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写真と葉書で綴る 石原純の生涯 

 1.幼年期

      

左から純、謙(弟)、量(父)、つゆ(妹)

(理科ハウス所蔵)

石原量から母しんへの葉書 明治23年2月14日

                  (理科ハウス所蔵)  

 石原純は明治14年(1881年)、1月15日、東京市本郷で生まれました。父・量(ひとし)は本郷教会の牧師でした。母・ちせは病のため純が6歳のときに亡くなり、その後母代わりだった祖母も4年後には亡くなってしまいました。

 兄弟は1つ違いの弟・謙と4つ違いの妹・つゆがいました。

 小学校高等科を経て、郁文館中学校を卒業したあと、18歳のとき、第一高等学校理科に合格、入学しました。父はある事情で牧師を続けることができなくなったため、経済的には裕福ではありませんでした。