでした。

(どんなに月が遠いかは是非理科ハウスで体感してください)


理科ハウス 森裕美子

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2009年6月9日 (火) (NO.112)


理科ハウスの経営のこと


理科ハウスは子どもは無料、同伴の大人の方も無料でご利用いただいています。

ところがリピーターの方でいつも入館料入れにお金を入れてくださる方がいらっしゃいます。

きっと理科ハウスを気に入ってくださっているんだなとうれしくなってしまいます。

本当にありがとうございます。


理科ハウスの入館料を設定するときどうしようかと悩みました。

公共の施設ではないのに無料にしているので、

「どうやって経費をまかなっているんですか?」とたずねられることがあります。

本当はそこが一番聞きたい!と思っていらっしゃる方も多いでしょう。


理科ハウスにはショップがあります。

オリジナルの周期表シャツやクリアファイルなど、他にも科学おもしろグッズなどを売っています。

オリジナル商品は通販でも買えるようになっています。

その収益で経費をまかないたいのですが、今は売り上げがまだ充分ではなく、大学生の子どもひとりを育ているつもりでやっています。(金額もそのくらいです)


どこの科学館でもそうですが、助成金なしに経営していくのはなかなか大変です。

でも、街の人にその存在が必要と認められれば、何かきっと道はあるにちがいないと、

楽観的な私はいつも思うのです。

理科ハウス 森裕美子

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2009年6月3日 (水) (NO.111)


「海ゴミ GO ME!」展スタート


2日から「海ゴミ GO ME!」展がスタートしました。

これは、神奈川県で野生動物の救護に関わっている獣医さんや市民グループが手をとりあって作り上げた企画展です。

ズーラシアや野毛山動物園でも行われ、新聞にも取り上げられました。


ゴミが展示になるの? と思う方もいらっしゃるでしょう。

ゴミによって傷ついた鳥の姿に、目をそむけたくなる人もいらっしゃるでしょう。

でもこれが今の海の姿です。

現実から目をそらさず、

自分の生活と結びついているところはないかどうか、考えていただきたいと思います。


海ゴミ展は、7月2日まで開催します(7月~8月は縮小して展示)。

この後展示は、神奈川県立生命の星・地球博物館に移動します。

海に囲まれた逗子市。          

私たちのまちで開催している間に、ぜひごらんいただきたいと思います。

理科ハウス 山浦安曇

            

            身長2メートルのゴミモンスターがお出むかえ

  

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2009年5月23日 (土) (NO.110)


もしも理科ハウスが人間の細胞のひとつだったら・・・その2


インフルエンザウイルスについての展示の続編です。

1000000倍(百万倍)に拡大して10cmになった新型インフルエンザウイルスを見ながら・・・

「おなじように拡大したら、マスクってどのくらいの大きさになるんかな?」

「おもしろい!計算してみよう」

ということになりやってみました。


計算は簡単です。マスクの大きさを10cm×14cmとして1000000倍すると・・・

なんと100km×140kmになってしまいました。

東京・神奈川がすっぽりと入ってしまいました。

でっかいマスク!

それに比べてウイルスの小ささにあらためてびっくりです!

(すけすけのマスクだったらあまり役にたたないということがよくわかりました)


来館された方とインフルエンザ談義に花が咲きました。

日常で不安なことや困ったときこそ、科学的思考力をフルに活用したいものです。


今日はもうひとつ新しい展示を子ども達が作ってくれました。

その名も「電磁石釣りぼり」。

手回し電動機を回してうまく電磁石をあやつるとお好きな魚をゲットできますよ!

子どもたちの力作をぜひ見に来てください。

理科ハウス 森裕美子

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2009年5月21日 (木) (NO.109)


もしも理科ハウスが人間の細胞のひとつだったら・・・その1


新型インフルエンザに感染する人がじわじわと増えています。

インフルエンザなんて毎年冬に流行するときぐらいしか、関心がありませんでした。

いったいインフルエンザってなに? その正体は?

考えてみればわからないことだらけです。

ウイルスは菌に比べて格段に小さいため、発見されるには電子顕微鏡の登場を待たなければなりませんでした。

その小ささを体感できるのが、「もしも理科ハウスが人間の細胞のひとつだったら」というコーナーです。

理科ハウスを0.01mmの細胞に見立て、同じ縮尺でインフルエンザウイルスと大腸菌を拡大してみました。

あなたはどのぐらいの大きさだと思いますか?

予想してから、理科ハウスにお越しください。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年5月20日 (水) (NO.108)


砂の中のお宝さがし


「海岸の砂はいったいなんでできているのか」なんてこと考えたことがありますか?

顕微鏡でのぞくと、白や透明やピンクや緑の石、小さな貝、有孔虫・・・まるで砂の中は宝石箱のようです!

今日は、たまたま理科ハウスに立ち寄ってくださった古生物学者の倉持先生と、お宝探しに熱くなりました。

「先生、これなんですか?」

「これは石英だよ。よくみつけたね」

「あっ、これはチャートという石。放散虫という生きものの殻が堆積してできた石なんだよ」


子どもたちの目がキラリと光ります。

こんな小さな砂粒にも名前がついているなんて! 子どもたちのとっては大発見です。

「6時までここにいていいでしょ?」とのめりこむ子も。

はまってしまうその気持ち、わかるよ~。

自分で見つけた宝ものは、持ち帰りできます。

ミクロの世界に浸りたい人はぜひ。

理科ハウス 山浦安曇

       

 海岸によって入っているものが少しずつちがうんです       質問攻めにあう倉持先生

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2009年5月17日 (日) (NO.107)


ヤブヤンマが羽化しました


日曜日は、もうひとつうれしい出来事がありました。

4月10日から飼育していたヤブヤンマがとうとう羽化したのです。

数日前から何も食べなくなったので、もうそろそろかなと思っていたところでした。

トンボの翅はミウラ折りのようにたたまれていて、羽化するときにキレイに広がっていくそうです。

その様子を見たかったのですが、朝来たときにはすでに羽化は終了していました。

トンボのえさやりタイムに必ず顔を出していたYちゃんは大喜び。

さっそくお友達と解説版を作ってくれました。

ヤブヤンマはその日のうちに生まれた場所にかえしてあげました。

今ごろは、名越の谷戸をゆうゆうと飛んでいるでしょう。

理科ハウス 山浦安曇

     


        

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2009年5月17日 (日) (NO.106)


鳥のふしぎ


「日曜日は、悪天候にもかかわらず、大勢の方がお見えになりました。

そこへ突然現れたのは、日本野鳥の会神奈川支部長の鈴木茂也さん。

なんと、鳥の巣や羽根をもってきてくださったのです。

メジロ、ヒヨドリ、シジュウカラの巣・・・なんて丁寧にできているんでしょう。

落ちないように、あたたかいように、ちゃんと工夫がこらされています。

トビの羽根を顕微鏡でのぞくと、おおっ、さらに小さな羽根が!

トビとフクロウの羽根は、模様はそっくりだけど、ヘリのラインがまったく違う。

鈴木さんのユーモアたっぷりのお話に、理科ハウスに笑い声があふれます。

そのほか、鳥の骨、卵なども見せてくださいました。

これらの資料は、7月11日から始まる「鳥になりたい!」展で展示いたします。

お楽しみに!

理科ハウス 山浦安曇

           

               わたしにも触らせて~

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2009年5月16日 (土) (NO.105)


葉脈標本づくりが人気です


「わーっ! すっごーい」

自分でつくった葉脈標本をルーペでのぞいたとき、みなさん必ず感嘆の声をもらします。


葉脈は葉っぱの血管のようなもの。

そして、そこには精巧な植物のしくみがかくされています。

「昔教科書で、道管と師管の位置をむりやり覚えたけど、葉脈標本を作った方がしくみがよくわかりますね」

とおっしゃる方も。

自分で手を動かし、目で見たことは一生忘れないでしょう。


ワークショップでは、標本を作りながら、葉っぱあてクイズをしたり、植物のからだのしくみについてのお話もしています。

今月いっぱいまでやっています。

フラクタルな世界にひたりたい方、ぜひ。

理科ハウス 山浦安曇

  

   ブラシでトントン・・・はまります                母の日のプレゼントにした子も


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2009年5月16日 (土) (NO.104)


1周年をむかえて


今日16日は、理科ハウスがオープンしてから一周年を迎える記念の日です。

この一年間で本当にたくさんの方々にめぐり合えることができました。

つい先日のことですが、のべ入館者数が5000人を越えました!

みなさん、来てくださってありがとう!

理科ハウスではいつもびっくりするようなおもしろい理科の話題で盛り上がっています。

ここで働いているスタッフは、そのすべての場面に遭遇することができます。

なんと幸せなことでしょう!

「理科ハウスではたらきたい!」と言う子どもたちがふえているのは、そんな私たちをよく見ているからなのでしょう。

みんな知りたいことがたーくさんあるのですね。

君たちが大きくなるのを待っているからね!

というわけで2年目もスタッフふたりで頑張ります。

6月には「海ゴミ GO ME展」、7月~8月には「鳥になりたい!」展を予定しています。

またぜひお出かけください。

理科ハウス 森裕美子

    

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2009年5月6日 (水) (NO.103)


かくれた人気ページ


「うぷぷっ・・・」

2ヶ月に一度更新される「おもろい本」の原稿をはじめに読むとき、スタッフのわたしでさえ、思わずふきだしてしまいます。


みなさんはもうごらんになりましたでしょうか、

当サイトの隠れた人気ページ「おもろい本」。

2ヶ月に1冊、森館長がこてこての大阪弁でおもしろい科学読み物を紹介するコーナーです。


理科ハウスには、たくさんの科学系図書を収蔵していますが、

科学読みものとなると(図鑑類は別にして)、めんどうくささが先にたってしまい、なかなか手にとるまでにいたりません。

でも科学読みものには、科学への興味関心を広げてくれる良書がたくさんあります。

特に子ども向けの本は、難しい事柄をわかりやすく、でもけっして手を抜かずに書かれています。


子どもも大人にも、もっと科学読みものを手にとってほしい、

そんな想いから森館長が「これおもろいやん」と感動した本を紹介しています。


さて、今月のオススメ本は?

うぷぷっ・・・。理科ハウスでごらんください!

理科ハウス 山浦安曇

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2009年5月5日 (火) (NO.102)


分子模型が「理科ハウス新聞」に掲載されました!


下の新聞は、毎週理科ハウスに来てくれるMちゃんとYちゃんの作品です。          

理科ハウスの「みどころ」をかわいいイラストと文章で紹介してくれました。

新聞を見ると、みんなが理科ハウスのどんなところをおもしろいと思っているのかがわかって、とても参考になります。


下段に描いてある絵はなにかわかりますか?

そう、分子模型です!

理科ハウスでは、最近分子模型ブロック(由良製作所製)を購入し、いろいろな分子をつくって遊んでいます。

あまりウケないかな・・・と思っていたのですが、たちまち人気グッズになりました!


「モノはいったいなんでできているの?」という問いは、古来から人がずっと追いかけてきた問題。

ものの根源にせまりたいという思いは、今も昔もかわりません。

この分子模型を使うと、さまざまな現象を説明することができるので、とっても便利です。


なかには、好きなように原子を組み合わせて、オリジナルの分子を作っている子も。

「一酸化炭素窒素」だって!? おいおい。

理科ハウス 山浦安曇

    

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2009年5月2日 (土) (NO.101)


連休のにぎわい


連休中にもかかわらず、理科ハウスはたくさんの人でにぎわいました。
理科ハウスを連休のおでかけスポットに選んでくださって、ありがとうございます。

お出かけ先で見つけたものをもってきてくださるのも、うれしいですね!

今日、持ち込まれたのは、海岸で拾ったタコノマクラ(ウニのなかま)と海の砂。

ちょうど居合わせた方たちと、顕微鏡で見たり、さわったりして観察しました。

「タコノマクラなんて見たことがない」と、びっくりする人も。

みなさんから持ち込んでいただくことによって、カガク談義がぐんと盛り上がるんですね。

科学館って、こちらから提供するだけじゃないんだと、つくづく思います。


まだまだ連休は続きます。

連休先でおもしろいものをみつけたらぜひおすそわけしてください。

3日(日曜日)はお休みさせていただきます。連休後半5日、6日は開館します。


理科ハウス 山浦安曇

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2009年4月29日 (水) (NO.100)


いちご記念日


来月で、理科ハウスをオープンして1年になります。
去年の1月にイチゴのつぶつぶの種を植えました。

今、その小さな種から育ったイチゴは、花を咲かせ実をつけるまでに成長しました。

こんなに早く実をつけるとは思わなかったので、びっくりです。


おかげさまで理科ハウスも無事に1年を過ごすことができました。

来館してくださった方々、本当にありがとうございました。

2年目もがんぱります。

引き続き応援よろしくお願いいたします。

いっしょに『理科』を楽しみましょう。


理科ハウス 森裕美子

    

      2008年2月に植えたイチゴのたね               ちゃーんと実がなりました!

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2009年4月23日 (木) (NO.99)


大人だけの日


今日はめずらしく、大人の方ばかりお見えになりました。
いつものようににぎやかに過ごすのも楽しいのですが、お話しながらしっとりと過ごすのも好きです。


お近くにおすまいの方が、「ただいま飼育中」のコーナーをごらんになり、子どものころ(昭和20年代?)の逗子の自然についてお話してくださいました。

「沼間小の奥には、池があってね、タイコウチがいたよ。ため池ではよくアメリカザリガニやアカガエルを捕まえて食べたなあ」          

「とくにおもしろかった遊びはトンボ釣り。

オスのギンヤンマに、かぼちゃの花粉をすりつけて、メスに化けさせて(ギンヤンマのメスは腹のつけねが黄色い)、

オスを捕まえるんだよ」

「シオカラトンボを食べたこともあったな」


な、なんというワイルドなあそび!

それに、トンボってたべるところあるんだ・・・やっぱりトンボ味?

お話を伺っていると、草いきれの中で虫がわんわんとうなっているようすが目にうかんできます。

いいなあ。。。


現在生態展示しているのは、タガメ、タイコウチ、ガムシ(累代飼育されているものと、千葉県のもの)。

ヤンマやイトトンボなどのヤゴ(逗子市名越でモニタリング調査中のもの)

特にタガメは今や図鑑でしかお目にかかれません。

この機会にぜひ見に来てください。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年4月21日 (火) (NO.98)


学芸員ぞくぞく


Rさんは、生きもの好きの小学生。
学校やおけいこの帰りに理科ハウスに立ち寄っては、「ただいま飼育中」のコーナーをのぞいていきます。

その中でもRさんがいちばん気になっていたのが、「オオミズアオ」でした。

「翅のおしりが短いからメスだよ」と、自分で調べて教えてくれたり、

運動公園に放すときには、いっしょに立ち寄ってくれました。

それだけでなく、オオミズアオの様子をレポートした新聞まで書いてくれたのです。

これはもうりっぱな学芸員ですね!


また、右下のダンゴムシの飼育コーナーは、SさんとRくんの作品です。

ふたりともダンゴムシにとても詳しく、生態についての解説だけでなく、ダンゴムシクイズも作ってくれました!


理科ハウスに展示してあるものを見るだけでも楽しいのですが、

こうやって興味をもったものを、自分で調べたり、形にしたりすると、いつのまにか専門家になっていたりします。

きっとRさんはだれよりもオオミズアオのことを、Sさん・Rくんはダンゴムシのことを知っているでしょう。


さてさて、理科ハウスの展示を衣替えしました。

「土のなかの宝石をさがそう」

「磁石のふしぎ」

「はちみつのなかをのぞいてみると」

「やさいのなかまわけクッキング」などなど

楽しいコーナーがいっぱいですよ~

理科ハウス 山浦安曇

       

 放した時の様子をくわしくかいてくれました   ダンゴムシの生態を「衣食住」に分けて説明してあります

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2009年4月19日 (日) (NO.97)


なんかヘンだぞ逗子のしぜん


「自然とはなんですか? 自然と思うものの名前をあげてください」
鳥、木、山、風、海、タヌキ、おたまじゃくし、カモシカ、ブナ林。

「では、そのなかで逗子市にいないものはどれでしょう?」

金田さんの話は、参加者に問いかける形で進みます。

自然は、生き物同士の約束でなりたっていること、

長~い時間をかけてつくられた約束を、忘れてしまった唯一の生きものが人間であること、

その結果起こってしまったのが、外来生物問題であることを、

金田さんはひとりひとりの顔を見ながら語ってくださいました。

子どもからも大人からも、ふきだすように質問が続いたのは、参加者が今回のテーマを真剣に受け止めてくれた証拠でしょう。

途中の休憩時間も惜しんで「はやく続きが聞きたい!」という小学生もいました。


最後に小学生に聞きました。

「どうしたらいいと思う?」

「いちど壊れてしまった自然はもとにもどらない。もどらないから、これ以上悪くならないようにしなければならないね。でもどうやったらいいかわからないよ」

「そうだね。いっしょに考えよう」

大人も子どももいっしょに考えたサイエンスカフェになりました。

理科ハウス 山浦安曇


       


              

               パワーポイントは使用せず、ホワイトボードのみで説明する金田さん

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2009年4月15日 (水) (NO.96)


桜のふしぎ


昨日の風で桜もすっかり散ってしまいましたね。
桜を楽しむのももう終わり???

いえいえ、桜を楽しむのはこれからですよ!

理科ハウスの2Fに「桜のふしぎ」コーナーを新設しました。

「桜の葉っぱはどれ?」

「ヤエザクラのめしべをさがそう」など

など知っているようで知らない桜の不思議をクイズにしました。

桜をあじわい尽くす新しいコーナー、ぜひ見にきてください。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年4月13日 (月) (NO.95)


オオミズアオの羽化


理科ハウスの入り口で冬越ししていたオオミズアオがさなぎから羽化しました。
まゆの中の動きが激しくなり、もうそろそろ?と思い始めていた矢先のことでした。

オオミズアオはエメラルドグリーン色の美しいガです。

昨年の秋、近所のMさんが運動公園で幼虫を見つけて、もってきてくださった個体です。

さなぎは濃いえんじ色をしており、どのように色がグリーンに変わっていくのか楽しみでもありました。

発見したときにはすでに羽化が終わっていましたので、その移り変わりを見ることはできませんでしたが、

その美しい姿に感動です。

まもなく運動公園にもどす予定です。

それまで理科ハウスにいてもらいますので、のぞきにきてください。

理科ハウス 山浦安曇

  

  オオミズアオのまゆ               羽化したてのオオミズアオ 翅がまだのびていません

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2009年4月12日 (日) (NO.94)


4月18日のサイエンスカフェ


いつもにぎわう理科ハウスも、昨日と今日は比較的静かでした。
みなさんお花見に、行楽にお出かけだったのでしょう。

そんなさなか、理科ハウスではオオカマキリのふ化が始まりました。

卵のうから、あかちゃんが次から次へと出てきて、1回目の脱皮を始めています。

エントランスで見ることができますので、前をとおりかかったらぜひのぞいて見てください。

さて、今週の土曜日に、金田正人さんを囲んでサイエンスカフェをおこないます。

4年ほど前、私は金田さんのお話を聞いて、とてもショックを受けました。

外来生物についての認識がまったく違っていたことを知りました。

ぜひ多くの方に金田さんの話を聞いていただきたいです。

お申し込みがまだの方はお急ぎください。

理科ハウス 森裕美子

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2009年4月4日 (土) (NO.93)


理科ハウス新聞部


理科ハウス新聞ができました!
デザインしてくれたのは、理科ハウスによくきてくれる小学生の女の子たち。

「理科ハウスのこともっと宣伝しようよ」

「科学っぽいキャラクターがあったらいいな」

と、みんなが理科ハウスのおもしろいところを記事にして、新聞を作ってくれたのです。

イラストもコピーもとてもじょうずで、とっても気に入ってしまいました。

これを見たら、みんな理科ハウスに入ってみたくなりますね!

先日のハチの巣解体ショーといい、落とし物コーナーといい、そしてこの新聞といい、理科ハウスが「まちの科学館」として機能し、みなさんが科学を楽しんでくださっていることをとてもうれしく思います。

女の子たち、すてきな新聞をありがとう。 これからもよろしくね!

理科ハウス 山浦安曇

                    外から見えるところに貼ってあります。 

      


    


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2009年3月30日 (月) (NO.92)


クロメンガタスズメが羽化!

冬中、さなぎの状態で飼育していた「クロメンガタスズメ」がとうとう羽化しました。
大きいとは聞いていたけど、こんなにビッグサイズとは。

足も太くて、しっかりしています。

クロメンガタスズメは、自然界なら5月ごろに羽化します。

しかし、理科ハウスの中があたたかかったせいでしょう。

2,3日前に川島先生がさなぎを触って、

「羽のところがやわらかくなっているし、動きも活発になっているから、もうすぐ羽化するよ」

とおっしゃっていたのです。

本当にその通りになりました。

みんなで観察していたクロメンガタスズメ。その迫力ボディを見に来てください。

理科ハウス 山浦安曇


       

       迫力満点です               スズメバチの巣の展示コーナーをつくりました


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2009年3月29日 (日) (NO.91)


土星がくっきり!


先日は曇り空で、ほとんどの方が土星をみることができませんでした。

今日は二回目の観望会。

みんなの祈りがきいたのか、7時ごろから絶好の星日和です。

「うわーすごい! シールがはってあるみたい!」

「これって、ビデオでも写真でもないんだ。ほんものだ。」

「一生に一度は見てみたかったんです」

みなさん、それぞれに感動の言葉を残してくださいました。

この日は三日月もことのほか美しく、観望をのぞんでいた私たちを歓迎してくれました。

理科ハウス 山浦安曇   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2009年3月28日 (土) (NO.90)


DNAの実験


3月の科学あそびワークショップはDNAの抽出実験でした。

「ほんとうに見えるのかな?」とドキドキ、わくわく。

実験を行いながら、「DNAってなに?」というお話もしました。

遺伝子とDNAって同じものなの?

私たちの身体をつくる設計図っていったいどんなしくみになっているんでしょう。

生物ってすごい、って思えたかな?

また、2重らせん構造を知るために、ビーズでDNAストラップもつくりました。


毎回参加者が多かったため、4月もDNA抽出実験をおこないます。

対象は、新小学生5年生以上、大人までです。

詳しい日程は スケジュールのページをごらんください。(予約制です)

理科ハウス 森裕美子


             

                     ブロッコリーのDNAを抽出しました


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2009年3月27日 (金) (NO.89)


理科室のおそうじ


今日は理科室をサポートする会の活動をおこないました。

11人のボランティアさんが参加してくださり、みんなでN中学校理科室の流しを磨いたり、部屋の清掃を行ったりしました。

理科ハウスでは理科室をサポートしてくださるボランティアさんを募っています。

この会は、逗子市内の小中学校から依頼のあったとき、理科室の清掃や、理科教材の整理整頓のお手伝いをしています。

お力を貸していただけるかたは、登録をお願いします。

登録用紙は理科ハウスにあります。

理科ハウス 森裕美子

             

                   流しがピカピカだと、実験も楽しくなります!


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2009年3月22日 (日) (NO.88)


スズメバチの巣 解体ショー


いつも理科ハウスを利用してくださるTさんファミリーが、キイロスズメバチの巣を見せてくださいました。

せっかくなので、昆虫にくわしい川島逸郎先生、辻功先生をおよびして、中がどうなっているのか解体してみようということになりました。

この巣は、Tさんのご実家(埼玉県)のお蔵にできたものだそうです。


昆虫好き親子が口コミで30人ほど集まり、いよいよ解体ショーのはじまりです。          

ひとかかえもある巣をノコギリでギコギコそいでいくと、パイのように重なった巨大なハチの巣が現れました。

なんと美しい! みんなの口から「おおーっ」という感嘆の声があがります。

先生から、外側はもろいのに、中はすごく頑丈にできていること、

こんなにりっぱな巣なのに、ハチは同じ巣を二度と使わないこと、などを教えていただきました。


するとそのとき、巣の中からハチが飛び出してきました。

「うわー!!」と一同大騒ぎ!

出てきたのは巣のなかでちゃっかり冬越ししていたセグロアシナガバチの女王でした。

するとカメムシやらテントウムシやら、次から次へと巣の住人が出てきました。

使われなくなった巣も、しっかり他の虫に利用されているのですね。


そこで、みんなで「巣の中にいた虫」の展示を作ることにしました。

先生からハチのなかまの標本(これがまたすごい!)やハチの巣コレクションも見せていただき、すっかりみんなハチ博士に。

「ハチの巣の中にいた虫」は2Fに展示してあります。

ぜひ見にきてください。

また、今月から、川島先生の解説による「今月のしぜん」コーナーも新設しました。

身近な自然に親しむきっかけになればいいなと思っています。

理科ハウス 山浦安曇

    

         かぶりつくように見ています。          中から越冬中のムシたちがでてきました。

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2009年3月21日 (土) (NO.87)


土星がみえた!


今日は、理科ハウスではじめての天体観察会。

天気予報は「はれのちくもり」。

なんとか土星をみることができますようにと祈りました。

昼は雲ひとつないいいお天気だったのに、夕方から空はいちめんの曇り空となってしまいました。

夜8時、次々と理科ハウスにやってきてくださったのに、残念ながらみることができず、たくさんの方が帰られました。


ところが、8時40分ごろから強風が雲を吹き飛ばしてくれました!

雲の合間から土星がみえるではありませんか!

10時ごろには、土星のいるあたりの雲はすっかりなくなってしまいました。

写真に撮りましたので見てください。

今日見れなかった方、29日にも再挑戦しますので、また来てくださいね。

理科ハウス 森裕美子

  

 

    最後に残った方は大ラッキー!               わっかもくっきり   

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2009年3月7日 (土) (NO.86)


石原純展終了


2月28日に無事に「石原純展」を終了することができました。

のべ164人の方に見ていただくことができました。

来館してくださった方々、ありがとうございました。

「石原純」の名前はまだまだご存じない方が多いので、これからも機会があればお伝えしていきたいと思っています。

富士ゼロックス発行の「グラフィケーション」という雑誌の今月号No.161のなかで、

池内了先生が『「つながる知」文理の融合』という記事の中にも石原純と謙(純の弟)のことについて言及してくださっています。

理科ハウスは今日から模様替えして開館しています。

石原純のコーナーには、純の著書を何冊か手にとって読んでいただけるようにしています。

ご興味のあるかたはぜひ見にきてください。

理科ハウス 森裕美子

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2009年2月25日 (水) (NO.85)


五円玉の音は?


みなさんは金属の音を聞き分けることができますか?

金属は種類によって密度が異なるため、落としたり、たたいたりしたときに違う音が出ます。

金属の形状によっても高い音が出たり、低い音がでたりします。

今、理科ハウスでは、さまざまな金属のパイプをつかって音の実験をおこなっています。

パイプの長さを変えると、音階ができるので、曲を演奏することもできるんですよ。


今日は千葉県からおこしいただいた方たちと、この音の聞分けあそびをおこないました。

そのうちのおひとり(男性です)が、音の高低をいいあてるだけでなく、「それはソの音ですね」とびしっとお答えになるのにびっくりしてしまいました。

そう、なんと彼は絶対音感の持ち主だったんです!

なんでも、小さいころからピアノを習っていて、今でも合唱団で歌を歌っているため、音には敏感なのだとか。

彼のように絶対音感をもっている人は、ドアが閉まった音やなにかがぶつかった音など、身のまわりの雑音をすべて音階でとらえることができるそうです。


彼に五円玉と十円玉は何の音か聞いてみました。

五円玉は「C1のソ」、十円玉は「C1のシ」だそうです。

(もちろんたくさんの音がでていますが)


私には音色の違いはわかっても、音階までは聞分けられません。

彼は私とは違う世界を見ている(聞いている)のだなと思いました。

おかげで音の世界を楽しむことができました。


みなさんもこの理科ハウスの金属パイプで、遊んでみてください。

音の正体はなにか、見つけることができますよ!

理科ハウス 山浦安曇

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2009年2月17日 (火) (NO.84)


落とし主がみつかりました


No.82で紹介した羽根の落とし主がわかりました!

披露山公園で飼われているホロホロチョウです。

今日、披露山公園に行って確かめてきました。

白黒まだらの美しい模様の鳥です。

2月10日No.81の画像と見比べてみてください。

なぜ、披露山公園にいる鳥の羽根が南西に600メートルはなれた大崎公園に落ちていたのでしょうか。


今の時期、大陸のシベリア高気圧が発達し、海洋に向かって風がふきます。つまり北風です。

三浦半島では北東の風が吹くことが多いようです。

大崎公園が披露山公園の南西にあるということは、この北風にのって羽根がふわりと運ばれたと考えられないでしょうか。

季節風のいたずらだったようです。


羽根を届けてくれたMさん。

ぜひ披露山公園に行って、ホロホロチョウをみてきてください。

そして、風がどちらに吹いているか確かめてください。

髪の毛のたなびく向きを見れば、だいたいわかりますよ。

(私はいつもこの方法で風向を調べています)


暖かくなるにつれ、この北風も向きが変わる日が多くなります。

東シナ海から低気圧が発達し、南から風が吹いてくるからです。

春一番ですね。


またおもしろいものをみつけたら、もってきてくださいね。

いっしょに推理しましょう。

理科ハウス 山浦安曇

              

                        披露山公園のホロホロチョウ

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2009年2月14日 (土) (NO.83)


石原純の世界


今日はサイエンスカフェ「石原純の世界」を行いました。

石原純は物理学者であり歌人という、理系・文系を越えた存在でした。

西尾先生が石原純の残した言葉のなかで好きな言葉は、「大事なことは繰り返して述べていかなければならない」とおっしゃったのが印象的でした。


石原純を物理の業績からアプローチする人、

随筆や短歌からアプローチする人、

家族として関係のあった人、

その生きかたに共感して参加してくださった方々など

多方面からの参加があり、とても豪華な会となりました。

また、遠く兵庫県からかけつけてくださったかたもいてとてもうれしい一日でした。

参加してくださった方々、ありがとうございました。

理科ハウス 森裕美子

          


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2009年2月11日 (水) (NO.82)


原子のうた


静電気って不思議ですよね。

なぜものをひきよせたり、しりぞけたりする力がうまれるのでしょう。

静電気の実験をやるときには、びりびりを感じたり、ものを浮かせたりするだけでなく、

どうしてそうなるのかをできるだけおはなしするようにしています。

プラスやマイナスの電気を帯びる様子を説明するのに、「原子」のイメージをみせることもあります。


その話を聞いていたSくん。

今日理科ハウスに訪れるなり、こんな歌を披露してくれました。


♪げんしかく~

 に

 はち

 じゅうはち

 さんじゅうに~♪


ええっ! に、はち、じゅうはちって、もしかして電子殻にはいる電子の数のこと!?

興味を持って聞いてくれたんですね。

なんでも吸収してしまうやわらかい頭。

すばらしい!


Sくんは4さい。

これからが楽しみです。

理科ハウス 山浦安曇

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2009年2月10日 (火) (NO.81)


だれの落としもの?


さっそく、落とし物の持ち込みがありました。

もって来てくれたのは、小2のMさん。

水玉模様のすてきな羽根です。長さは8センチほど。

いったいだれが落としたのでしょう?

ひろった場所は、逗子市小坪の大崎公園だそうです。

「鳥の羽根図鑑」で調べてみましたが、「これだ!」という鳥はみあたりません。


Mさんは、「山にすむ鳥」、「大きさはスズメぐらい」、「他の鳥にやられた」と推測してくれました。

白と黒の模様のある鳥といえば「コゲラ」ですが、コゲラの羽根はどちらかというと縞模様に近い感じ。


うーむ、他に手がかりはないかな、と思っていたところへ、野鳥の会の方がお見えになりました。

さっそく鑑定していただいたところ、「これは日本の鳥ではない」「コゲラよりも大きい鳥である」とのこと。

となると、飼われていた鳥?

それがなぜ大崎公園に?

ナゾはますます深まっていきます。

解明されるまで、理科ハウスに展示しておきます。

みなさんの鑑定をおまちしています。

理科ハウス 山浦安曇

   

                 

                            水玉模様の鳥の羽根

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2009年2月8日 (日) (NO.80)


今月の落としもの


「今月の落としもの」コーナーを新設しました。

公園や山や海などで見つけた「あきらかにだれかの落としもの」をじっくり観察し、落とし主を推測しようというものです。


1月に持ち込まれた物件を紹介しましょう。

拾った方は池子在住のTさん。

拾った場所は、二子山の山頂。

大きさは、大人の親指ほど。

よく見ると、植物のたねがぎっしり詰まっています。

だれかのウンチでしょうか。

それにしてはにおいがまったくしません。

あなたならなんだと思いますか?

現場の状況や落としものの形状など、少ない情報からあれこれ推測してみるのは楽しいものです。

みなさんも探偵になったつもりで、落とし主を探してみてください。

「おとしものコーナー」は、月がわりで紹介していく予定です。

持ち込みも大歓迎です!

理科ハウス 山浦安曇

                     

                       カラスウリやヤマハゼのタネがみえます

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2009年1月31日 (土) (NO.79)


逗子市の重心は?


「コマの不思議」コーナーでは、厚紙を自由に切って、丸くないコマを作っています。

重心の位置がわかれば、どんな形でもまわすことができます。

そこで、逗子市の形をしたコマを作ってみました。

さて、逗子市の重心はどこにあるでしょう?


①JRと京急が交差しているあたり (山の根)

②丸山産婦人科のあたり (桜山)

③池子十字路 (理科ハウスのあるところ)


答えは理科ハウスで!

理科ハウス 山浦安曇

              


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2009年1月27日 (火) (NO.78)


羽化しちゃいました


「びっくりや! 理科ハウスの中にアゲハチョウがおる!」

昨日の朝、モリ館長からメールが入りました。

「えっ、この時季に?」と思ってとんでいくと、窓ガラスに羽化したてのナミアゲハ。

昨年の夏、「ウンチ展」で飼育していたアゲハの幼虫が室内のどこかでさなぎになっていたのでしょう。

室内のあたたかさに冬越しから目覚めてしまったのでしょうね。

それにしても1月にアゲハにお目にかかれるとは! なんだか不思議な感じです。

外にも出せないので、とりあえず室内で飼うことに。

ちょっと早起きしすぎたアゲハに会いにきてください。


その他「へんないきもの」コーナーでは、

「ハリガネムシ」を展示しています。

ハリガネムシは寄生生物で、幼虫~成虫の時期をヤゴやカゲロウなどの水生昆虫やカマキリなどの陸生昆虫のおなかの中で大きくなります。

まるで針金のようなへんな姿。

みればみるほど不思議ないきもの。

こちらもみのがせませんよー。

理科ハウス ヤマウラアズミ

  

               

                  しかたなく、スイセンにとまるアゲハ。ありえない光景。

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2009年1月18日 (日) (NO.77)


はじめての量子論


やはり手ごわい「量子論」。

参加者が小学生から大人までという条件は、講師の右近先生をすっかり悩ませてしまいました。

「量子論は数式を解いていくと納得できるものなんです。今日はそれはできないので、物理の考え方についてお話できたらと思っています」と右近先生。


量子論が登場するまでは「対称性がある」ということは自然なことだったけれども、

「対称性の破れ」ということが確かめられて物理の考え方が大きく方向転換されることになりました。


ふむふむ。

お話を自分が理解できているだろうかと思って、隣の人の顔をのぞいてみると、

同じようなためいき。

難しさに共感できるのが「量子論」。

的確なコメントを入れていた子どもたちにはびっくり!

大人も負けてはいられません。

数式を使っての「量子論」が本当は理解への一番の近道なのかもしれないですね。

理科ハウスでごいっしょにチャレンジしてみませんか?


理科ハウス 森裕美子

講師の右近先生より

「これをきっかけに、量子論を学ぼうとする人が少しでも増えればうれしく思います」。


         

 

     

       小学生や中学生も参加してくれました!           おやつはクオークのクッキー

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2009年1月8日 (木) (NO.76)

世界にひとつだけのコマ


6日13時のオープンと同時に、子どもたちがわいわいと入ってきました。

うれしいですね!


1月から、お正月にちなんで「コマのふしぎ」コーナーを新設しました。

よく回るコマはどんなコマなのか、実際にいろいろなコマをまわしながらみんなで研究していきます。

そして最後に、厚紙を自由に切ってコマを作ります。

これが不思議なことにどんな形でもちゃんと回るんですよ。

まさに、「世界でたったひとつだけのコマ」。

1月中はやっていますので、ぜひ作りにきてください。

理科ハウス 山浦安曇

                       

                        自分で作った形が回ったときは、ちょっと感動!


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2009年1月3日 (土) (NO.75)


あけましておめでとうございます


今年は理科ハウスにとってはじめてのお正月。

無事お正月を迎えることができたのも、みなさまの温かい御支援のおかげと心より感謝申し上げます。


2009年の理科ハウスは、1月6日午後13時よりスタートします。

2階では、第2回企画展「手紙という記録─石原純展」(有料:100円)を開催します。

これまでの2階の展示から一変、明治・大正・昭和初期の雰囲気の中で、

貴重な資料を鑑賞することができます。

初公開の新資料も展示しております。

ぜひとも足をお運びください。


また、1階ではいつもの科学体験を楽しむことができます。

6日の開館に向けて、2階のやかんモビールを下に下ろしたり、

展示を新しいものに変えたり、おおわらわ。

来館してくださった方の笑顔やびっくり顔を想像しながら、作業をしています。

初日から新ネタ満載です!

どうぞご期待ください。


今年も理科ハウスをよろしくお願いいたします。


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